こんにちは、みたらしゴローです。昨日に引き続き、尽未来祭2日目です。少しゆっくり目に出発したとはいえ、1時間前には会場に到着しましたが、ソールドアウトだけあってすごい人の数です。昨日よりも若い観客が多い印象を受けました。
ゲートは海側、エスプラナードがクロークになっており、通路が半分しか使えず、1階に降りる動線が1箇所しかないこともあって、大渋滞が発生していました。さらに、ライブエリア両サイドの仮設スタンドが動線を悪化させており、開演を階段の途中で迎えるという混雑ぶりでした。それでは、ライブの様子をお伝えします。
ライブレポート
HEY-SMITH
2日目のトップはHEY-SMITHです。YONFESでは「朝早いのはやめてくれ」と言っていた彼らですが、それでも朝が似合う音楽のような気がします。おそらくDJによる朝の挨拶があったのでしょうが、入場の渋滞で間に合いませんでした。ボーカル・ギターの猪狩秀平はBRAHMANをリスペクトした真っ黒な服装、ベース・ボーカルのYujiはベースボールシャツ、サポートのトロンボーンUMEは黒の短パンというスタイルで登場。盛大に演奏が始まり、「Endless Sorrow」から「Be The One」へ、続けて「Still Ska Punk」では「幕張踊れ!」と煽り、「Living In My Skin」では早くも大合唱となりました。
ドラムフィルを挟んで、猪狩秀平が「おっはよー!BRAHMAN30周年おめでとう!30年って長いよな、しかもあの音楽。俺たちを導いてくれてます。雲の上の存在だったけど、今も目の前にいてくれて、リスペクトしかありません!」と挨拶し、再びライブへ。「Say My Name」では大量のダイバーがフロアにあふれ、昨日も元気な観客が多かったですが、今日はさらに若さがみなぎっているように感じます。「Fellowship Anthem」でフロアはオイオイと叫び、「Don’t Worry My Friend」と続けます。
インタールードのあと、「音楽は日本で唯一許された合法ドラッグ」と言いながら「Inside Of Me W.E.E.D」へ。揺れる体に任せて「Inside Of Me」へと繋ぎ、「30周年、腹から声出せ!」と叫びながら「We sing our song」「Let It Punk」と続けました。「マジでBRAHMANと一緒に迎えられるなんて」と感激を込めて「I’M IN DREAM」、最後はスクリーンにドッグレースの映像が流れる「Come back my dog」で祝祭感あふれるステージを締めくくりました。
<セットリスト>
01. Endless Sorrow
02. Be The One
03. Still Ska Punk
04. Living In My Skin
05. Say My Name
06. Fellowship Anthem
07. Don’t Worry My Friend
08. Inside Of Me W.E.E.D
09. Inside Of Me
10. We sing our song
11. Let It Punk
12. I’M IN DREAM
13. Come back my dog
ORANGE RANGE
右往ステージのトップはORANGE RANGEです。そういえば彼らは今年の紅白にも出場が決まっています。カチャーシーをSEに登場し、「以心電信」でスタートしました。ボーカル・MCのRYOは「ハイサイ、皆さんお元気ですか!?」「30周年おめでとうございます。好きなバンドたくさんあると思いますが、後ろも横も前も、まずは以心電信でした!」と挨拶しました。ボーカル・MCのHIROKIは「改めまして、ORANGE RANGEの人たちです!」「尽未来祭で見てきたバンドたちだし、人間性が大好き!ORANGE RANGEも混ぜてもらってよろしいでしょうか!?」「早い時間なのに盛り上がりがすごくて、一曲目はなんとなく聴いたことがあるからかもしれないけど、もし全く知らない曲が始まったら?同じテンションでいけます?」と語り、おなじみの宣誓を行いました。「私たちは、ORANGE RANGEのライブを見るにあたり、突然知らない曲が始まっても、以心電信と同じように楽しむことを、楽しんでるふりをしていることを誓います」と述べ、「マジで世界変えちゃう5秒前」へ。
「やばい、本当だった。すごく売れてる曲みたいだった。調子に乗って次行っていいですか!?」と3曲目「裸足のチェッコリー」に進みますが、すぐに演奏を止めて「やっぱ無理か?」「みんな、ノッてたよ?」「チェッチェッコリーチェッコリーって言ってるだけ、BRAHMANの曲では出てこないフレーズ」とメンバーで相談し、フロアと発声練習をして再開します。しかし再び曲を止めて「やっぱりダメ?」と、改めてコール&レスポンスの練習をし、ようやく再スタートしました。
十分に温まったところで「よくついてこれました!タオルを振って」と「Pantyna 〜 SUSHI食べたい 〜 DANCE2 〜 おしゃれ番長」と繋ぐメドレーに突入し、合唱やフラップで会場を盛り上げました。「良い感じでした。でもしっかりあげてけって言われてる。このままだとTOSHI-LOWさんに怒られる気がするから、ORANGE RANGEより上がれる奴、どれだけいるんだ!」と煽り、「上海ハニー」では曲中にカチャーシーも飛び出し、フロアにはサークルができて大盛り上がりとなりました。
「まだまだいける」と「イケナイ太陽」、ラストは全員が後ろを向き、その様子がスクリーンにセピア色で映されながら「キリキリマイ」で締めくくりました。
<セットリスト>
01. 以心電信
02. マジで世界変えちゃう5秒前
03. 裸足のチェッコリー
04. Pantyna 〜 SUSHI食べたい 〜 DANCE2 〜 おしゃれ番長
05. 上海ハニー
06. イケナイ太陽
07. キリキリマイ
SiM
荘厳なSEが響き渡る中、真っ黒な衣装にフェイスペイント、ゼブラ柄のマイクを手にしたボーカルのMAHらが登場すると、お立ち台から「Get Up, Get Up」でスタート。「ツーステ!」の掛け声とともに「Amy」へ。スクリーンにはヨーロッパの童話のような世界観が映し出され、フロアは踊りまくります。続いては一転して、隕石と宇宙人のビジュアルが炸裂する「Boring People, Fucking Grays」。ギター・シンセサイザーのSHOW-HATEとベースのSINはステージ上を暴れ回り、回転しながらの演奏を見せました。
MAHは「BRAHMAN30周年おめでとうございます!前回も出させてもらって、あれから10年。早いもんで、俺も年取ったなって。あっという間に39歳、それでも最年少です」「さっきTOSHI-LOWさんに“どんな悪口言ってくれるの?”って聞かれたけど、そんなのないです。強いて言えば、年功序列があるフェスで、楽屋が一番遠いし、若いのは朝が早い」「いつまでできるかと考えるときもあるけど、BRAHMANがいるしなって。しっかり指標になってくれてます」と語り、リスペクトを表しました。
「ロンちゃんにリクエストされて、MAKOTOさんも好きな曲を」と紹介して始まったのは、スクリーンに巨人が迫る映像が流れる「The Rumbling」。MAHが「大丈夫ですか?おじさんおばさん多いけど、まだいける!?」と煽ると、次は「DO THE DANCE」。スクリーンには猿が踊り狂い、フロアは大合唱とダイブの嵐に包まれます。続けて「THE KiNG」ではスクリーンが王冠に変わり、さらに熱気を加速させました。
MAHは「おめでとうございます!これしか言うことがありません!歌を歌おう!」とピンスポットを要求し、アカペラで「チョコレートは明治」とスポンサーであるお菓子会社のCMソングを披露。続けてプチモノマネを交えて「お前ら、チョコレートはなんで板になってるか知ってるか?分け合って食べると、もっと美味いからだ!わかった!?」と笑いを誘い、ライブに戻ります。
「KiLLiNG ME」では、青リンゴと少女、コウモリがスクリーンに映し出され、世界観が一気にダークに。MAHはフロアを座らせようとしますが、混雑でなかなか座れず「もう、足腰きちゃってる!?」と冗談を飛ばし、そのままジャンプさせて熱量を維持します。「時間がないので高速でいきます」と「Blah Blah Blah」へ。しかし途中で「曲の良さが半減しちゃう」と一旦中断し、短い曲「Faster Than The Clock」で再加速。指をクルクルさせてサークルを作り、両手で真ん中を割る仕草からのウォール・オブ・デスなど、フェスならではの醍醐味を次々と繰り出しました。ラストは「f.a.i.t.h」。フロアは最後まで無茶苦茶に盛り上がり、時間切れで終了。「40周年も楽しみにしています」と言い残してステージをあとにしました。
<セットリスト>
01. Get Up, Get Up
02. Amy
03. Boring People, Fucking Grays
04. The Rumbling
05. DO THE DANCE
06. THE KiNG
07. KiLLiNG ME
08. Blah Blah Blah
09. Faster Than The Clock
10. f.a.i.t.h
ACIDMAN
ドリンクを補充して右往ステージへ。自身のインスト曲「最後の国(introduction)」をSEに、黒衣装に大きな白いハットを被ったボーカル・ギターの大木伸夫らメンバーが登場。「BRAHMAN30周年おめでとう!」の声とともに、スクリーンには月が浮かび「輝けるもの」でスタート。星空に変わったスクリーンと共に「夜のために」では手拍子とダイブが起こり、「SILENCE」「白と黒」と続けました。
大木伸夫は「改めてこんにちは、BRAHMAN30周年おめでとうございます。本当にすごい。しかもストロングスタイルの楽曲で」「学生時代、同じようなMANの名前のバンドがあるって聞いた時は衝撃でした。それ以来、友達のように接してくれて、20年近く強くて優しい姿を近くで見せてもらってきました。おこがましいですが、音楽性は違うし名前も似ているけど、苦しんでもがいてやがて死んでいくことを知っている。生きることと死ぬことを歌っているその思想。BRAHMANに宇宙を足して筋肉を弾くとACIDMANになる。これからもちょっとでも近づけるように頑張っていきます」「俺らも、楽器も水も元の原子は一緒。人間同士争っている場合ではない」と語りました。
「世界が終わるまで音楽を続けていきましょう」と「世界が終わる夜」で再開。壮大な世界観のバラードが会場を包みました。「想いを表すにはまだ言葉だけじゃ足りない!だからワンコーラスだけ、ACIDMAN、BRAHMAN始めます!」と叫ぶと、大歓声の中「ANSWER FOR…」を演奏。ステージ袖からTOSHI-LOWが乱入し、ベース・コーラスの佐藤雅俊のキャップを奪ってコーラスに参加し、会場の熱が一気に上がります。ラストは「もう一発盛り上がっていこう」とオイオイコールから「ある証明」で最高潮のまま締めくくりました。
<セットリスト>
01. 輝けるもの
02. 夜のために
03. SILENCE
04. 白と黒
05. 世界が終わる夜
06. ANSWER FOR… w/TOSHI-LOW
07. ある証明
マキシマム ザ ホルモン
続いてはマキシマム ザ ホルモン。賑々しいSEでメンバーが登場すると「maximum the hormone」でスタート。ボーカルのダイスケはんは津田製麺所の麺箱をお立ち台にして熱唱し、フロアはオイオイコールで応えます。「おまえらの戦闘力はどれぐらいなんだ!」と叫び「『F』」へ。スクリーンにはドラゴンボールの映像が映され、ボーカル・ギターのマキシマムザ亮君のソロも炸裂。「フリーザ!」の大合唱が起きました。
ナヲは「BRAHMAN30周年おめでとうございます!わたくし昨日も来てたんですけど、メンツがパイセンばっかで、楽屋が裏で怖すぎ。今日はいつメンで安心」「1999年赤坂BLITZでBRAHMANとHUSKING BEEの対バンを観に行った。上ちゃんはまだその時生まれてなかった!?TOSHI-LOWさんはその時シンプルに反町隆史、日本の反町隆史」などと冗談を交えながら語り合い、「3日間、雰囲気の違うメンバーで、みんなに愛されるすごいバンド。男前のロンちゃんのおかげ」と愛とリスペクトを込めて「三度の飯よりマキシマム ザ ホルモン!」とライブに戻ります。
ベースの上ちゃんの臓器を揺らすサウンドから「便所サンダルダンス」へ。マキシマムザ亮君の踊る姿がスクリーンに映され、「ぶっ生き返す!!」「絶望ビリー」と畳みかけました。ダイスケはんは「昨日黒夢のライブを観てたら6分押しててすごいなと思って、TOSHI-LOWさんに“自分たちも押して大丈夫ですよね?”って聞いたら『馬鹿野郎!3日間の総演奏時間が決まってるんだ、だからお前ら6分巻け!』って」と暴露。さらに「BRAHMANに何かを変える、もしくは貫く覚悟を教えてもらった奴が集まってる」と語ります。TOSHI-LOWにベルトを借りた話から、ベルトで首を絞められる画像、馬乗りになられる画像がスクリーンに映され、会場は爆笑に包まれました。
「昨日ヌンチャクが『3コードで悪いか』をやっていたので、俺たちも3コードで勝負する」と「ロックお礼参り〜3コードでおまえフルボッコ〜」へ。「ビキニ・スポーツ・ポンチン」では上ちゃんがシンセサイザーも操り、ナヲが恋のおまじないを唱えて袖のスタッフやセキュリティーを巻き込み、ラストは「ハングリー・プライド」で「またあそぼうぜ!」とエンドSEとともにステージを後にしました。
<セットリスト>
01. maximum the hormone
02. 「F」
03. 便所サンダルダンス
04. ぶっ生き返す!!
05. 絶望ビリー
06. ロックお礼参り〜3コードでおまえフルボッコ〜
07. ビキニ・スポーツ・ポンチン
08. ハングリー・プライド


The Birthday
The Crestsの「Sixteen Candles」でメンバーが登場し、インスト曲を鳴らします。続いてイントロで歓声が沸き起こる「LOVE ROCKETS」ではボーカル・ギターのチバユウスケに代わり、ギターのフジイケンジが歌います。さらにベースのヒライハルキが歌う「愛でぬりつぶせ」、「声」はドラムスのクハラカズユキが歌唱し、フロアからはコーラスのような合唱も響きました。そして「Red Eye」と続きます。
クハラカズユキが「今日の平均年齢を上げに来ました!」と挨拶すると、フジイケンジは「BRAHMANのみんなが見送ってくれて、泣きそうだった」と感謝を語ります。クハラカズユキが歌う「誰かが」は、エモーショナルな歌詞で会場を包み込み、ラストは「COME TOGETHER」をヒライハルキが歌い、さまざまな思いが交錯するステージを締めくくりました。
<セットリスト>
01. instrumental
02. LOVE ROCKETS
03. 愛でぬりつぶせ
04. 声
05. Red Eye
06. 誰かが
07. COME TOGETHER
MAN WITH A MISSION
左往ステージにはMAN WITH A MISSIONが登場。SEとともに現れたメンバーと、サポートギターの白塗りが不気味なE.D.ヴェダーを、フロアはオオカミのポーズで迎え入れます。「Raise your flag」で幕を開け、大量のダイバーが発生。「Get Off of My Way」では水泡の映像がスクリーンに映され、腕を上下に振る一体感ある演出が印象的でした。さらに「REACHING FOR THE SKY」では美しい映像とともに大きな盛り上がりを見せます。
ボーカルのトーキョー・タナカは「MAN WITH A MISSIONです!楽しんでいきましょう!皆さん!まだまだいけますか!」とクラップと声援を煽り、「Take What U Want」ではユニークなリズムに体を揺らします。続く最新曲「Against the Kings and Gods」、そして「絆ノ奇跡」では序盤でやり直しがありつつも、和の要素を取り入れた新鮮な楽曲を、ジャン・ケン・ジョニーとトーキョー・タナカの歌声で力強く届けました。ここでも大量のダイバーがフロアを埋め尽くします。
ジャン・ケン・ジョニーは「BRAHMANの圧倒的な人間力、そんな中で、頭だけオオカミで体は人間というわけのわからない我々を呼んでもらって感謝です。尽未来祭って名前が難しくてChatGPTに聞いてみたら『仏様の言葉で未来永劫』って答えが返ってきて、『あなたたちも我々も己の魂や己の信念だけは絶対に変えないこと』だと思ってます」と、イベント名に込められた意味へのリスペクトと感謝を語りました。
「まだまだいけますか!?」と感情を爆発させる「Emotions」、ラストはDJのDJサンタモニカが煽ってからキラーチューン「FLY AGAIN」へ。フロアをぐちゃぐちゃにして、ドラムスのスペア・リブが「1,2,3,ダー!」と雄たけびを上げて締めくくりました。
<セットリスト>
01. Raise your flag
02. Get Off of My Way
03. REACHING FOR THE SKY
04. Take What U Want
05. Against the Kings and Gods
06. 絆ノ奇跡
07. Emotions
08. FLY AGAIN


G-FREAK FACTORY
続いてはG-FREAK FACTORYです。もじゃもじゃの長髪のメンバーたちが「ANSWER FOR」を演奏し始めると、ボーカルの茂木洋晃がゆっくり登場し、「最後の少年」を歌いながらライブがスタートしました。
その後、早口でほとんど聞き取れない長尺の口上を挟み、「今日もキメに来たぜ!ローカルバンドの最高傑作!G-FREAK FACTORY!」と挨拶。「Unscramble」「WHO UNCONTROL」と続けて披露します。
茂木洋晃は「尽未来祭ありがとうございます。1998年に初めてBRAHMANを観て驚きました。そこから時間が経ち、いろんな人がTOSHI-LOWとは“すげえ仲良くなるか喧嘩になる”って言ってましたが、後者が出たあと、2015年の愛媛のフェスで、生年月日も血液型も一緒だと知って急に仲良くなり、今日に至ります。キーボードがいないのに今回ブッキングしてくれた。やってやろうじゃないか!」と語り、「島生民」で再開。ダイバーが続出しました。
「25年前、20代のころに描いた地震の歌詞がそのとおりになって…35周年もお互い元気でいなきゃ」とアコースティックギターを手にし、「ダディ・ダーリン」を披露。途中、TOSHI-LOWも登場し歌声を重ねます。ラスサビでは語りから静まり返ったフロアにアカペラが響き、大合唱が巻き起こりました。TOSHI-LOWは「随分アコギ上手くなったな」と笑わせます。
手拍子が響く「Too oLD To KNoW」では、強烈なメッセージを時折BRAHMANに置き換えながらシンガロングを巻き起こし、会場を一つにしました。「このあと10-FEET、そしてBRAHMAN。周りにも厳しく、何より自分たちに厳しいバンド。俺たちは若くはないし、棒と竹やりで幕張に乗り込ませてもらいました」と挨拶し、ラストはダイバーが溢れる「らしくあれと」で爽やかに締めくくりました。
<セットリスト>
01. 最後の少年(BRAHMAN)
02. Unscramble
03. WHO UNCONTROL
04. 島生民
05. ダディ・ダーリン w/TOSHI-LOW
06. Too oLD To KNoW
07. らしくあれと
10-FEET
左往ステージラストは10-FEETです。「そして伝説へ…」をSEに、無数のタオルが掲げられる中、黒づくめの衣装で登場し、「風」で感傷的なスタートを切ります。ベースのNAOKIのコーラスが響き渡り、「スパートシンドローマー」「ハローフィクサー」と続きます。
イントロでNAOKIが「尽未来祭ぶっ飛べ!」と叫び、「第ゼロ感」ではフロアから大コールが起こり、もちろん大量のダイバーも発生。NAOKIの大開脚と大回転の演奏も炸裂。「その向こうへ」ではハイジャンプキックが決まり、フロアにはリフトも多数立ち上がります。さらに「RIVER」、ボーカル・ギターのTAKUMAは雄たけびを上げ、「ヒトリセカイ」ではNAOKIが白目を剥き、右往ステージまで繰り出すなどノンストップでキラーチューンを畳みかけました。
TAKUMAは「尽未来祭、30周年、ピラフマンのスシロー!」と失笑を誘いつつも感謝を述べ、ラストは「goes on」。フロアはぐちゃぐちゃに盛り上がり、さらに「まだ4分半あるんで」と「寂しさ、悔しさや悲しさは楽しみに変わるまで!愛が足りない、絶対いつか、でもいかなくちゃいけない」と語りながら「蜃気楼」の大合唱で締めくくりました。
<セットリスト>
01. 風
02. スパートシンドローマー
03. ハローフィクサー
04. 第ゼロ感
05. その向こうへ
06. RIVER
07. ヒトリセカイ
08. goes on
09. 蜃気楼


BRAHMAN
トリはもちろんBRAHMAN。今日は昨日とは逆サイドの左往ステージです。おなじみのブルガリア民謡「Molih ta, majcho i molih」がSEとして流れる中、メンバーの顔と歴史がスクリーンに映され、ボーカルのTOSHI-LOWがゆっくり登場し「初期衝動」でスタートしました。TOSHI-LOWは「昨日に引き続き、来てくれた皆さん、出演してくれたバンド、感謝しかないです。その気持ちを込めて、尽未来祭中日BRAHMAN始めます!」と挨拶。
「賽の河原」ではTOSHI-LOWがマイクスタンドを激しく振り回し、ベースのMAKOTOが激しく動き回る「雷同」へと続け、「THE VOID」、心地よいクラップから始まる「露命」と披露しました。するとHEY-SMITHのメンバーが登場し、ホーンが加わる「BEYOND THE MOUNTAIN」へ。TOSHI-LOWは「ありがとう!ヘイスミホーンズ!」と叫び、スカリズムが響く「GREAT HELP」へと繋ぎました。
ドラムのRONZIの力強いビートと、バンダナを巻いたギターのKOHKIのリフが冴える「其限」から「PLASTIC SMILE」、KOHKIのギターに合わせてフロアからオイオイコールが湧き上がる中、両ステージに炎が立ち上る「Slow Dance」、そしてスクリーンに鯉が泳ぎやがて朽ちていく映像が映し出された「FAR FROM…」と続け、「LOSE ALL」では緩急のある展開に圧倒されました。「警醒」ではスクリーンにフテネコが登場し、観客の笑顔も溢れました。
続いてG-FREAK FACTORYの茂木洋晃が登場し、「最後の少年」をコラボ。TOSHI-LOWが「群馬の少年、茂木洋晃!」と紹介し、2人で抱き合う姿が印象的でした。そしてチバユウスケを想って「charon」を披露しました。
MCではTOSHI-LOWが「今日も万全な体制でここに立ちたかったのに、昨日のダメージが凄い。昨日来た人はわかってると思うけど、袖にいっぱいいた人たちはスタッフでもなんでもねぇ。ただの酔っぱらいが、なぜかアーティストエリアのケータリングに入り込んで、イナゴの大群のように飯を食ってた。今日はなんて平和なんだ。やっと昭和から令和にマナーアップした」と語り、続けて「今日のバンドは自分たちの自慢のフェスをやっている。そりゃお客さんもわかってるよ。弄りもあるけどギリ、コンプラ守る感じ」「俺たちもお手本に、いろんな良いところを散りばめてやってるし、上下関係を気にせず、中一と中三みたいな関係の、大事な大事な仲間が集まってくれました」「もし俺たちをそのフェスやツアーに呼んでくれたら即答する。いつまでも長くやっていたい。アンタの街のボロボロのライブハウスで」「でも終わりが来ることもわかっている。たくさん仲間を失って、ひとりひとりの終わりを感じて、これでいいのかといつも迷っている」「でもその時は、その仲間のいる空を見て聴く。すると『失い続けろ、迷い続けろ、やり続けろ』って言ってくれるんだ」と語りました。
「それが唯一の道だって!」と叫び、ラストは壮大な「THE ONLY WAY」で締めくくり。TOSHI-LOWはマイクと身体をステージに倒して去っていきました。
<セットリスト>
01. 初期衝動
02. 賽の河原
03. 雷同
04. THE VOID
05. 露命
06. BEYOND THE MOUNTAIN w/HEY-SMITH
07. GREAT HELP
08. 其限
09. PLASTIC SMILE
10. Slow Dance
11. FAR FROM…
12. LOSE ALL
13. 警醒
14. 最後の少年 w/茂木洋晃
15. charon
16. THE ONLY WAY

まとめ
2日目は、各地のフェスに引っ張りだこのバンドが中心でした。そちらではベテラン大物扱いですが、今日はそうでもない雰囲気で、いつもより真面目に音楽に向き合っているように感じました。とはいえお祭りですので、しっかりと祝って盛り上がりました。さらに10年後が楽しみです。どのようなバンドが集まるのでしょうか。みたらしゴローでした!

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