こんにちは、みたらしゴローです。今日はZepp DiverCityでHump Backのライブです。オカンバンドとして復帰して以来、精力的に活動していますね。活動休止中は少しロス気味でしたが、フェスに出演していれば必ず観に行くバンドです。
そしてようやく、ライブハウスでのHump Back。大好物カテゴリーのバンドなので楽しみすぎます。公式リセールでなんとかチケットを入手できました。整理番号は後方でしたが、入場後にロッカーへ荷物を預け、トイレとTシャツ購入を済ませ、のんびりしたわりにはPA前のど正面柵を確保できました。それではライブの様子をお伝えします。


ライブレポート
ハナレグミの「ティップ ティップ」がSEとして流れ、メンバーが登場。大阪感全開の黒い龍刺繍のようなトップスと赤パンツの林萌々子が、「Hump Back、結婚して子供もできて安定したと思ってるやつ、すみませんけど前よりカツカツでやってますんで、爆発していいですか!?」と第一声。そこから美咲のジャジャーンに合わせて「宣誓」でスタート、大歓声の中「LILLY」へと続きます。「どんどんいきまっせ!」と「クジラ」「オレンジ」と披露。
インターバルではフロアから次々と声援が飛び、林萌々子が「うるさーい、うるさい客ばっか。お父さんいくつ?」と最前の観客に聞くと「58?」との返答。「うちのオトンくらいや。最年少は?15歳ね」と軽快なやりとり。「うるさくていい感じ。平日にライブハウス来るのまともな奴いない。アホになって帰りましょう!」と再び演奏へ。「恋をしよう」では曲途中に「好きな奴の名前、叫んで、せーの!」と会場を巻き込み、「ひまつぶし」で体を揺らし、ぴかと美咲のコーラスのかわいさが光ります。さらに「VANS」へと続きました。
インターバルでは男女問わず「名前呼んで!」「オカン!」と声援が飛び交い、「うるさいな今日は。久々の東京大箱、盛り上げたらなアカンとかいらんから、好きに過ごして、ありがとう」と語る林萌々子。「私は悲しさ至上主義。苦労は買ってでもしろ派。悲しみは抱えてこそ。全部歌いに来たから」と語り、「ナイトシアター」へ。友達が失恋した時の歌として「ボーイズ・ドント・クライ」をしっとりと披露しました。
「今日ファイナル。もんじゃ焼き好きだけど、この後みんなももんじゃ焼き行くやろ?」と問いかけ、ぴかが「文字焼きの由来知ってる?」と話題を振ります。林萌々子「えーと」ぴか「ピンポンでお願いします」美咲「ピンポン、ぐちゃっぐちゃからもじゃもじゃ」とボケるも、「不正解」「アホがバレるから喋らんで」と制止され「リズム感良かったけど」とフォローを入れつつ、「文字は古来からあり、大正に生まれた食べ物」と言う林萌々子に対し、ぴかは「違うんですけど、江戸から明治にかけて文字を生地で子供が練習した。Google検索の一番上、インターネット大好き」と解説。「ネット敵だと思ってるから。もんじゃ焼きの焼き加減、ここが出来上がりってなる?」と林萌々子が返すと、ぴかが「待ってる間のお酒が楽しい。ヤバい長なる。ファイナルやしええか」しょうもない話しかしないけどと「打上シリーズ5本とも来た人?」と問いかけると、意外と多いですね。「何の仕事してるの」も「うるさい」も「褒め言葉」と語り、ぴかは「今日は喋りたくなっちゃう」と充実の表情。「えっ?二人は喋りたくない感じ??」と振ると、林萌々子は「最近フェスが多く35分でどう詰め込むかだったから、余裕があってうれション状態。子守の日々で、美咲と久々に会って喋りすぎた」と言い、「生きて行く」でライブを再開。序盤からスーツで飛んでいたダイバーも発生し、「夢の途中」「がらくた賛歌」と続けました。
そして長い語りイントロで、「平日にありがとう!久しぶりの人も、一年半の間に出会った人も、復活後に何回も来てくれてる人も、とにかく嬉しいよ!一年半、長くも短くもあって、ホッとするようなもどかしいような、ずっと歌いたかったぜ」と語り、高校のバイト代でギターを買って、人生の半分をバンドに捧げてきたことを話しました。音楽界の移り変わりが早い中、スタッフが「パワーアップして待ってる」と言ってくれたこと、一年半前と同じ体制で打上シリーズ5本を回り切ったことは、決して当たり前ではないと語り、大きな拍手で愛に包まれました。「あんたの青春を歌いに来た。いろいろあったんだろ。悲しみは優しさに、苦しみは深みに変わる」と「拝啓、少年よ」「ティーンエイジサンセット」へ。ラストサビでは「中学校の先生に教えてもらって今でも役に立ってる、“苦しい時ほどでっかい声出せ!”」と叫び、さらに「時代は創るもの」と「僕らの時代」へ。曲中でメンバー紹介があり、全員が一児の母であることが強調されます。「愛する息子のことを書きました。あんたらも、こうやって育ったんよ!」と「オーマイラブ」をエモーショナルに歌い上げました。
林萌々子は「10代からバンドを始めて人生の半分。楽しいことも、しんどいことも、自分に過度な期待と絶望を繰り返した。30代は反省ばかりだけど、失敗も楽しい。大人になってからのほうが景色がきれいに見える。いろんなものが美しく見える。大人になるのは怖くない、すごく楽しい。そうでしょ?」と、冒頭の最前列にいた“オトン”に問いかけます。「再開したけど、テレビに出たり、サブスク解禁したり、“私だけのHump Backだったのに”って思ってるでしょ?ロックンロールで子供を喰わせるのが、今は一番かっこいい。かっこいいライブすれば許されるでしょ?これからもよろしく」と語り、休業中に長い時間をかけて書いた曲と「明るい葬式」へ。しっとりと「ロックンロールであの子を喰わせていくのだ♪」と歌い、大歓声を浴びました。
「どうもありがとう、また遊ぼうぜ!」と最後はフロアも大合唱の「星丘公園」。曲中に泣いている観客に「泣かんといて、また会える」と優しく声をかけ、「うちらがHump Backでした!」と本編を締めくくりました。
アンコールでは「もうちょっとだけ、やります」と再登場。ぴかが「帰りにステッカー配ってます。あと打上のTシャツ、今日残ったらどうにもならんので帰りに買ってな」と呼びかけると、林萌々子は「仕事して買って。好きなことのために、やりたくないけどやる仕事は“やりたいこと”って解釈」と語りかけ、「馬鹿野郎、愛してる」でだいたい乗り越えられると「僕らは今日も車の中」へ。転倒したダイバーには「大丈夫か?転んだら立ち上がればいい」と優しく声をかけ、「ありがとう!15歳の子、あなたまともな大人にならないですよ!」とユーモアたっぷりに「番狂わせ」。ぴかはステージの端から端までピョンピョン跳ねながら、最初から最後まで本当に楽しそうでした。大きな拍手の中、最後は再び「宣誓」で「少子化を止めます」と全編が終了しました。
「本日は、Hump Back pre. 打上シリーズ2025 “打上文字焼”にお越しいただき誠にありがとうございました。一番声でかかった。お足元に気をつけて」と、林萌々子の生のアナウンスで送り出されました。
<セットリスト>
01. 宣誓
02. LILLY
03. クジラ
04. オレンジ
05. 恋をしよう
06. ひまつぶし
07. VANS
08. ナイトシアター
09. ボーイズ・ドント・クライ
10. 生きて行く
11. 夢の途中
12. がらくた賛歌
13. 拝啓、少年よ
14. ティーンエイジサンセット
15. 僕らの時代
16. オーマイラブ
17. 明るい葬式
18. 星丘公園
EN1. 僕らは今日も車の中
EN2. 番狂わせ
EN3. 宣誓



まとめ
若年層の観客が多く、女性比率もかなり高くほぼ半々といった印象でした。Hump Backのオカンたちの生き方に憧れている人も多いのかもしれません。復帰後精力的に活動している三人は、以前と変わらず、むしろパワーアップしているように感じました。母は強し。今後それぞれの第二子も楽しみですが、音楽ももっと楽しみにしています。これからも末永く、青春を歌ってほしいと思います。みたらしゴローでした!
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