ASP「Acid Suspicious Parental Tour」2025年8月15日@LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

ライブ参戦
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こんにちは、みたらしゴローです。今日はお盆休みを利用して、少々大きめな歯科処置を終えてから会場に向かいました。少し顎が痛いですね。会場前に到着してTシャツをゲットし、席へと向かいます。1回席のやや上手中段くらいで、ステージ奥には幕が下ろされていました。どうやら3階席は開放されていないようです。完売を目指していたと思いますが、真夏の休暇シーズンで競合するフェスなども多数ある中、健闘した方ではないでしょうか。海外での活動も盛んで、外国人の姿も目立ちました。

有志によってペンライトが配布され、「Get New ミライ」の時に点灯して8人体制の門出を祝おうという試みがありました。少し悲喜こもごもな展開にはなってしまいましたが、それではライブの様子です。

ライブレポート

開演時間になると、暗転しSEが流れ、奥の幕が上がるとともに「TOXiC iNVASiON」でライブが幕を開けます。黒に赤の差し色、白抜きの星型などで少しずつアレンジされたレザー調の衣装に身を包んだ8人が勢揃いし、迫力のパフォーマンスで、ならず者たちも興奮が抑えきれない様子でした。ステージ前面に出て「Black Nails」、続けて「NO COLOR S」を披露。後方モニターは9分割で、透過型LED兼スポットライトの可動式のようです。

整列すると、ユメカ・ナウカナ?が「渋谷のみなさん、こんにちは!」と元気いっぱいに挨拶。1人ずつ自己紹介が始まります。「名前がないのがナ前ナ以です」の久しぶりの挨拶には大歓声が起こり、各メンバーお馴染みの自己紹介のあと、真っ青に染めた髪が美しいナ前ナ以が改めて来場の感謝と復帰を報告すると、客席からは割れんばかりの拍手が湧き上がりました。

「そして、ユメカとモグからもみなさんに報告があります」……なんだか不穏な空気が漂います。ユメカ・ナウカナ?は、「あたし、ユメカ・ナウカナ?は、9月のASP UKツアーを以って、ASPを脱退します」と突然の発表。客席には驚きが走り、しばしの静寂ののち、何人ものならず者が泣き崩れます。

「このタイミングですみません。大好きなライブ、1秒も無駄にしたくありません。だから1曲1曲を楽しんでほしい。わがままですが」……会場は固まったまま、微妙な拍手が響きます。

さらに「わたし、モグ・ライアンも、9月25日を以って、ASPを脱退します」……近くでしゃがみ込んで泣き崩れる女性ファンを、会場カメラが無情にもズームで捉えます。

「ASPになるまで何もなかった私。たくさん育ててもらったみんなに、精一杯感謝を伝えます」……またも微妙な拍手。

「突然の発表で驚かせてすみません。今日、この8人が最高だったと死ぬ気で準備してきました。今日は今日しかない、ありったけのASPを届けます」と、静かに言葉を紡ぎます。

少しだけ大きくなった拍手の中、ユメカ・ナウカナ?が「LINE CUBE SHIBUYA、いけますか!?ライブしてくれますか!?」といつものように叫びます。ならず者たちも「イエイ!」と返しますが、明らかに空元気でした。

「TOTSUGEKI!!!!!」でライブ再開。モニターには炎が上がりますが、突撃するような心境には、すぐにはなれません。「MAKE A MOVE」「I won’t let you go」、そして「darma」では、モニターにダルマが踊ります。観客の半分以上が泣きながらステージを見つめる中、たまらず「渋谷のみなさん、まだまだいけますか!?」と煽ります。「ジャ・パ・ニーズガール」では、キレキレのパフォーマンスでのhands upがどこか虚しく響きますが、気合いのシャウトでその空気を振り払います。さらに「SEXUAL CONVERSATiON」「◎△$♪×¥●&%#?!」「ヘイ!渋谷!」そして「Tokyo Sky Blues」と立て続けに披露しました。

チッチチチーチーチー。「ありがとうございます。このLINE CUBEは初めてなので、ずっと楽しみにしてきました。ならず者のみなさんの姿、顔もしっかり見えています!」と呼びかけます。半分くらいは泣き顔だったかもしれませんが、「まだまだ8人のASPをお見せします!」とライブに戻ります。

白のレーザービームで少し明るさを増したステージでは「PLEASE!!!」そして「Anyway」を披露。たまらず「ならず者!もう、上がっていきますよ!ASPと一緒に楽しもう!」「渋谷もっと行けるよな!」と激しく煽ると、ようやく特大のヘイヘイコールが起こります。「ありがとうございます!ここにいるみんなでASPと楽しもう!」と再び感謝の声をかけ、ようやく会場の空気が切り替わり、盛り上がりが戻ってきました。続いて「I HATE U」、そして「Blueberry Gum」ではイコ・ムゲンノカナタが赤い長髪を揺らしながら軽やかにダンス。さらに「Heaven’s Seven」へと続きます。

ツインズのどちらかが話し始めます。「今日でツアーファイナル。新体制で始まって、新体制で終わるこのツアーは、ASPの分岐点になると思います。イコが新加入して、ナ以が復帰してくれて、いい意味でASPの固定概念を取り払ってくれました。新しいASPは変化を繰り返していきます。目の前にならず者が集まってくれて、どんな大きな変化も前に進むしかない。誰も置いていかない!よろしくお願いします!」と、深々とお辞儀。

そしてラストは「やっと8人で披露できます」と「Get New ミライ」。8人を意味した8色のサイリウムが会場を彩ります。「以上、私たちASPでした!ありがとうございました!」と一旦ステージを後にしました。

客席は現実に戻り、「まだあるから…」など、互いに慰め合うような声が聞こえ始めたころ、コールリーダーの合図でアンコールが沸き起こりました。再び登場したメンバーは、新曲「BA-BY」を初披露します。

「新曲『BA-BY』初披露、どうでしたか!?」とユメカ・ナウカナ?。そして「改めて、今日はありがとうございました」と感謝を伝え、再び脱退について触れます。「大好きなライブ。この場を離れる決断はとても難しかったけど、グループの未来のためにも必要な選択でした。毎秒、生き急ぐような日々を支えてくれたメンバー、WACK、そしてならず者のおかげでここまで来られました。いろんな出会い、ならず者のみんなと会えて、本当にありがとう。ASPはかっこよくて、夢を叶えてくれる。次はどんな夢を叶えてくれるかな?でも、残りの1か月、後悔のないように過ごします」と語りました。

モグ・ライアンは「ASPでたくさんの方と出会えて、まだまだ人生はこれからだけど、最高の時間を過ごせました。ならず者のみんなにも、ASPとの出会いを宝物だと思ってもらえたら嬉しいです。ならず者がいればASPは大丈夫。ここまで一緒に歩んでくれてありがとう。残りは少ないけど、これからもよろしくお願いします」と涙ぐみながら感謝を伝えました。

リオンタウンは「ASPだけが私の居場所。ユメカちゃんとモグちゃんがASPを離れると聞いたとき、何事も続けるのが正解だと思っていたけれど、それを乗り越える勇気を感じました。離れるのも残るのも、どちらも正解になってほしいと信じています。これから5人になるASPで、ならず者と一緒に頑張っていきます」と述べます。

チッチチチーチーチーは「8人で初めて立てたこのステージ。ならず者がいれば、これからも心強いです。2人が築いてきたものも、ならず者がいれば大丈夫。これからもよろしくお願いします」と続けました。

イコ・ムゲンノカナタは「ツアー初日に加入し、今日8人で完走することを目標にしてきました。ASPで過ごした時間は本当に幸せです。みんなが守ってきたASPを、私はこれからも、ならず者の涙を喜びに変えていきます」と決意を新たにします。

マチルダー・ツインズは「今日、どんな気持ちでも、目の前にいるならず者がいれば私はいつも通りです。新体制を楽しみにしていた方も多いと思いますが、素直に楽しめました。ライブは、メンバーとも、ならず者とも、愛と感謝を伝える場所です」と、まっすぐな言葉で感謝を伝えます。

ウォンカー・ツインズは「来てくれてありがとうございます。ASPでは、いろんなことがありました。未来に向かって頑張るのは簡単じゃないけど、ならず者のみなさんとまた会いたいです。よろしくお願いします」と一礼。

ナ前ナ以は、「8人から6人になります。ASPは最初、ユメカとモグと私、そしてナアユちゃんの4人で始まりました。最初の私は右も左もわからなくて……でもユメカは、とっても優しく……してくれませんでした。すごく怖かったです。でも今は、私の方が怖いです」と笑いを誘い、続けます。「モグちゃんは、唯一の未経験同士の同期。私よりも強くて、ユメカに怒られてしょげてるときにスタバに連れていってくれて、『好きなの飲んでいいよ』って言ってくれて、『え!?いいの?フラペチーノのトール』『え、もっと大きいのじゃなくていいの?』って。心も財布もオトナだと思いました。そのあとツインズ、チッチ、リオン、イコが入ってくれて……6人のASPのことはまた今度話します。私はまだ、ならず者を増やしたくて戻ってきました。私はASPのナ前ナ以です。これからも一緒にライブしてくれたら嬉しいです」と、ジョークやモノマネを交えて会場を笑わせました。

「次が最後の曲。ちょろちょろ下向いてる子がいるけど、顔を上げて!」と元気よく呼びかけ、最後に「Hyper Cracker」をパフォーマンス。

長い拍手が会場を包み、「以上、私たち、ASPでした!」と全員が肉声で「ありがとうございました!ありがとうございました!」と何度も挨拶。ステージ上下で深く敬礼し、ステージをあとにしました。

<セットリスト>
01. TOXiC iNVASiON
02. Black Nails
03. NO COLOR S
04. TOTSUGEKI!!!!!
05. MAKE A MOVE
06. I won’t let you go
07. darma
08. ジャ・パ・ニーズガール
09. SEXUAL CONVERSATiON
10. Tokyo Sky Blues
11. PLEASE!!!
12. Anyway
13. I HATE U
14. Blueberry Gum
15. Heaven’s Seven
16. Get New ミライ
EN1. BA-BY
EN2. Hyper Cracker

まとめ

5月に始まったツアー、6月のF.A.D YOKOHAMA公演を観て、今日の参戦を決めていましたが、まさかの驚きの発表となりました。これで初期メンバーは、復帰したナ前ナ以だけになりました。8人の新体制を祝うつもりだったツアーファイナルは、複雑な感情を伴うものとなりました。

終盤になってようやく感情の整理が追いつき始め、現実を受け入れようとするならず者たちの姿が印象的でした。今後、ASPがどのように変化していくのか、しっかり見届けようと思います。みたらしゴローでした!

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