こんにちは、みたらしゴローです。今日と明日は幕張メッセで開催されるBRAHMAN 30th Anniversary「尽未来祭 2025」です。少し早めに会場に向かい、開場と同時に入場しました。初日はソールドアウトしていないものの、すでに多くの人が並んでおり、年齢層はやや高めの印象です。
場内は、2階エスプラナードがクローク、地上階には11ホール側と屋外に物販とオフィシャルバーが設置されています。幕を挟んだ9ホールの突き当たりには、左右2ステージが構成されており、両サイドには簡易スタンド席も設けられていました。下手側の屋外軒下にはフードエリアがあり、多数の店舗が出店していました。それでは、ライブの様子をお届けします。


ライブレポート
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
トップバッターはLOW IQ 01。まずDJの大抜卓人が登場し、開催の経緯やBRAHMANとの25年前の出会い、そしてライブハウスカルチャーの30年の歴史を振り返りました。今日のステージもBRAHMANの仲間たちと観客で成り立っていることを語り、BRAHMANの今を照らす仲間とともにイベントの開幕を高らかに宣言しました。
LOW IQ 01は大きなハットをかぶって登場。「TOSHI-LOW聞いてるか!?10年前と違って正々堂々、頭っからバチバチいくぞ!」という第一声とともに、「Delusions of Grandeur」でライブがスタート。いきなり大量のダイバーがフロアを転がり、会場のテンションが一気に上がります。
続けて「What’s Borderless」「F.A.Y. (Fight Against Yourself)」では、宇多丸が登場して“HEY HEY!”の掛け声とともに乱入、楽曲にさらなる勢いを加えました。「Big Little Lies」ではSCAFULL KINGと思われるサックスが加わり、音の厚みが増します。「Hangover Weekend」「Snowman」と続き、観客は終始熱狂。
MCでは祝福と感謝の言葉を述べ、「ハッスル全開で行くからよ!3日間カッコイイバンドばっか。この調子で行くからよ!」と宣言。「So Easy」「Makin’ Magic」と畳みかけ、「Rules」ではTOSHI-LOWが登場し、しっとりと歌い上げる場面もありました。
LOW IQ 01は「TOSHI-LOWがいなければ、ここまで来られませんでした!」と感謝の言葉を述べ、ラストは「LITTLE GIANT」を観客との大合唱で締めくくりました。
<セットリスト>
01. Delusions of Grandeur
02. What’s Borderless / Super Stupid
03. F.A.Y. (Fight Against Yourself) feat. 宇多丸
04. Big Little Lies
05. Hangover Weekend
06. Snowman
07. So Easy
08. Makin’ Magic
09. Rules feat. TOSHI-LOW
10. Little Giant
SCAFULL KING
右往ステージのトップバッターはSCAFULL KING。白いキャップをかぶったSYUTA-LOW “TGMX” TAGAMIが、「今日は仲間と一緒」と紹介したのは、RUDE BONESからHIROSHI BROWN、SHIO-40、MASAKIのホーン隊。さらにギターにはKeishi Tanakaも加わり、「RISH FARM」でライブがスタートしました。
「WHISTLE」では軽快に会場を揺らし、LOW IQ 01との共演で新曲「Don’t forget the origin」を披露。骨太なスカサウンドが響き渡ります。
「SAVE YOUR LOVE」「NEEDLESS MATTERS」と続いた後のMCでは、30周年の祝福とともに90年代の音楽祭のような日々への喜びを語り、「BRAHMANがいなければこんなに大勢の前でやれてないし、BRAHMANがいなければ頑張ろうと思えなかった。BRAHMANがいなければ……」と、ややモノマネ調で笑いを誘いながら、次の曲の流れに戻ります。
「BRIGHTEN UP」では爽やかなメロディが響き、ホーン隊が唸る「THE SIMPLE ANGER」、そして観客との大合唱が起きた「WE ARE THE WORLD」へ。フロアの一体感が最高潮に達します。
再びMCでは、「俺たちも今日は楽しんでいくし、次の尽未来祭2035でも会おう。BRAHMAN追いかけて」と笑顔で語り、「時間がありません!」と叫びながら「NO TIME」、そして「LUNCH IN THE JAIL」へ突入。観客はスカのビートに合わせてステップを踏みまくっていました。
ラストは「ありがとうございました!」の声とともに、「YOU AND I, WALK AND SMILE」。大歓声とともにステージは締めくくられました。
<セットリスト>
01. RISH FARM
02. WHISTLE
03. Don’t forget the origin feat. LOW IQ 01
04. SAVE YOUR LOVE
05. NEEDLESS MATTERS
06. BRIGHTEN UP
07. THE SIMPLE ANGER
08. WE ARE THE WORLD
09. NO TIME
10. LUNCH IN THE JAIL
11. YOU AND I, WALK AND SMILE
MONGOL800
SEはカチャーシーソング「Enjoy Yourself (It’s Later Than You Think)」。この陽気な音楽に乗って黒ハット姿のキヨサクらが登場。「こんにちは!MONGOL800です、遊びましょう!」の声とともに、「あなたに」でライブがスタートしました。尽未来祭で集まったお前らと一緒に、少年の心に戻ろう!と「少年時代」へと続きます。
キヨサクは「楽しんでますか!?90年代はまさに戦国時代でした。生き残った人々!」と叫びながら、「OKINAWA CALLING」へ。コール&レスポンスで「オーイエイ!」を何度も繰り返し、粒マスタード安次嶺も登場してダンスで会場を盛り上げました。
さらにイントロでバラバラダンスを見せると、「TRY ME ~私を信じて~」へ突入。途中からは粒マスタード安次嶺も歌い出し、カオスで最高な展開に。MCでは、観客からの声援に「熱いぞ!」と返しつつ、30周年のお祝いとして「小さな恋のうた」を披露。フロア全体がシンガロングに包まれました。
続く「DON’T WORRY BE HAPPY」では、全力のパフォーマンスで会場が熱気に包まれ、ラストは「川の流れのように」で30年の時間の重みと感動を静かに、しかし力強く締めくくりました。
<セットリスト>
01. あなたに
02. 少年時代 / 井上陽水
03. OKINAWA CALLING
04. TRY ME ~私を信じて~ / 安室奈美恵
05. 小さな恋のうた
06. DON’T WORRY BE HAPPY
07. 川の流れのように / 美空ひばり


BACK DROP BOMB
メンバーのタカ、マサらがステージに現れると、「BAD NEWS COME」でライブがスタート。「Aha!BRAHMAN30周年おめでとう!」とエコーの効いたマイクでお祝いし、「TURN ON THE LIGHT」から「THAT’S THE WAY WE UNITE」へと繋ぎます。インタールードを挟み「Dance! Dance!」の声とともに「REMIND ME」、そして「PROGRESS」ではスカのリズムがフロアを揺らし、勢いそのままに「BOUNCE IT」「BLAZIN’」と連続投下。
MCでは「どうも呼んでくれてありがとう!そろそろフロア、臭くなると思うけど」と笑わせつつ、「今日しかないかなと思ってこれをやります」と語り、「Who’s got」へ突入。ここでTOSHI-LOW、CHOZEN LEE、IGNITION MAN aka ヒデボウイ、LOW IQ 01、Shinobu Watanabe、TGMXと仲間たちが次々に乱入し、会場は興奮のピークに。
「今日はありがとうございました!」と感謝を伝え、インタールードから「YOU UP AROUND」、そしてラストは「BACK DROP BOMB」で締めくくりました。まさに爆弾級のパフォーマンスで観客を完全にノックアウトしました。
<セットリスト>
01. BAD NEWS COME
02. TURN ON THE LIGHT
03. THAT’S THE WAY WE UNITE
04. REMIND ME
05. PROGRESS
06. BOUNCE IT
07. BLAZIN’
08. Who’s got feat. CHOZEN LEE、IGNITION MAN aka ヒデボウイ、LOW IQ 01、Shinobu Watanabe、TGMX、TOSHI-LOW
09. YOU UP AROUND
10. BACK DROP BOMB
RHYMESTER
SEとともに登場したのは、サングラスに全身黒の出立ちでキメたMC宇多丸、MCのMummy-D、そしてDJ・MCのDJ JIN。「BRAHMAN30周年、RHYMESTER始めます!尽未来祭にお集まりの皆さん!生き残ってきたこんなHIPHOPはいかがですか!?」と「B-BOYイズム」でライブがスタート。続けて「幕張メッセ尽未来祭!」とシャウトし、「Back & Forth」へ。
宇多丸は「改めまして、知ってる人も知らない人も、『We are the… R・H・Y・M・E・S・T・E・R! RHYMESTER!!』」と自己紹介し、「俺たち37周年だけど、BRAHMANとはほぼ同期。くだらないことも含めて一緒に生きてきた。30周年、観る側も大変なフェスをよくやるよ」「楽屋はまるでおじさんの同窓会みたい」と笑いを交えながら語り、「皆さんもご自愛ください。一番はBRAHMANだけど、TOSHI-LOWが無茶振りしてくるから頑張らざるを得ない」とお祝いの言葉を贈りました。
「跳んだりはねたりの時間だけど、少しリラックスを」と、楽屋にあったというレモンサワーを片手に「BRAHMANが好きだという曲をやります」と「梯子酒」で再開。さらに「ちょうどいい Piano session」でしっとりと聴かせるひとときを演出。
「次は少しハードな曲ですが」と紹介されたのはスペシャルコラボ。BRAHMANのKOHKI(ギター)、MAKOTO(ベース)、RONZI(ドラムス)を迎え、「Walk On -Hey, DJ JIN-」を豪華バンドセットで披露。DJ JINのボーカルがBRAHMANサウンドで彩られた、特別なバージョンとなりました。
「いかがでしたか!?俺たちのユニゾンとDJ、そしてBRAHMANの奏でる音楽!」と呼びかけ、「最後は、ジャンルは違えど音楽の世界を共に創ってきたBRAHMANに敬意を込めて」とMAKOTOのベースが鳴り響く中「耳ヲ貸スベキ」へ。TOSHI-LOWも登場し、ステージは完全なお祭り騒ぎとなって締めくくられました。
<セットリスト>
01. B-BOYイズム
02. Back & Forth
03. 梯子酒
04. ちょうどいい Piano session
05. Walk On -Hey, DJ JIN- feat. KOHKI, MAKOTO, RONZI
06. 耳ヲ貸スベキ feat. BRAHMAN
EGO-WRAPPIN’
右往ステージに登場したのはEGO-WRAPPIN’。頭に包帯のようなヘアバンドを巻いた中納良恵は下手側のキーボード、森雅樹は上手側でドラムスと向き合うように座り、「Speculation」でしっとりとライブをスタート。
「皆さんこんばんは。BRAHMANの美しい曲『Speculation』をカバーさせてもらいました」と自己紹介し、「カバーして改めてその凄さに気づかされました」と語ってお祝いの言葉に変えます。「お口直しに」と森雅樹がギターに持ち替え、「Nervous Breakdown」へ。
「BRAHMANには美しい曲だけじゃなく、渋い曲もある。今日はそれを体現していきましょう」と、中納良恵は歌詞をBRAHMAN30周年への祝辞にアレンジしながら「A Love Song」を披露。伸びやかな歌声と、キーボード脇に灯る赤い裸電球のような光がエモーショナルな空間を作り上げました。
「我々もだけど、30年も続けられて、今日こうしてBack to 90’sで同じステージに立てて幸せです」と語り、「一緒に歌って」とハンドマイクを手にステージ中央へ。「サニーサイドメロディー」を力強く歌い上げました。
「30年やで、ええオバハンとオッサンやで」としみじみ語りながら、アカペラで始めたのは「~Midnight Dejavu~色彩のブルース」。大声援の中、のびやかな歌声が会場を包みました。
最後は再びキーボードに戻り、「BRAHMANありがとう。お祭りやで!」と呼びかけ、「サイコアナルシス」を披露。「名前だけでも覚えてください」と挨拶して、締めくくりました。
<セットリスト>
01. Speculation / BRAHMAN
02. Nervous Breakdown
03. A Love Song
04. サニーサイドメロディー
05. ~Midnight Dejavu~色彩のブルース
06. サイコアナルシス
THA BLUE HERB
続いて左往ステージに登場したのはTHA BLUE HERB。バックスクリーンにはロゴマークだけが映し出され、白Tシャツ姿のBOSS THE MCらが静かに登場。「HOLD ON」で幕が開きます。「DJもバンドもいらねえ」とばかりに、マイク一本で「WORD…LIVE」「THAT’S WHEN」「未来は俺等の手の中」「RIGHT ON」と続け、鋭く言葉を突きつけていきます。
BOSS THE MCは「笑えないこともたくさんあったけど、今日みたいな日があるから生きてこれた。ここだけは一緒、いろいろあるけどコツコツやってきた。わかる奴はわかる」と語り、「BRAHMAN、30周年おめでとう!」と祝福の言葉を贈り、「スーパーヒーロー」へ。〈スーパーヒーローお疲れさん!〉という歌詞が、染み入るように会場を包み込みます。
その後も「STARTING OVER」「AND AGAIN」と繋ぎながら、観客の心に真っすぐ言葉を届けていきます(※セットリストは不確かです)。「明日も明後日もあるけど、俺たちはみんなの“水分”になれるように」と語り、「BRAHMANは悲しみや苦しみを背負ってきた。いろんな徳を積んできたけど、その“徳”とは、今日ここに集まったみんなだ」と続け、「バラッドを俺等に」を披露。ラストの一言「ありがとう、また会いましょう」で静かにステージを去りました。
<セットリスト>
01. HOLD ON
02. WORD…LIVE
03. THAT’S WHEN
04. 未来は俺等の手の中
05. RIGHT ON
06. スーパーヒーロー
07. STARTING OVER
08. AND AGAIN
09. バラッドを俺等に
黒夢
続いてのステージは黒夢。SEにはThe Misfitsの「Last Caress」。サポートギターはザ・ジェッジジョンソンの大橋英之、ドラムはFUZZY CONTROLのSATOKO。大きなハットにハーフコート、サングラス姿の清春と、長髪のベース人時が登場し、BRAHMANの「Slow Dance」で幕を開けました。
「こんばんは、黒夢です。TOSHI-LOWくんとは友達になったけど、みんなは適当にやってください!」と笑わせつつ、コートを脱ぎ、BRAHMANカバーの「Silent Day」を披露。
MCでは「この前もここに来たけど、今日はあんなキラキラしてない。違う部族なのか?いや、俺たちは同じ部族。でも友達少ないTOSHI-LOWくん、誕生日にはケーキくれたり、能登半島にも一緒に行ったりした」と、LUNATIC FEST.2025でのエピソードも交えながら語ります。
「普段のフェスは喋りすぎて曲できないから、今日はきっちりやります」と語り、「楽しんで幕張!君は後遺症に冒されている」と「後遺症 -aftereffect-」へ。そしてシャツも脱ぎ捨て、「C.Y.HEAD」で激しさを増していきます。
「本当は俺ら3日目に出そうな感じだけど、TOSHI-LOWに“清ちゃん、初日でお願い”と言われて。仲間が多いからって。でも今日は違う部族と戦う」と30周年を祝い、「世代が違うから叩かれないよって言われた」と笑いながらライブを続けました。
「MARIA」では静けさと力強さが交錯し、「あと10分」とカウントが入った後は「桜坂」とかまし、アコースティックギターで「少年」へ。会場は大合唱に包まれます。
ラストは「この後2日間も含めて楽しんでいってください!」と「Like @ Angel」を投下。フロア中にダイバーがあふれる中、シングアロングで締めくくりました。
<セットリスト>
01. Slow Dance / BRAHMAN
02. Silent Day / BRAHMAN
03. 後遺症 -aftereffect-
04. C.Y.HEAD
05. MARIA
06. 少年
07. Like @ Angel
ヌンチャク
この時間はシークレット枠。様々な憶測が飛び交う中、音が鳴らされるその瞬間まで一切明かされませんでした。ジングルのあと、長めの溜めを経て、スクリーンにバンドロゴが映し出されると、場内にはどよめきと歓声が広がります。ステージに現れたのは、坊主頭に黒い短パン姿のボーカル向達郎を擁するヌンチャク。オリジナルメンバーの登場に空気が変わります。
「都部ふぶく」「人情ヴァイオレンス」「おお焼き場は命」「唄ってマスラオ」と、立て続けに爆音を浴びせるような4連発。向達郎は「みんな勘違いしてると思いますが、今はトイレ休憩の時間です。久しぶり。BRAHMAN、30周年、心からおめでとう。呼んでくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えます。
その後も「舌打ち生活」「めおとチック」「はけ口ドール」「くじゃく王」「メタルショック」「3コードで悪いか」と、スクリーンにはバンドロゴだけを映し、MCも最小限で次々と曲を畳みかけるスタイル。観客は息をつく間もなくステージに集中します。
「久しぶりのヌンチャク、俺たちのことを、よく、よく覚えててくれてありがとう」と観客とスタッフに深く感謝を述べ、「30周年をずっと現役で続けてきたBRAHMANは本当にすごい」と称えます。
ラストスパートは「黒ぶちロックンロール」「茶髪白書」、そして最後は「ありがとう!」の声とともに「マラダイス」で幕を下ろしました。まさに爆撃のような13曲、衝撃の再臨でした。
<セットリスト>
01. 都部ふぶく
02. 人情ヴァイオレンス
03. おお焼き場は命
04. 唄ってマスラオ
05. 舌打ち生活
06. めおとチック
07. はけ口ドール
08. くじゃく王
09. メタルショック
10. 3コードで悪いか
11. 黒ぶちロックンロール
12. 茶髪白書
13. マラダイス
Riddim Saunter
今日の尽未来祭から、14年ぶり期間限定で活動を再開したRiddim Saunterが登場。長めのSE代わりの伴奏に合わせて、ボーカル田中啓史らメンバーがステージに姿を現し、「We are Riddim Saunter!」と宣言。「Dear Joyce」でライブがスタート。「FRESH」「MUSIC BY.」と続き、ワン・ツー・スリー・フォー!のカウントで「I’M DABBLING」へ。
田中啓史は「やあ、Riddim Saunterです。ありがとう。客席は広いけど、ちゃんと見えてます」と語り、「尽未来祭に出るって公開されてから、たくさんの人に“脅されたの?”って聞かれたけど、途中から面倒になって“はい”って答えてました。でも、脅しで30年続けられるわけがない。改めて、おめでとうございます!」と祝福します。
「14年ぶり」と紹介されるも、メンバーの多くは少しずつ活動していたそうで、緑のパーカー姿のトランペット奏者・本間寛人は、ライブハウスから甲子園に主戦場を移していたとのこと。ここで「必殺仕事人のテーマ」を一節吹き、会場を沸かせました。
ライブは「Picture」で再開し、「Waltz Of The Twins」へ。さらに「歌ってくれ!」の声で「What Comes After The Parade」を披露。田中啓史は客席に突撃し、「来年は25本ツアーやります!」と公表。続いてハーモニカを吹きながら「Sweet & Still」へ。本間寛人は今度はフルートに持ち替え、巧みな演奏を披露しました。
最後は「今日からRiddim Saunterの新たな1年、ありがとうございました!」と語り、新曲「Season of Love」でBRAHMANへのリスペクトを込めてステージを締めくくりました。
<セットリスト>
01. Dear Joyce
02. FRESH
03. MUSIC BY.
04. I’M DABBLING
05. Picture
06. Waltz Of The Twins
07. What Comes After The Parade
08. Sweet & Still
09. Season of Love
BRAHMAN
もちろんトリはBRAHMAN。ブルガリア民謡「Molih ta, majcho i molih」がSEとして流れる中、メンバーが登場。右往ステージのスクリーンには30周年記念ロゴが映し出され、一人だけ白いTシャツ姿のギターKOHKIが「THAT’S ALL」のギターを鳴らし始め、ライブがスタートしました。
TOSHI-LOWは「出てくれたバンド、仲間、そしてあなたたち、感謝しかないです。BRAHMAN始めます!」と挨拶し、「THERE’S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE」へ。「SEE OFF」「DEEP」「CHERRIES WERE MADE FOR EATING」「GOIN’ DOWN」と続け、どよめきが起こる「NEW SENTIMENT」、さらに「ANSWER FOR…」ではフロアから大合唱が沸き上がり、歓声が止みません。「ARRIVAL TIME」「Speculation」も熱く響きます。
ここでTOSHI-LOWは、「かっこよくカバーしてくれたEGO-WRAPPIN’、あの頃は音楽が辛かったけど、EGO-WRAPPIN’と一緒に曲を作れたことで、少し音楽が好きになれた」と語ります。PVを撮影した場所が、翌年地震に見舞われたことにも触れ、感慨深げに中納良恵と森雅樹を呼び込みました。
中納良恵が「おめでとう!イエイ!」と声を上げ登場。TOSHI-LOWは「相変わらずMC下手でかわいかったよ!」と笑いを交え、「15年前に一緒に作った曲です」と紹介。「いっくよー!」の掛け声とともに「WE ARE HERE」をコラボ披露。続いて中納良恵が交代で呼び込んだのはILL-BOSSTINO。「ラストダンス」を共演します。
さらにGNITION MAN、RHYMESTERの宇多丸とMummy-Dを迎え、「KOKORO WARP(BRAHMAN REMIX)」でジャンルを超えた音楽の宴を繰り広げました。
ラストスパート、右往・左往の両ステージから炎が立ち上がる中、「TONGFARR」が炸裂。TOSHI-LOWは「10年前、一生に一度と決めて開催した尽未来祭。まさか2回目ができるとは思わなかった」「でもここで30年の感謝の言葉や、40年に向けての宣言をする気はない」と語り、「明日、明後日、この場所に立てるか、本当にわからない。それくらい初日が辛かった」と本音を打ち明けました。
スクリーンにはステージ袖に集結した出演アーティストが映し出され、「見てよ、このメンツ」とTOSHI-LOW。「そしてその取り巻きども」と笑いながら、後方の着席スペースの映像へ。「それから、そんな仲間が好きな変な客たち」「わがままなジジババどもが“酒出せ”“飯食わせろ”“椅子はないのか”って言い出して、床で寝てる奴もいて、もう滅茶苦茶。でもそんな90年代が、なんだか心地いい。今みたいなマナーはなかったし、スマホも携帯もなかったけど、本質は何も変わっていない。ただし外見だけは玉手箱開けたみたいに変わった」
「そんな時代を生き抜いた音楽。雑誌も少なくて、情報はかき集めるしかなかった。30年かけてようやく願いがここに集まった」「どの仲間とも話したいことが山ほどあるし、みんなと楽しくライブがやりたい。でも一つ条件があって、懸命にやること。そういう奴しかいない」「懸命にやっていれば、他人に何を言われても関係ない。もしまたやれるなら、一つひとつの日々を懸命に、終わるその日まで」
その言葉のまま、「懸命に、懸命に、懸命に」と繰り返し、KOHKIのギターが響き、「FOR ONE’S LIFE」で大団円。マイクを落とし、ステージをあとにしました。
スクリーンにはこの日のダイジェスト映像が流れ、最後はDJ大抜卓人が登場して挨拶。DAY1は熱狂の中、幕を閉じました。
<セットリスト>
01. THAT’S ALL
02. THERE’S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE
03. SEE OFF
04. DEEP
05. CHERRIES WERE MADE FOR EATING
06. GOIN’ DOWN
07. NEW SENTIMENT
08. ANSWER FOR…
09. ARRIVAL TIME
10. Speculation
11. WE ARE HERE feat. EGO-WRAPPIN’
12. ラストダンス feat. ILL-BOSSTINO
13. KOKORO WARP(BRAHMAN REMIX) / SHAKKAZOMBIE
14. TONGFARR
15. FOR ONE’S LIFE

まとめ
90年代の空気がぎゅっと詰まった、まさに“お祭り”の1日でした。参加者の年齢層は高めながらも、その熱気は凄まじく、各バンドのステージにも年月の重みが感じられました。帽子を被ったアーティストが多かったのも印象的です。
10年後、私たちはどこで、どんな景色を見ているのでしょうか。そんな未来を想像しながら、また明日。みたらしゴローでした!

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