PIA MUSIC COMPLEX 2023 -ぴあフェス- DAY1 20230930 新木場若洲公園

ライブ参戦
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こんにちは、みたらしゴローです。9月の終わりだとは思えない、真夏のような暑さの中、PIA MUSIC COMPLEX 2023、通称「ぴあフェス」のDAY1が新木場若洲公園で開催されました。朝はにわか雨でしたが暑くなりそうです。
新木場駅からシャトルバスの乗り場までは少し歩きます。そんな中、近くの女の子の会話が耳に入ってきました。「なち、ちょうどいいダサさで可愛い」との言葉。サバシスターのことでしょうか?愛されていますね。
シャトルバスに乗るのは意外とスムーズ。10分ほどの移動で、我々はリストバンド交換所に到着しました。今回のフェスでは、マイナンバーカードの提示で、ドリンク1杯が無料というサービスが。これはありがたい!当然持参して、その特典を享受しました。

会場内に入り注目したいのは、カラオケ大会のステージ。参加者たちが熱唱する中、特に「夏のまほろ」を熱唱する人のパフォーマンスが素晴らしく、そして「ファイト‼」を歌うお姉さんもかわいく、私も無料のレッドブルウォッカをのみながら、その場の空気に引き込まれました。そしてヤバTのリハが聞こえてきたのでWIND STAGEに向かいます。

ライブレポート

ヤバイTシャツ屋さん

始まるよ~のSound Effectが会場に鳴り響き、ステージからは「ぴあフェス2023始まるよー、おはようございます」と、こやまたくやの明るい挨拶とともにスタート。その瞬間、フェスティバルのテンションは一気に最高潮へ。
いきなり「あつまれ! パーティーピーポー」ステージの中央部分にサークルが出現。そしてそのサークルは徐々に大きくなっていった。
興奮の中「正直、朝からヤバTはきつい!!」しかし「でもこんなにたくさんの人が集まってくれてありがとう!」との感謝の言葉も。
続いて、今日は「道重一心」Tシャツのありぼぼが「やりたいことあるんやけど、若洲ジャンプ、全員しゃがんで、一番後ろからポー!って言って立ち上がって」という指示。会場は一斉にしゃがみ、やかんを沸かすようなジャンプが始まる。一体感あふれるその光景は、圧巻の一言。
そして、ゲストとして岡崎体育がステージに現れ、「Beats Per Minute 220」を披露。そのダイナミックなパフォーマンスに、会場は大興奮。その後もアップテンポの楽曲が続き、ラストは「ハッピーウェディング前ソング」。雨上がりの新木場若洲公園の芝生は濡れていたが、その湿り気さえも感じさせない、まるで蒸発するような熱気の中、ファンたちは一つとなった。

<セットリスト>
RH1.とりあえず噛む
RH2. げんきもりもり!モーリーファンタジー
RH3.創英角ポップ体
RH4.寝んでもいける
RH5.はたちのうた
1.あつまれ! パーティーピーポー
2.ちらばれ!サマーピーポー
3.癒着☆NIGHT
4.L・O・V・E タオル
5.NO MONEY DANCE
6.Beats Per Minute 220 feat.岡崎体育
7.無線LANばり便利
8.メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
9.かわE
10.ハッピーウェディング前ソング

打首獄門同好会

朝からの興奮が止まらず、お酒の進むスピードも倍増してしまいました。続いてもメインのWIND STAGEです「はたらきたくない」プリントタオルを身にまとった子供が目に入り、少し日本の将来を案じてしまう複雑な気持ちに。
リハーサルの終盤、「うまい棒まわせ」のBGMが流れ、うまい棒が配られました。後方で飲んでいた私も、もちろんGETするために前方へと急ぎましたが、結果的には手に入らず。ちょっぴり残念な気持ちとなりましたが、その後の1曲目「デリシャスティック」で、うまい棒がペンライト代わりに振られました。
大澤敦史のMCタイム。「ぴあフェス1日目にようこそ、いよいよ声出しも解禁、天気も良くなってきた」との挨拶から、「この夏、なぜ天気が悪いという歌を作ったけど、夏フェスで20回中、1回しか歌えてない」という自虐的なコメント。そして、「代わりに歌える歌があります。今日で今シーズン最後だろうな、『なつのうた』」との紹介。
先のヤバTのステージでの岡崎体育のサプライズ登場、そして次のステージが岡崎体育というラインナップに、ちょっとした寂しさを感じつつも「島国DNA」のパフォーマンスは、圧巻。特に、巨大サークルの中を一人が魚の風船をつかんで回るアクションは、渦の中に巻き込まれるようで視覚的にも楽しめました。そして、「筋肉マイフレンド」でのスクワットは、すでに進んだお酒と相まって、頭の中はぐるぐる。ラストは、「日本の米は世界一」というタイトル通り、収穫の秋を迎えるこの時期にぴったりの楽曲でした。

<セットリスト>
RH1.死亡フラグを立てないで
RH2.私を二郎に連れてって
RH3.あつまれ! パーティーピーポー(ヤバイTシャツ屋さん)
RH4.TAVEMONO NO URAMI
RH5.88
1.デリシャスティック
2.きのこたけのこ戦争
3.歯痛くて
4.なつのうた
5.地味な生活
6.カンガルーはどこに行ったのか
7.島国DNA
8.筋肉マイフレンド
9.日本の米は世界一

FOMARE

次に、CAMP STAGEへ移動。こちらのステージは、海沿いのキャンプ場内という絶好のロケーション。潮風が合わさる中、FOMAREの演奏が始まりました。様々なフェスで活躍する彼らのサウンドは、力強さと聴きやすさを併せ持ち、多くのファンから愛されています。
アマダシンスケは「ぴあフェス主役のFOMAREです。初めて呼ばれたこのステージ、最高のパフォーマンスを皆さんにお届けします」と挨拶。そして「ライブハウスでもお待ちしています。これからの音楽シーンを、若い世代と共に盛り上げていきましょう」との熱いメッセージも。
彼らのライブは、アップテンポな楽曲からバラードまで、幅広い楽曲が続き、どれもその場の雰囲気にピッタリ。そして、クライマックスとして、最後には「Lani」を披露。アマダシンスケは、観客に合唱を促しながら、この日一番の一体感を作り上げました。

<FOMARE>
RH1.Continue
RH2.HANABI
RH3.秋の夜
1.愛する人
2.君と夜明け
3.長い髪
4.夢から覚めても
5.Frozen
6.Lani

サバシスター

昼を過ぎ、少し遅めの軽食としてピザ屋の「バカポテト」前回のロッキンの際とは異なり、イモが細かくなっていて、ちょっと期待はずれだったかも。
その後、STAR STAGEへ。今回最も楽しみにしていたバンド、サバシスターの登場です。リハーサル段階からそのエモーショナルなパフォーマンスが印象的。ドラムのごうけ、ギターのるみなす、そして熱唱を魅せるなち、彼女らの音楽には何とも言えない魅力があります。私も運良くステージ下手側の最前線で彼らを楽しむことができました。
メンバーの登場とともに、観客からの熱狂的な声援が。そして、「ジャージ」でその熱気を一層引き上げる彼女ら。なちの髪型がスガキヤのキャラクター「スー子」に似ており、そのユニークさがまた魅力的でした。彼女のギターを弾く姿勢や、時折下手側に目を向けるその姿に、何度も目が合ったような気がして、ファンとしては嬉しい瞬間でした。
そして、ドラムのごうけの家族同等のぬいぐるみである「しげちゃん」についてのエピソード、しげちゃんと同じようなぬいぐるみを持っている観客の中の男の子との交流など、ライブの間にも彼女らの人間味を感じることができました。終盤は「キラキラユー」歌いだしは「キルユー」ですが、に続きラスト2曲で、観客も一体となっての大盛り上がり。短い時間ではありましたが、サバシスターのステージは、この日の最も印象的なものの一つとなりました。

<セットリスト>
RH1.ナイスなガール
RH2.リバーサイドナイト
RH3.タイムセール逃してくれ
1.ジャージ
2.アイリー
3.スケボー泥棒
4.しげちゃん
5.キラキラユー
6.タイムセール逃してくれ
7.サバシスター’s THEME

ハルカミライ

夕暮れの時刻が近づく中、WIND STAGEでの次のアクトはハルカミライ。リハーサルから、須藤俊が「今日も楽しく伸び伸びやろう」と、観客を引き込む一言で雰囲気を作り上げます。
ステージ上に現れた橋本学が「サンキュー、ぴあフェス!」と叫び、その声援を背にステージがスタート。早速、観客の中に巨大サークルが2つ、3つと形成され、その場のエネルギーはピークに。須藤俊は、ダイブの禁止をちょっとしたジョークで言及しつつ、「ファイト!!」でステージを更にヒートアップさせます。そして「カントリーロード」が流れ、その後も再び「ファイト!!」と続く流れは、まさに絶妙。
舞台上では橋本学が自らの感情を観客にぶつけるように歌い上げます。「2度目のぴあフェス、風車の下でのパフォーマンスは憧れだった」と彼が語ると、その言葉に観客も共感。ハルカミライは、この特別なステージを全力で楽しんでいるように見えました。関大地もその熱気に負けじとステージ上を転げ回りながらのパフォーマンスで、観客を魅了し続けます。
夕暮れが深まる中、ハルカミライのステージがさらに加熱。橋本学の「夏フェス、まだ終わらないよ。取り戻せるよ」「知らない人とも肩組んでいいよ」という言葉に、大きな声援が湧き上がりました。須藤俊のセットリストを変えようか発言から、「夏のまほろ」がステージで披露されました。
橋本学の「夏がだんだん取り戻されてきた」という言葉に続き「俺もセットリスト変えたくなっちゃった」と「ラブソング」を優しく歌い上げる。スタッフTシャツの背中に書かれている「神様今日もありがとう」という言葉に橋本学が言及し、観客一同がそのメッセージを共有する一瞬となりました。
その後も聴かせる歌が続き「恋人と来た奴?」と聞くと静寂が会場を包み。そして「俺の最高の相棒は、このバンドだよ」という橋本の言葉から、「世界を終わらせて」での大合唱が始まり、会場全体が一つになった感覚を共有しました。
終盤に差し掛かると、ハルカミライはその独特のエネルギーで一気に会場の雰囲気を最高潮へと持っていきました。観客はその圧倒的なパフォーマンスに身を委ね、手を挙げて、飛び跳ねて、心の底から楽しむ姿が至る所に広がった。「来年も俺たち、ここに来るよ。約束な!」橋本学のその言葉が、観客の心に深く響いた。

<セットリスト>
RH1.ファイト!!
RH2.フュージョン
RH3.ファイト!!
1.君にしか
2.ファイト!!
3.カントリーロード
4.ファイト!!
5.俺達が呼んでいる
6.フルアイビール
7.春のテーマ
8.夏のまほろ
9.ヨーローホー
10.ラブソング
11.ピンクムーン
12.世界を終わらせて
13.THE BAND STAR
14.BOYSISM
15.To Bring BACK MEMORIES
16.エース

神はサイコロを振らない

CAMP STAGEへと移動すると、次に登場するのは「神はサイコロを振らない」。彼らの独特の雰囲気が、海沿いのキャンプ場内のステージを一気に彩る。オープニングナンバー「巡る巡る」は、観客に跳べと煽りながら始まる。会場内のエネルギーが一気に高まり、フェスの日の中でも特に熱い時間が訪れる。「9月27日にセカンドフルアルバムを発売しました!」とバンドは新作のアナウンス。さらに「キラキラ」という曲は、去年のぴあフェスの楽屋で書いたとのこと。
そして、新曲「Popcorn’n’Magic」の登場。フレッシュなメロディとサウンドで、観客はすぐにその魅力に引き込まれる。ステージの中盤、柳田周作が客席に突撃。近くの観客との距離を感じながらのパフォーマンスは、まさにフェスならではの一幕。彼の熱意が、観客一人一人の心に伝わっていく。「みんなの声を貸してほしい、最後までよろしくお願いします」と、彼らの代表曲が次々と披露される。観客は一体感を持ちながら、神はサイコロを振らないの世界に浸った。

<セットリスト>
1.巡る巡る
2.キラキラ
3.Popcorn’n’Magic
4.タイムファクター
5.Division
6.修羅の巷

04 Limited Sazabys

夕暮れ時のWIND STAGEに登場するのは、数多くのファンから愛される「フォーリミ」。日が沈み、ステージのライトがより一層輝く中、彼らは観客を魅了する。
ステージが始まると、巨大なサークルが形成され、その中で観客は楽曲に合わせて肩を組んだり、キャンプファイヤーのように回ったり。熱気と一体感が伝わってくる。私もあと少し若ければと思うが、よく見れば大人たちの姿も。
「清少納言も秋は夕暮れと言っていました」との言葉から始まり、「打首の次に我々が年上、驚愕です」と、彼らならではの独特のユーモアで場を温める。過去のぴあと揉めたというエピソードを挟みながら、「高校生の時からお世話になった」と語るフォーリミ。彼らの成長を感じる一瞬でもあった。
楽曲が続く中、観客の中で形成されている2つのサークルが時折分裂したり、合体したり。そのダイナミックな動きは、まるで生命体のよう。観客の興奮とともに、ステージはどんどんヒートアップしていく。
15年もの長いキャリアを誇る「フォーリミ」「中身はおじさんですよ」と笑いを取る一方で、「今日夏の最後の1頁楽しみましょう」と観客を引き込む。そして彼らが愛してやまないWIND STAGEの雰囲気や、前のアクト「ハルカミライ」の演奏中に飛び交っていたトンビに言及「AIとかと仲良くなりたいけど、乗っ取られないようにイイ感じでやっていきたい」と、現代のテクノロジーに対する感想や不安を率直に表現。その言葉からは、彼らが持つ人間らしい繊細さや、時代の移り変わりに対する考えが伝わってくる。そして、ラストに演奏された「swim」会場全体がクロールのように泳ぐ動きを見せる。フォーリミらしい楽しいステージングが、観客の心をつかむ。そして、「最後の音が鳴りやむまで夜更かししていってください」とのメッセージとともに、彼らのステージは幕を閉じた。

<セットリスト>
RH1.hello
RH2.escape
RH3.nem…
1.Keep going
2.message
3.Now here, No where
4.midnight cruising
5.monolith
6.fade
7.fiction
8.kiki
9.Letter
10.milk
11.Honey
12.Feel
13.swim

Galileo Galilei

夜が更ける中、CAMP STAGEに姿を現したのは、6年ぶりの活動再開を果たした「Galileo Galilei」。多くのファンの期待に応えるかのような、深く心に響く演奏がステージ上に広がった。
特にフロントマン、尾崎雄貴の声。その独特の伸びやかな歌声は、夜の静寂とともに観客の心に染み入るようだった。途中、弟でドラマーの尾崎和樹らメンバーを丁寧に紹介する一幕も。
ステージは流れるようなサウンドで観客を引き込み、暗闇の中で星のように輝く音楽が、心地よく広がった。一つ一つのメロディやアレンジが丁寧に紡がれており、それが「Galileo Galilei」の音楽性を色濃く表現していた。
尾崎雄貴の間に挟むMCは最小限。しかし「ありがとう」という短い言葉には、ファンへの感謝や、音楽に対する深い愛情が込められていた。そして「素晴らしい時間をいただいて、最後の曲です」と、短いながらも感謝の言葉を述べた。
この日のぴあフェスでの「Galileo Galilei」のステージは、心が落ち着き、時間がゆっくりと流れるような音楽空間を作り上げた。

<セットリスト>
RH1.死んでくれ
RH2.夏空
RH3.死んでくれ
1.ヘイヘイ
2.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
3.ノーキャスト
4.恋の寿命
5.あそぼ
6.青い栞
7.星を落とす
8.Sea and The Darkness II (Totally Black)

Creepy Nuts

ぴあフェスDAY1の最後のアクト、大トリとして登場したのはCreepy Nuts。HIPHOPが得意ではないという方々も、彼らの生のパフォーマンスに引き込まれたことでしょう。
彼らの登場と同時に、会場内は一気にエネルギッシュな雰囲気に包まれました「ぴあフェスこんばんは、夜を楽しんでますか?」という彼らの一言で、ステージと観客の間に熱気が伝わった。Creepy Nutsはその名の通り、ちょっと変わったサウンドとフロウで、おなじみのHIPHOPを一層新鮮に響かせた。
「一日の最後を締めくくり、出し惜しみするなよ」という言葉通り、彼らは一曲一曲を熱く、全力で披露していた。「堕天」では「みんな歌おうぜ!」というR-指定の呼びかけに、会場全体が合唱となって応えたのです。
この日、ぴあフェスのステージでは多くのパンクバンドが演奏を繰り広げていましたが、Creepy Nutsはその中でも一際異彩を放っていた。パンクバンドがの中、HIPHOPのCreepy Nutsが最後のアクトとして選ばれたのは、彼らの持つ独特な魅力と観客を盛り上げる力が認められているからこそ。一日の疲れを感じさせない、彼らのエネルギッシュなパフォーマンスは、多くの人々にとって、この日のぴあフェスの最高の締めくくりとなったことでしょう。

<セットリスト>
1.よふかしのうた
2.合法的トビ方ノススメ
3.2way nice guy
4.堕天
5.耳無し芳一Style
6.ビリケン
7.紙様
8.Bad Orangez
9.15才
10.ロスタイム
11.のびしろ
12.かつて天才だった俺たちへ
EN1.助演男優賞

まとめ

朝の様子では、主役は雨になりそうでした。しかし、自然が音楽の力を感じ取ったのか、にわか雨はすぐに止み、天候はまさに夏フェスのそれとなった。太陽と風車の下、多くのファンが野外ステージの前で熱くなり、今年最後の夏の思い出を作りました。
私自身、この日のラインアップは特に楽しみにしていました。お気に入りのバンドが次々とステージを盛り上げ、その熱量は一日を通して静まることはありませんでした。
ダイブが禁止でも、巨大サークルや肩組みで輪になり、まるで「オクラホマミクサー」や「マイム・マイム」を思い出させるような、遊びを編み出すのも流石です。
明日もまた新たなアーティストやサウンドが待っている。そして、明日のぴあフェスもまた、音楽ファンの心を打つでしょう。みたらしゴローでした!

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