こんにちは、みたらしゴローです。今日はサバシスターとKen Yokoyamaの「Family Combo Tour」の最終公演、渋谷です。仕事が押してギリギリに到着し、場内ロッカーに荷物を預けてフロア最後方から観ることになりました。さすがに年齢層が幅広いですね。もちろんソールドアウトです。ビールを飲み干すと開演時間となり、場内が暗転しました。それではライブの様子です。

ライブレポート
サバシスター
お馴染みのビッケブランカ「Ca Va?」に乗せて、白のツアーTシャツと黒ハーフパンツ姿で登場したサバシスター。「Family Combo Tour!渋谷!PIZZA OF DEATHの長女サバシスターです!」と、サイドポニーテールでおでこ全開のなち(ボーカル・ギター)が宣言し、「My girlfriend is PIZZA OF DEATH」でライブがスタート。冒頭から大量のダイバーが発生します。「よろしくお願いします!」と挨拶したあと、「22」ではサトウコウヘイ(サポートベース)とるみなす(ギター・コーラス)のソロプレイが光り、なちは珍しくステージ上下に移動しながら演奏しました。
ごうけ(ドラムス・コーラス)の力強いリズムで「ナイスなガール」、続けてなちはKen Yokoyamaと同じ白いシールドのハンドマイクに持ち替え、「渋谷元気ですか!」の声とともに「ポテサラ」をお立ち台でジャンプしながら披露しました。るみなすが「新潟、仙台と周りファイナルです!kenさんに名前をつけてもらったギターで」と話すと、なちも「kenさんに借りているギターでロックンロール鳴らします!」と応じ、「デービゴ!」へ突入しました。
「毎日皆さんお疲れ様です。なちも家に帰ったらよしよししてもらいたい、そう思って作った曲です」と「よしよしマシーン」を披露し、フロア全体でメンバーによしよし。さらに新曲「ドゥルーピーアイズ」では恋の歌を届けました。
なちは「改めまして、Family Combo Tourに呼んでくれてありがとうございます。仙台、新潟、渋谷とあっという間で、濃くて寂しくて、勉強になったツアーでした」「音楽が好きなだけで自信がなかったけれど、Kenさんのテレビを観てバンドがかっこよくて、バンドを始めて今日に至ります。突き進めば必ず叶うわけではないけれど、夢みたいなことが起きることがあると証明して、みんなの希望になれたら良い。一歩踏み出すことが大事」と語りました。
その思いを込めて、インタールードから「才能」へ続け、「作戦会議」では観客とWOW WOWの大合唱。「どんどん行きます」と叫びながらイントロアレンジから「覚悟を決めろ!」、観客のリフトが立ち上がり転がり、「My way」「!」と怒涛の展開。るみなすのギターソロが圧巻の「ミュージック・プリズナー」では、大量のリフトと立ちリフトが発生し、フロアが転がり続けました。
なちは「夢がかなったような日だけど、これはゴールではありません。PIZZA OF DEATHの長女として、なめられないように頑張ります!」と力強く宣言。
ラストパートは「タイムセール逃してくれ」、るみなすのギターソロも炸裂し、「みんなバッピーになれますように!」と「ハッピーなんて」で締めくくり。るみなすとサトウコウヘイがステージを歩き回り、Snuffの「Arsehole」をエンドSEにステージを後にしました。
<セットリスト>
01. My girlfriend is PIZZA OF DEATH
02. 22
03. ナイスなガール
04. ポテサラ
05. デービゴ!
06. よしよしマシーン
07. ドゥルーピーアイズ
08. 才能
09. 作戦会議
10. 覚悟を決めろ!
11. My way
12. !
13. ミュージック・プリズナー
14. タイムセール逃してくれ
15. ハッピーなんて
Ken Yokoyama
転換が行われ、ファットボーイ・スリムの「The Rockafeller Skank」をSEにメンバーが登場。松本英二(ドラムス、通称EKKUN)の叩くリズムに乗せて、やや猫背の横山健(ボーカル・ギター)が「You and I Against the World」を歌い始めます。「Your Safe Rock」では手振りだけでフロアを煽り、途中マイクをフロアに投げ入れて観客に歌わせました。「What It Means To Love」「I’m Going Now, I Love You」「4Wheels 9Lives」では大合唱が起こります。
横山健は「Family Combo Tourへようこそ!地元東京のバンドKen Yokoyamaです」と挨拶。フロアから「EKKUNかわいい」の声が飛ぶと、松本英二は「ヤッター」と喜びつつも「おっさんだぞ、守ってもらえそう」と笑わせます。2階席のキッズが叫ぶと、横山健は「ロックンロールやパンクロックを好きになるのはいいけど、こういう大人にはなるなよ!」と軽妙に返しました。
2ndアルバム『Nothin’ But Sausage』から「Torn」へ。「EKKUNかわいい」の声とキッズの声援が鳴り止まず、「どうした急に。サンタクロースのおじさんだよ、ヒゲ黒いけど。南ちゃんがサンタクロースって話してるよ!」と返し、続けて「いっぱいライブしたけど、今日は今年最後。次はまだ発表されてない」と話します。するとJun Gray(ベース)が「俺は聞いてるよ」と発言。「Junちゃん、何年やってるの、そういうことは言っちゃダメ。それよりDessertの宣伝したら?」と横山健が促しますが、「こいつら来ないもん」と返し、南英紀(ギター)は「音源出す時言いなよ」と言い、「言っても買わないもん」「そんな気持ちなら出さなきゃ良いじゃん!」そして横山健が「大変、Dessertもemberも全然売れてないから、俺はHi-STANDARDってのもやってるけど、苦労はわかってやれないわ」と観客を笑わせました。
「Parasites」から再開し、NOFXの「STICKIN IN MY EYE」と続けて披露。NOFX!コールが沸く中、横山健はMCで「NOFXは終わってしまったけど、俺らの中のNOFXは鳴り止まないよな!?」と叫びます。たくさんの声援が飛ぶ中、「出た!今『健さん助けに来たぞ』って、日本中どこ行っても同じ人が言ってるよな。前は聞き流してたけど、お客さんに『助けにきたぞ』なんて言われるアーティスト、他にいないぞ!」と語り、2階のキッズに向けても「確かに助けられてる。ライブとして成立するかなって思いながら、家帰ってチンコ洗ってると、助けられてるって思うんだ」と続けます。
さらに「女の子の君を思い浮かべて、たっちゃってるから、ボクわかる!?」とキッズに問いかけ、「男の子でしょ?チンコピコーンって、そのうち違うものも出るから」「見えないからわかんないけど、女の子だったら割れてるでしょ!?今は何も出ないかもしれないけど、そのうち出るから」とやりとりを続け、「まだ弄られたいのか!?」と笑わせながら「BRAHMANと違う形でメンバーの身体が冷たくなっていく」と語ります。
「サバシスターとのツアー、初日・二日目で失敗した曲」として、2階から煽られて「曲やりたいよ、女の子の曲やるよ」と言いつつ、「Junちゃん寄りかかってんじゃん!」と、アンプにもたれて休んでいるJun Grayにツッコミます。Jun Grayの息子、八王子の高橋くんが好きな曲ということで「それ俺の次男」と明かし、「これ失敗したらもうやらない」と宣言して演奏に戻りました。
「Cute Girls」を演奏しますが、「これはダメだと思う、伝わってないと思う。これは縦ノリだって言っとけばよかった」「それはポリシーに反する」「でも意地を張っちゃいけなかったかな?」とメンバー間で議論。「ぶっちゃけ、他の曲が良かった人は?」と問うと、パラパラと手が挙がり、「本当はそう思ってるけど挙げられない人は?」と笑わせ、「手を挙げる人の神経がおかしいけどね」と締めて、再び演奏。「やればできるじゃん」とキッズに伝え、「もう一回やるから見てて」とふたたび鳴らしました。
キッズから「もういい」と声が飛ぶと、横山健は「じゃあ、『The Cost Of My Freedom』から『Believer』やるよ!」と宣言。フロアが「Fuck you」と返すと、「仕上がってるな東京!」と応じ、またも「Cute Girls」を演奏し爆笑を誘います。仕切り直して「Believer」を披露し、大合唱となりました。
そしてザ・ビーチ・ボーイズの「Kokomo」が転換SEとして流れ、しばしの小休止に入りました。
再開すると「さては、サバシスターで使い果たした!?」「いや、さっき『Cute Girls』何回もやったから」「腰きてるでしょ!?もうピストンできないよ」と腰を振って見せて笑いを誘います。
「A Little Bit Of Your Love」でライブに戻り、「今みたいなミッドテンポで踊ってる人を見ると楽しくなる」と語ってから「My One Wish」へ。そして「Radio Radio Radio Fuck you!」と叫んだ流れで「I Won’t Turn Off My Radio」を披露。客席に複数のマイクが何度も投げ込まれ、観客も熱唱で応えました。
「ありがとう、もう少しやっていくね。また来年な」と語り、Jun Grayがさっき発言してしまった件にふれつつ、「Dessertとの兼ね合いがあるし」と言うと、すかさず「いやいや、ハイスタとのだろ!」と突っ込まれて爆笑が巻き起こります。フロアから「対バンしちゃいな!」と声が飛び、「全部対バンするか」という話題に広がると、現在ほかに活動のない松本英二は「ジェラシー」と寂しそうにつぶやき、また場内に笑いが起こります。
ミニアルバムから「Still I Got To Fight」で再開。「喰らってくれ」と「Punk Rock Dream」、再びマイクが客席に投げ込まれ、観客と一体に。「These Magic Words」では、ギターを奏でながらの大合唱となりました。
横山健は「ありがとうございました!大丈夫だよ!きっと!もう一曲聞いて帰ってくれ!」と語り、「サバシスターに聞こえるように大きな拍手を!」と呼びかけます。「Magic Wordsみたいに、なちは『Radio』をテレビで見て、バンドを知ってここまでたどり着いた。俺らも一緒に回って、いろんなものを受け取って教わった。また来年会おう!俺は4月にHi-STANDARDでここに来るけど、俺たちに会いたければ発表を待っててくれ!」と感謝の言葉を述べ、最後にフロアとサバシスター、バンドメンバー、そしてハイスタへも感謝を伝えて「The Show Must Go On」で締めくくり、観客とコミュニケーションを交わしながらステージを後にしました。
<セットリスト>
01. You and I Against the World
02. Your Safe Rock
03. What It Means To Love
04. I’m Going Now , I Love You
05. 4Wheels 9Lives
06. Torn
07. Parasites
08. STICKIN IN MY EYE(NOFX)
09. Cute Girls
10. Believer
11. A Little Bit Of Your Love
12. My One Wish
13. I Won’t Turn Off My Radio
14. Still I Got To Fight
15. Punk Rock Dream
16. These Magic Words
17. The Show Must Go On

まとめ
事務所社長のバンドと長女バンドによる三連ツアー。サバシスターは自身のツアーと並行しながら参加し、Ken Yokoyamaとともに今年の気合いがすごかったです。幅広い年齢層の観客が集まり、誰もが楽しめる充実したライブになりました。また開催されると良いですね。みたらしゴローでした!

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