Hump Back pre. “産休サンキューツアー2025”2025年12月17日@川崎CLUB CITTA’

ライブ参戦
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こんにちは、みたらしゴローです。月曜日の今日は、川崎CLUB CITTA’で行われた「産休サンキューツアー」のセミファイナルに参加しました。午前中は半休をもらって体のメンテナンスを行い、午後に仕事をこなしてから川崎へ向かいました。

開場時間直後に到着したつもりでしたが、すでに待機列はなくスムーズに入場できました。時間が早まったのか、月曜開催で集まりがゆっくりだったのかもしれませんが、会場はソールドアウト。ロッカーに荷物を預けてビールをいただき、上手側のできるだけ前の方で開演を待ちました。対バンが楽しみな一夜です。時間が近づくとフロアはパンパンになりました。それではライブの様子をお届けします。

ライブレポート

キュウソネコカミ

開演時間になると、FEVER 333の「BITE BACK」をSEにメンバーが登場。白地に赤のかっこいいシャツを着たヤマサキセイヤ(ボーカル・ギター)が「産休サンキューツアー!Hump Backにリスペクトをこめて!」と叫び、Hump Backのカバー「Linger」でライブがスタートしました。いきなりダイバーが転がり出す中、「ネコカミたい」へ突入。「ヨロシク!」と短パン姿のヨコタシンノスケ(キーボード・ボーカル)が飛び跳ね、勢いを加速させます。神楽鈴が入れられ「スピりスピられ」、本日のスピは「中スピ」と発表されます。「3minutes」ではジャンプジャンプと煽られ、フロア中央にはヤマサキセイヤのハンドサインでサークルやウォールオブデスが発生しました。

「西宮のキュウソネコカミです!2023年にも俺らのツアーにHump Backを呼んでたんだけど、そのとき産休に入ってて、同じ場所で呼んでくれてありがとう!」とヤマサキセイヤが感謝を述べると、ヨコタシンノスケは「セミファイナル、対バンは最後…ってことはファイナルやん!」「違うよ!!」というお決まりの掛け合いで笑いを取ります。

「泣くな親父」はキュウソネコカミにぴったりの選曲で、オカザワカズマ(ギター)とソゴウタイスケ(ドラムス)の心地よいリズムが響きます。ハンドマイクに持ち替えると「この先は踊ってなんぼでしょ!?」と「変な踊り」へ、「あーもうイヤイヤ」と「正義マン」と続けて、フロアに突入するかと思いきや、ステージ上を跳ね回りました。

しばらく息を整えつつ、「ありがとう!『泣くな親父』は10年前、子どもができて娘に嫌われるのを想像して作った曲です。俺らは色んな人に寄り添うバンドです」「今日はしっくり来たな。向こうは本当に産んだけど」と笑いを交えながら話しました。

次に披露されたのは関西らしさ満点の「夢想花」。木原潤(サポートベース)のベースラインとヨコタシンノスケのエモーショナルなキーボードが絡み、フロアは「とんでとんで、まわってまわってまわってまわって」と大盛り上がり。

「ロックバンドでありたいだけ!」と宣言してからの「The band」では木原潤のソロプレイ、ヨコタシンノスケもステージを走り回ります。「どれだけ生き様を見せられるか。続けることに意義がある」と「DQNなりたい、40代で死にたい」へ。ヨコタシンノスケはキーボードを抱えて演奏し、観客の「ヤンキー怖い!」の大合唱の中、ヤマサキセイヤはついにフロアへ突入。人の上を歩くように指示を出しながら後方まで進みました。川崎の“治安の悪さ”をネタにヨコタシンノスケがツッコミを入れ、失笑と拍手が入り混じる大合唱となりました。

ステージに戻ったヤマサキセイヤは観客とHump Backに感謝を述べ、「ここまで来たら、あの人らずっと続けると思うし、ずっと見たいよな!?」と熱く語り、「ハッピーポンコツ」でラストスパート。時間がまだあるとのことで、みんなで歌える曲「家」を連発し、熱狂のステージを締めくくりました。

<セットリスト>
01. Linger(Hump Back)
02. ネコカミたい
03. スピりスピられ
04. 3minutes
05. 泣くな親父
06. 変な踊り
07. 正義マン
08. 夢想花
09. The band
10. DQNなりたい、40代で死にたい
11. ハッピーポンコツ
12. 家
13. 家

Hump Back

転換が終わって暗転すると、観客がぎゅっと詰めてかなり前まで来ました。お馴染み、ハナレグミの「ティップ ティップ」が流れる中、メンバーが登場。林萌々子(ボーカル・ギター)は「キュウソネコカミ15周年おめでとうございます。自分たちは誰も置いていかないライブもできるし、全員置いてけぼりにすることもできるけど!」と挨拶してから、「僕らの時代」でスタート。「月曜日からぶちかまそうぜ!生き様見せましょか!?」と叫び、ダイバーとシンガロングが一斉に湧き上がり、「LILLY」「オレンジ」と続きました。

「うちらが大阪Hump Back!産休サンキューツアーにようこそ!」と「ロケンロ」を演奏。林萌々子は「街はクリスマスでイルミネーションやサンタクロースだらけなのに、お前たちと言ったら月曜からライブハウスでグチャグチャになってるって、大好き!」「キュウソネコカミ、15年もライブハウスでやってたらああなっちゃう。まともには生きられないのよ。でも、ここでは一緒に踏み外して、立派になるのは諦めてください!」と話し、笑いを取りながら「たね」「ヘイベビ」「coda」「もしも僕が」と続け、心を打つ曲たちで観客を引き込んでいきました。

ぴか(ベース・コーラス)は「ついに28本目。対バン編はキュウソネコカミを迎えて実質ファイナルです!健康に感謝してます」と語り、自身でキュウソネコカミのイントネーションにツッコミながら「あの人ら、どこ行ってもおる」「今日ゆっくり観て、愛される理由がわかった」とコメント。「対バン相手を発表するまでソールドしてなかったし、わたしたちを初めて観た人も多いってことですよね。そういうの得意!」と、Hump Backらしいポジティブな姿勢で笑いを誘いました。

林萌々子はギターを弾きながら、「ツアー28本。大阪からやって来た、ロックバンドのHump Backです!」「街はすっかりクリスマス。ついさっきまで暑い暑い言ってたのに、気付かないうちに大人になって、上着を重ねながらあっという間にセミファイナル」「キュウソネコカミありがとう!ちゃんとツーマンしないと仲良いって言えなかったけど、今日こうして記念日に出会えてよかった。お互い長い間ライブハウスで戦って来たけど、出会うのが遅かった。でも、これからも切磋琢磨していこう」「月曜から都合つけてCITTA’に来てくれてありがとうございます!」「自分を責めたり、泣きながら食べたごはんもあったかい。悲しみは強さに、痛みは深さに変わって、誰かを救うだろう。眠れず朝になった日も、ロックンロールはいつもこういうのさ!」と心のこもったMCに、大きな拍手と歓声が湧き上がりました。

そのまま「拝啓、少年よ」「ティーンエイジサンセット」「3036」と続けて、会場全体で大合唱。「立派な大人にも、立派な母ちゃんにもまだまだなれそうにないけど」「でも愛してるよ!」と叫び、「オーマイラブ」では、ぴかと美咲(ドラムス・コーラス)のコーラスも胸に沁みました。フロアがかなり熱くなってきて、途中で離脱する観客も見られました。

「楽しい時間はあっという間。どうだった!?」と問いかけ、「なんか1曲追加するわ」と「僕らは今日も車の中」。続いて「また会う日まで」をしっとりと歌い上げ、「星丘公園」では「月曜日からこんなライブ見たら、頑張れちゃうな!」と観客に語りかけて、いったんステージをあとにしました。

アンコールに応えて再登場。「元気なかったけど大丈夫!?」「キュウソは47都道府県ツアー中なのに出てくれて、あれっ!?対バンツアーなのに、呼ばれてへんな!?」「47バンドの中にウチら入ってない系!?」「『Linger』カバーやってくれてありがとう。だいたい『拝啓、少年よ』でハァーってなるけど」と冗談を交えながら、今ツアーは産休中に迷惑をかけたバンドを招いたと明かしました。大阪城ホールのライブ告知も行い、「感謝してます。ウチらのスピ、大スピ中スピ小スピ。ロックンロールで子ども食わしていきます!」と宣言。「明るい葬式」「番狂わせ」で本編を締めくくりました。

するとなんと、再びダブルアンコールで登場。曲は演奏せず、「令和の一本締め」をすると言い、キュウソネコカミのメンバーもステージに招いてジャンプして手を叩き、華やかに終演となりました。

<セットリスト>
01. 僕らの時代
02. LILLY
03. オレンジ
04. ロケンロ
05. たね
06. ヘイベビ
07. coda
08. もしも僕が
09. 拝啓、少年よ
10. ティーンエイジサンセット
11. 3036
12. オーマイラブ
13. 僕らは今日も車の中
14. また会う日まで
15. 星丘公園
EN1. 明るい葬式
EN2. 番狂わせ

まとめ

長いツアーのセミファイナルは、Hump Backらしく「借りを返す」というより「感謝を伝える」対バン相手を揃えた夜でした。本当に、オカンバンドがオバンバンドになるまで観続けたいです。来年のツアーも楽しみにしています。みたらしゴローでした!

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