サバシスター【My girlfriend is PIZZA OF DEATH Tour】2025年6月3日@川崎 CLUB CITTA’

ライブ参戦
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こんにちは、みたらしゴローです。今日は川崎CLUB CITTA’で行われたサバシスター春ツアーのファイナルです。昨日は野暮用ついでにお休みをいただいたので、私だけの三連休明けで仕事をバリバリ終わらせ、生憎の雨模様のなか川崎へ向かいました。

整理番号は箱キャパマイナス10くらいで、一応雨の中を列に並びましたが、私の番号の次に呼ばれたのは「すべてのお客様」でした。3階に上がってロッカーに荷物を預け、ビールをいただきます。大雨だったため足元は水浸しで滑りやすく、階段では転倒しそうな女子や「スカ踏んだら転けそう」と話す人もいて、気をつけなければと感じました。フロア中央後方に位置取りました。それではライブの様子をお届けします。

ライブレポート

KUZIRA

ファイナルのゲストはレーベルの先輩、KUZIRAです。オーソリティー・ゼロのスカリズム「Over Seasons」をSEに登場し、キャップを深く被った末武竜之介が「サバシスターおかえり!やろうぜ!」と叫び、爆音で「Backward」をスタート。一曲目から大量のダイバーが出現し、会場は一気にヒートアップ。「Let’s go!」の掛け声とともに「Snatch Away」さらに「Pacific」「Lunch Box」「So Far So Good」と続けて畳みかけました。

ドラムを務める黒Tシャツ姿で緑髪のシャー:Dはアルコールらしきものを煽りながら、スティックをくるくる回し、時折立ち上がってフロアを煽り盛り上げます。末武竜之介は「どうも岐阜県から来たPIZZA OF DEATH所属のKUZIRAです!」「気合い入ってますね。まずはサバシスターツアーファイナルおめでとうございます。呼んでくれてありがとう!」と挨拶。同じレーベルで義理の兄みたいな存在だと語り、「ずっと一緒にやってきたから、今日はいつもよりはみだしていこう。サバシスターファンにはこれがKUZIRA、KUZIRAファンはいつも通り暴れて」と呼びかけ、「The Weak」でライブを再開しました。

スカリズムな「Clown」では滑らないようにステップを踏み、間奏ではメンバー全員がドラム前に集まりゲップ音で笑いを誘い、「かかってこい!」と叫んで「Bye For Now」へ。さらに「7月リリースのアルバムから、俺たちの自由とは全てを受け入れること」と紹介して「21 Buck」へ。楽しかった夜、一人ぽっちの夜、それぞれに向けた「The Otherside」を披露し、「でっかい声聞かせてくれCLUB CITTA’!」と「A Sign Of Autumn」でスカダンスと大合唱の一体感を生み出しました。

「最高!」と叫んだあと、フロアで車の鍵を拾った人を手助けし、無事持ち主のもとに返ったようです。白いトレーナーを着た熊野和也が「隣のでっかい声のおっさんがウザいとか、ヤジが気になるとか、大丈夫?」と気遣いながらも笑いを誘い、「サバちゃんと対バンは初めて。音楽はちょっと違うか?」と問いかけると、末武竜之介は「だいたい一緒」と返し、「お客さんが違うかも、俺たちは音痴大歓迎。うるさいおじさんいたらすみません」と続け、最前のおじさんが一番声がでかいとイジりました。「学校じゃないから間違っても良い。モラルだけ守って遊んで!」という一言には、大きな拍手が起こりました。

3rdフルアルバムの紹介をしながら、「サバシスターはぶち抜けて、とんでもなく売れてほしい。自分のやりたい音楽を貫いて」とエールを送り、ライブは終盤戦へ。ラストスパートは「Spin」。いつの間にかキャップを脱いで坊主頭になっていた末武竜之介、その爆発的なパフォーマンスには、そういえば爆弾抱えてステージに立ってることは微塵も感じさせないカッコ良さです。まったく迷いがありません。「In The Deep」「Blue」と続け、また会おうと観客に手を振って締めくくりました。

<セットリスト>
01. Backward
02. Snatch Away
03. Pacific
04. Lunch Box
05. So Far So Good
06. The Weak
07. Clown
08. Bye For Now
09. 21 Buck
10. The Otherside
11. A Sign Of Autumn
12. Spin
13. In The Deep
14. BIue

サバシスター

KUZIRAのラストで後ろを振り向くと、サバシスターのメンバーとPIZZA OF DEATHの社長がしっかりステージを見守っていました。転換が終わると、お馴染みのビッケブランカ「Ca Va?」が流れ、メンバーが登場。今日は白黒ラグランロンTのおそろいコーディネートです。なちは「よろしくお願いします、サバシスターです!My girlfriend is PIZZA OF DEATH Tour ファイナル、CLUB CITTA’へようこそ!」と挨拶し、「ナイスなガール」でライブスタート。「やろうぜCITTA’!」と「ジャージ」へ。ステージにはこれまで見た中で最も大きなロゴのバンド幕、フロアでは早くも多くのダイバーが飛び交います。ハンドマイクに持ち替え、「ジャンプできますか?楽しんでいきましょう」と呼びかけて「ポテサラ」をお立ち台で歌います。

なちは「ファイナル、こんなかっこいい箱で、かっこいい先輩とやらせてもらいます。集まってくれてありがとう!」「サバシスターらしく最後まで届けたい」と語り、ステージが真っ暗になって弱いスポットライトがなちだけを照らすなか「東京こえー」へ。続けて「ひとりぼっちと廊下の窓」、長めのアレンジイントロからるみなすのソロギターで盛り上がり、「ふしぎなきみ」へとつなげます。序盤はやや慎重な出だしにも見えましたが、徐々にエンジンがかかってきました。

るみなすは「楽しんでますか!?雨の中、ありがとうございます!」「行ったことのない地方にも行けたし、CLUB CITTA’にも今日立てて嬉しいです。KUZIRA先輩にも元気をもらいました」と感謝。「4月に出したEP、聴いてくれましたか?今日ファイナルなんで、なんかありそう。なちさん知ってますか?」と振ると、なちは「DVD付きの買ってくれた人?」と問いかけますが、手があまり上がらず「少な!!」と笑いながら、「なんと、My girlfriend is PIZZA OF DEATH ⅡのMVが9時に公開されます!」と発表。「ツアー終わるの寂しいし、でもこのツアーは成長するのに大事なものだった。全国にたくさんカレシ作ってきました!」と笑顔で語りました。

バンドロゴのバンマクが落ち、本シングルのイラストである三体の骸骨が描かれた幕に替わると、フロアのボルテージは一気に上昇。「My girlfriend is PIZZA OF DEATH」で大盛り上がりから「My girlfriend is PIZZA OF DEATH Ⅱ」でスカダンス、「リバーサイドナイト」でジャンプとじゃんけん、「22」と畳みかけ、フロアは大量のピースサイン。間奏ではるみなすのギターソロ、ごうけの力強い叩きで「!」もノンストップで披露。

なちは「今日は、PIZZA OF DEATHの先輩KUZIRAに来ていただいて、ファイナル。誘わせていただくのも勇気が必要だった。先輩にカッコいいと思われてるか、受け入れてくれるか、心配だったし大事なことでしたが、認めてもらえた気がしてすごく嬉しいです」と胸の内を明かしました。「メジャーデビューして、踊らされてるんじゃないかとか、短いスカートをさせられてるんじゃないかとか、曲作りに口出しされてるんじゃないかって心配かもしれない。パパやお兄ちゃんが心配してくれるのは嬉しいけど、私たちはやりたいことも、やっちゃいけないこともちゃんと分かってる。ダメなことはダメって言える強いバンドだから、安心してください。でも、挑戦中だからなんでもやってみたい。ここにいるみんなには伝わってるはず!」と涙を浮かべ、まるで子どものように直角に右腕を上げて、肘で涙をぬぐいました。

ラストスパートは、アレンジイントロからのシャウトで始まる「覚悟を決めろ」。曲中、なちは何度も涙を肘で拭いながら歌い上げ、サビ前にはとんでもない数のリフトが立ち、涙の覚悟にフロア全体が応えました。続いて心にぶっ刺さる「ミュージックプリズナー」。フロア全体でコーラスが起き、ダイバーも50基ほどリストが立ち飛んでいきました。

さらにDくんの重いベースとごうけのバスドラムが鳴り響くなか、なちは「今日、喉が爆発してもいい」と叫び、「WOWWOWWOWWOW!!」の大合唱から「作戦会議」へ。「ちゃんとやれてるかなとか、受け入れられてるかなとかばっかり考えて、でも頭ではわかっている!」と、なちもフロアも涙が止まりません。

「まだまだライブハウスでライブします。また会いましょう!頑張っていればいいことあるから信じて!」と語りかけ、「タイムセール逃してくれ」、そして「最後まで騒いで!」と「ハッピーなんて」でハッピーエンド。「PIZZA OF DEATH THEME」をエンドSEに「ありがとうございました、さばちゃんでした」とおどけながらステージを後にしました。

フロアではDくん節の「アンコール!」が沸き起こり、Dくんことサトウコウヘイがまず登場。「やあ、ファイナルは点数わかるよね。100点!でもここは川崎、川崎は神奈川、神奈川は俺!」と爆笑を取り、「ここまでは各地でご当地アンコールやってきたけど、神奈川はいいよね」と言いつつのアンコール番長のコールでメンバーが再登場しました。

なち「メガネ壊れたって!」と最前エリアの客をいじりつつ、「なちは静岡で歯が欠けた」「健さんも偽物の歯」といった小ネタで笑わせ、「なちはライブが好きだけど不安もある。旅が苦手で、家のベッド以外では寝られないし」と打ち明けながらも、「最近は、お客さんも対バンゲストともうまくやれてる気がして、楽しかった」と振り返りました。

「今回のEPは、リード曲、アニメタイアップ、CM曲と今までとは少し違ったけど、やりたいことをしっかり表現している。自分たちのやりたい音楽が、今までよりも強くなっていると感じます」と語り、「学生時代、バンドしかなくて、PIZZA OF DEATHしかなくて、そのために上京してきた。想いや愛は、簡単じゃないけど強く持ち続ければ叶う。大好きな道を、いろんなものをぶち壊しながらでも、しっかり歩んでいきたい。また会えたら嬉しい」と号泣。

「ツアーが終わるのが寂しい。メンバーやお客さん、ゲストバンド、みんなに感謝を込めて歌います」と言って、「ハイエースナンバー」をしっかりと歌い届けました。

なちは「今日は泣かないって決めてたけど…」と涙ぐみながら、「お別れの人がいます。ツアーを一緒に回っていたホネイトモヤス」と、ステージに立てていた骸骨とのお別れを発表。「土に埋めるか、燃やすか迷ったけど、ホネイのパーツを通販の景品にします。頭蓋骨が届いたらビビるかも」と笑わせ、るみなすは「おしりの骨は役に立ちそう、あばらはいらない」と冗談を飛ばしました。

「ツアー、どこに行っても優しくて楽しかった。みんなの顔が見える、ありがとう」と言って「サバカン」、そしてラストは再び「My girlfriend is PIZZA OF DEATH」「My girlfriend is PIZZA OF DEATH Ⅱ」を立て続けに演奏し、ツアーファイナルを締めくくりました。

<セットリスト>
01. ナイスなガール
02. ジャージ
03. ポテサラ
04. 東京こえー
05. ひとりぼっちと廊下の窓
06. ふしぎなきみ
07. My girlfriend is PIZZA OF DEATH
08. My girlfriend is PIZZA OF DEATH Ⅱ
09. リバーサイドナイト
10. 22
11. !
12. 覚悟を決めろ
13. ミュージックプリズナー
14. 作戦会議
15. タイムセール逃してくれ
16. ハッピーなんて
EN1. ハイエースナンバー
EN2. サバカン
EN3. My girlfriend is PIZZA OF DEATH
EN4. My girlfriend is PIZZA OF DEATH Ⅱ

まとめ

KUZIRAの強く激しいライブ、そしてサバシスターの一皮むけたライブと大きく飛躍を続けています。なちがMCで見せた涙、終演後には泣きはらしたあとのような不思議な爽快感に包まれ、帰路につきました。大好きなバンド。みたらしゴローでした!

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