僕が見たかった青空 超雲組公演 HYPER【東京1部】2025年9月27日@LIQUIDROOM

ライブ参戦
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こんにちは、みたらしゴローです。今日は恵比寿LIQUIDROOMでダブルヘッダー。僕が見たかった青空の雲組公演、今回のシングル期間ではラストとなります。最近は、深夜帯ながらも冠番組の終了や、卒業発表、休業発表など心配なニュースが続いていますね。

朝からいろいろと家事を済ませ、恵比寿へ向かいました。整理番号はやや後半。入場後、下手側の後方に位置取りました。開演まで少し時間がありましたが、後方で仕切られている関係者エリアには早い時間から青空組のメンバーが現れ、見学(応援?)体制に入っていました。組み分けもありますが、今は総力戦で頑張る時期なのかもしれませんね。それでは、ライブの様子です。

ライブレポート

開演前から、まるでスポーツチームを鼓舞するように「最後だぞ!」「悔い残すなよ!」といった声援が飛び交います。やがて影ナレは工藤唯愛と木下藍のコンビ。「私たちもこの日を楽しみにしてきました!皆さんは!?」「声が小さい!」と言いますが、会場の声はすでに無茶苦茶大きいです。「今日は今回の集大成を見せますので、目と心に焼き付けてください!」と開演が宣言されます。

すると、会場の都合もあってか、後方スクリーンにプロジェクターというややチープな映像装置で『ドラゴンボール』の世界観が映し出され、「オラ、ライブを盛り上げるためにオメエらのテンション上げてくれと、雲組のみんなに頼まれた!」と、悟空のモノマネ芸人アイデンティティが観客を煽り、「もうすぐ雲組の奴らが出てくるからよ!」とオープニングを盛り上げます。

やがてメンバーが登場。ステージに設置された銅鑼を鳴らし、空手の掛け声をして、ライブが開演します。ジングルからSEですでに特大のコール。「青空について考える」のイントロで、青のブラウスと赤茶のチェックスカート、6thシングル「視線のラブレター」の制服衣装でメンバーが登場。中央に集まり「K・U・M・O」と人文字をつくり、チアリーダーのように発声してライブがスタートします。

トレードマークと思っていたポニーテールではなく、髪を下ろした姿がとてもかわいらしいキャプテン塩釜菜那が「ようこそ!!私たちと一緒にHYPERな思い出を創りましょう!」と開幕の挨拶。「皆さん!一緒に歌って踊ってください!」と続けて「青春の旅人よ」へ。曲中では「フーフー」のコール&レスポンスも響きます。続けて「友よ ここでサヨナラだ」では、ステージいっぱいに広がりながらフロアに手を振り、「今日のこの景色、忘れない」と歌い上げます。

整列して改めての挨拶と感謝。「3曲披露しましたが、皆さん最初からすごい熱量ですね!」「6枚目の集大成、より気合いも入ります」と語り、木下藍は「青空について考える」でのHYPERポーズに触れ、「特別な日にしたいです」とコメント。山口結杏は「このメンバーでの最終公演、やってきたことや思いを魅せたい」と、活動休止や卒業メンバーとしての意気込みを伝えました。

冒頭から某アニメの演出もあり、ここからも“今日しか見られない”展開にと、仲良し二人組のコーナーでライブが再開されます。まずは長谷川稀未が「頑張りたい時に聴いている曲です」と紹介し、ソロでSuperflyの「タマシイレボリューション」を披露。続いて八重樫美伊咲が登場し、尊敬する山本彩のセンター曲、AKB48の「365日の紙飛行機」を歌い上げました。

すると山口結杏に交代し、「もうすぐ秋やな」と独り言をつぶやいていると、伊藤ゆずが「結杏ちゃん、手紙書いてきた」と言って読み上げを始めます。「高身長コンビって言われてたけど、私が1番で結杏ちゃんが2番だったね」と失笑を誘います。でも、並んだときに踵を上げていたことには気づいていたと伝えると、山口結杏は「めっちゃ恥ずかしいやつやん、えっ、終わり!?」「終わりだよ!」と会話を交わしながらステージを去っていきます。

次に登場したのは宮腰友里亜。ぐちゃぐちゃな手紙を読み上げます。「次の仕事が千葉って聞いて『任せて、ついてきて』って言われて、安心してついて行ったら横浜に着きました。そんなこともあったけど、よろしく!」と笑いを誘います。

続いては塩釜菜那。特大サイズの手紙を取り出し、「さっき、あいつグチャグチャやってん」「あり得ないね」とクールに反応しつつ読み始めます。「初めてお出かけしたのが結杏ちゃん。ニトリに買い物に行って、まだ仲良くなかったから会話もなくて、一緒に帰った記憶がありません」と、思い出を語ります。

次は木下藍。英語で話し始めますが、理解されず「あっ…そうだった……」と苦笑。すると山口結杏も手紙を読み、「藍ちゃんはいつも元気で勉強熱心。ライブが終わって、23人が乗った車両で大声で英語の先生とレッスンしてた」と明かします。「笑い事じゃないからね、結構すごいことしてるから」とツッコミを入れられつつ、英語で曲振りをして再びライブへ。

ダミーと思われるスタンドマイクが3本立てられ、秋田莉杏、工藤唯愛、萩原心花肖の3人で「キッシュ・ラブ」を披露しました。

続いてクラップとデッキブラシを使った、まるでタップダンスのような演出から「青空ディスコティック」へ。誰が持ち上げられたのかはよく見えませんでしたが、恒例の“早坂タワー”も披露されます。「皆さん、この曲待ってましたよね!青春しましょう!」と「空色の水しぶき」へ。コールもメンバーが先導して行われ、会場はさらに一体感を増します。

「みんな!そんなんじゃ足りないよ!」と煽り、「初めて好きになった人」でオイオイコールが炸裂。ラストサビではメンバーが一列に並び、手を挙げてジャンプします。塩釜菜那が「みんな!大好きだよ!」と叫ぶと、一旦メンバーがステージを捌けます。

後方スクリーンのカーテンが閉じられ、秋田莉杏がひとり現れます。「私の語りの番じゃないと思うんですけど、聴いてください」と語り始めます。

「私は人の前に立つのが大好き。でも僕青の活動が始まって、秋田だけが売れても仕方がない、グループが売れないと意味がないって。自分だけが前に出てはいけないと思うようになって、自分の意見を言うのが怖くなった。強みを考えるのも怖い。でも、個性が求められるから、そのギャップに悩まされる。今日も活動休止や卒業するメンバーがいるのに、私なんかがと思ってしまう。ファンから見えにくい場所にいることも悔しくて情けない。でも、ステージでパフォーマンスしてるときだけは自分が好きになれる。メインメンバーを務めた『君のための歌』のときが一番自分らしくて、辛いことがあっても乗り越えてこれた。もう一度、メインメンバーの曲をいただくことが目標です」と想いを打ち明け、ソロダンスから「君のための歌」へ。ライブが再び動き出します。

カーテンが再び開き、スクリーンには歌詞が映し出されます。手拍子から始まる「涙を流そう」を、メンバーたちはしっとりと歌い上げました。「皆さんのおかげで私たちはステージに立てています!」という感謝の言葉とともに、「あの日 僕たちは泣いていた」へと続きます。

整列して「次の曲がこの公演の最後になります」と告げられ、ラストは「炭酸のせいじゃない」。曲中で卒業を控えた山口結杏が、「時間は永遠じゃないからこそ、この瞬間を大切に。私の大好きな僕青のことを、これからもよろしくお願いします」と挨拶し、一旦ステージをあとにしました。

「雲組!」コールに応えて、メンバーがグッズTシャツ姿で再登場。「マイフレンズ」のラスサビ前にはキャプテン塩釜菜那が盛大に煽り、「この曲で無理じゃない?」と一瞬思いましたが、会場からは見事なコールで応えられ、完全に一体化した空気が生まれました。

「アンコールありがとうございました!6枚目の集大成ですが、まもなく活動休止や卒業のメンバーもいて…」とMCへ。木下藍「今日で活動休止前最後。寂しい気持ちでいっぱいです。たくさん思い出はあるけど、最初の雲組のレッスンではダンスが苦手で、毎日が辛かった。でも少しは強くなれたかな。どうでしたか?」と問いかけ、大きな拍手が送られました。「もっと強くなって戻ってきます」と力強く宣言。

山口結杏も「最後って分かっていたけど、感情が定まらなくて。でも、皆さんと出会えて良かった。僕青祭までの間、感謝の気持ちを伝えていきます」と語ります。塩釜菜那も「ひとりになって強くなる」と、涙をこらえながら2人に向けて熱く言葉をかけました。

最後の曲は、オリジナルメンバー12人でのラストとなる「虹を架けよう」。キメポーズまでしっかりと決めて、ステージを締めくくりました。

エンディングでは僕青祭の告知と雲組のアピールを行い、「夜の部チケットもありますし、皆さんの“見たい”も見られるかも。ぜひチケット買っていただいて…」と話していたものの、最後は噛んでしまい、「私の舌がまだ終わりたくないって」と、笑いを誘いながら終演しました。

終演後、ステージ前方に通路が作られ、メンバーがステージ上に一列に並んで、来場者を見送る形式でライブハウスを後にしました。

<セットリスト>
01. 青空について考える
02. 青春の旅人よ
03. 友よ ここでサヨナラだ
04. タマシイレボリューション/Superfly(長谷川稀未)
05. 365日の紙飛行機/AKB48(八重樫美伊咲)
06. キッシュ・ラブ(秋田莉杏・工藤唯愛・萩原心花)
07. 青空ディスコティック
08. 空色の水しぶき
09. 初めて好きになった人
10. 君のための歌
11. 涙を流そう
12. あの日 僕たちは泣いていた
13. 炭酸のせいじゃない
EN1. マイフレンズ
EN2. 虹を架けよう

まとめ

ソロ歌唱コーナーや語りの時間など、演出の工夫が随所に凝らされたステージでした。モニターはプロジェクター投影だったためか、若干クオリティ的に気になる部分もありましたが、それも会場の制約を思えば仕方ないこと。近年バズっている「自己肯定感オンリー」のグループとは対照的に、このグループからは、悲壮感や焦燥感も垣間見えました。でも、それがむしろリアルで、心に残るのかもしれません。なにか、きっかけとなるものがこの先訪れたらと願っています。

また数時間後の夜公演でお会いしましょう。みたらしゴローでした!

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