こんにちは、みたらしゴローです。引き続き夜公演のレポートです。中休みは恵比寿のお気に入りのカレーうどんで腹ごしらえ、その後はコーヒーショップでまったりとひと息。昼公演も夜公演も当日券が出ており、アンダーグループとはいえコンセプトの達成にはまだ道半ばという印象です。昼は丸腰でしたので、夜に向けてペンライトを購入し、開演までの時間を待ちます。
少しでも近くで観たいと思い、上手側のコーナーポスト付近に位置取りました。最上手の立ち位置は見切れてしまうリスクはありますが、ステージまでの距離は近く、整理番号も良くなかった中ではベターな選択でした。

ライブレポート
影ナレは萩原心花と八重樫美伊咲。「ついにこの日がやって来ました!私たち、カメハメHYPERな気持ちです!楽しみましょう!」と高らかに宣言。するとスクリーンにドラゴンボールの世界観が映し出され、アイデンティティの生ナレーションと思われる演出で「雲組の奴らに元気分けてくれ!」と観客の声出しを煽ります。
やがて昼公演と同様に銅鑼が鳴らされ、気合いの発声のあとSEが流れ、「雲組!」のコールで、クラシックなセーラー服衣装をまとったメンバーがステージ中央に集結。「K・U・M・O!」の掛け声で会場を盛り上げ、塩釜菜那の「始まりました!超雲組HYPER公演!HYPERに!」という掛け声で「青空について考える」からスタート。昼公演とはセトリの順番を変え、「君のための歌」「友よ ここでサヨナラだ」と続きました。
整列して挨拶。塩釜菜那は「ついに最後のライブが始まりました、HYPERに楽しんでいきましょう!」と元気に挨拶。山口結杏は「雲組の思いも思い出も、ギュッと詰め込みます」と語り、木下藍は「私にとっても大切なライブになるので…」と静かに気持ちを込めます。
一部のメンバーが残って、オープニングでの空手の気合いや銅鑼の演出について軽くトークがあり、その後ステージにはピアノが登場。呼び込まれた塩釜菜那が、「皆さんの前でピアノを披露します」と言って「トゥモロー」を弾き語りしました。
演奏が終わると、鳴り止まない拍手のなか他のメンバーが登場。塩釜菜那は「ミュージカルの舞台に立ちたいという目標を立てました」と語ります。続いて八重樫美伊咲が「ここは、尊敬する山本彩さんを観た思い出の場所」と語り、昼公演に続いて「365日の紙飛行機」をソロでしっとりと披露。
続いては5人ユニットで「臆病なカラス」。さらに、この日でしばらく活動休止に入る木下藍をメインメンバー(センター)に据えた「好きになりなさい」を披露。フォーメーションも粋で、最後にメンバーが腕で菱形のフォトフレームのような枠をつくり、その中央で笑顔を見せる木下藍が本当に尊く、印象的なワンシーンでした。
整列して感想を語ったあと、全員が呼び込まれクイズコーナーが始まります。ここでゲストMCとして、お笑いコンビのアイデンティティが登場。「オラ青!」とドラゴンボールのモノマネで盛り上げます。「HYPERフージョンチャレンジ」と題された企画では、メンバーが出題されたお題に対して、言葉やポーズを揃えるゲームを行います。第一問は「願いを叶えてほしいことは?」。当然ながらグループの目標、世界平和、個人の夢、身近な願いなどバラバラの回答になりましたが、「平和」を唱えた1組だけが“正解”に。
第2問「雲組と言えばのポーズは?」では、「今の今の!」とズル気味の声が飛び交いながらも、ほとんどのメンバーが「虹を架けよう」のキメポーズを選ぶ中、数人が「カメハメ波」で回答が割れます。ラスト第3問は「1番HYPER元気なメンバーは?」。メンバーから「二択だ!」と声が上がるも、今井優希と塩釜菜那に票が割れ、結局2問目を“ほぼ正解”ということで修正。ご褒美の高級マスカットセットをゲットしました。アイデンティティの進行もあって、メンバーの個性が引き出される、和やかで笑いのあるほっこりコーナーとなりました。
昼公演同様に、デッキブラシとクラップを織り交ぜたタップダンスの演出でライブが再開。「ここからは、歌って踊っていきましょう!」という掛け声とともに、誰がリフトされたかは見えませんでしたが“早坂タワー”が決まり「青空ディスコティック」へ。この曲を待っていたんでしょう!と続けて「空色の水しぶき」。まだまだこんなもんじゃないよね!と「初めて好きになった人」で会場のテンションは最高潮に。オイオイオイオイジャンプでトップギアに持っていきました。
メンバーがいったんステージから捌けると、工藤唯愛が語り始めます。「HYPER2部だし、他のメンバーが話すと思ってたかもしれませんが、これまで人気や実力があるわけではないのに青空組にいました」と切り出し、エゴサーチで落ち込むことも多かったと明かします。今回雲組になって、悔しさと同時に頑張るチャンスだと思ったと振り返りながら「でも、クヨクヨしている時間はないので、皆さんが楽しんでくれるように全力で頑張ること」と語り、雲組メンバーへの感謝の気持ちを述べました。「面白くもないし、話も下手だし、頑張っても“ニコラがあるからでしょ”って言われて…実力不足だけど、大好きなニコラのせいにされて悔しい」と涙ぐみながら吐露。「実力で青空組に戻りたい」と力強く宣言しました。
再びメンバーがステージに戻り、オリジナルメンバーで披露するのは最後となる「虹を架けよう」そして「マイフレンズ」。最高の景色をありがとうと強めの煽りも入り、会場はさらに盛り上がります。さらに「皆さんのおかげでステージに立てています」と感謝を込めて「あの日 僕たちは泣いていた」をしっとりと披露。
「次の曲で最後になります」「楽しい時間はあっという間、12人の思いを歌います」と語り、本編ラストは「炭酸のせいじゃない」で締めくくります。
「雲組!」のコールに応えて、メンバーは水色のグッズTシャツに着替えて再登場。「涙を流そう」をしっとりと歌い上げたあと、塩釜菜那が「アンコール、ありがとうございます」と挨拶。山口結杏は「雲組公演は、成長の場であるとともに悔しい思いの場でもありました。卒業発表をしてから、日々の活動がどんどん“最後”になっていった」と、心に残る毎日だったと語ります。「僕青祭が最後になるので、感謝を伝えられるように頑張ります」と続けました。
木下藍は「今日の公演は、みんなでどうしたら満足いただけるかを考え抜いて、12人で創り上げました。この2年間、皆さんに支えられてきたことに感謝しています」と語り、活動休止を発表後はファンからの手紙や寄せ書きを毎日読み返していることを明かしました。「自分の目標も達成して戻ってきます」と力強く宣言。
塩釜菜那は「最近、いろんなことでざわつかせましたけど、彼女たちの人生も応援してください」と言葉を添え、最後の曲「青春の旅人よ」で夜公演を締めくくりました。終演間際には僕青祭の告知も行われ、「終わるのが寂しい」と語りながらも「次に続くので」と前向きな言葉も。初めて雲組に入ったときは不安だったけど、仲間でありメンバーでもある彼女たちに助けられて、ここまで来られたと語ります。「前を向いて、不安をかき消すように活動します」と力強く宣言し、夜公演を終えました。終演後は昼公演と同様に、メンバーがステージ上に一列に並び、観客を見送ってくれました。
<セットリスト>
01. 青空について考える
02. 君のための歌
03. 友よ ここでサヨナラだ
04. トゥモロー~「アニー」より(塩釜菜那)
05. 365日の紙飛行機(八重樫美伊咲)
06. 臆病なカラス(秋田莉杏・今井優希・工藤唯愛・塩釜菜那・長谷川稀未)
07. 好きになりなさい(C.木下藍)
08. 青空ディスコティック
09. 空色の水しぶき
10. 初めて好きになった人
11. 虹を架けよう
12. マイフレンズ
13. あの日 僕たちは泣いていた
14. 炭酸のせいじゃない
EN1. 涙を流そう
EN2. 青春の旅人よ


まとめ
夜公演では、お笑い芸人をゲストに迎えたクイズコーナーなど、趣向を凝らした演出が光りました。翌日には次期作の選抜が発表され、塩釜菜那が選抜復帰。一方で安納蒼衣が選抜落ちとなりました。雲組を経験したキャプテンの復帰により、前作の衝撃的なセンター交代に続き、今後の展開がますます気になるところです。みたらしゴローでした!
コメント