こんにちは、みたらしゴローです。今日は渋谷WWWで開催されたPIGGSのワンマンライブに来ています。どんよりとした空模様ながら気温は35℃を超え、午後は外回りでドロドロになりましたが、早めに仕事を切り上げてシャワーを浴び、渋谷へ向かいました。チケットはかなり早めに取っていたので、3〜4段目のPA近く、柵のところを確保できました。
待機中には1980〜90年代の楽曲がBGMとして流れており、客層に合わせた選曲かもしれません。開演が近づくと、フロアではヘビーなファンたちが円陣を組み始めます。開演時間になると、「プールイさん時間ですよ!」「先輩が帰れなくなる!」「KINCHANに会いたい!」などの声がフロアから飛び交い、独特のPIGGSらしい空気が出来上がっていきます。

ライブレポート
SE代わりに流れたのは「豚的六大欲求」。各メンバーが最新の、それぞれバラバラなストリートダンサー風の衣装で登場し、「PIGGS-モナ・リザ-」「YOU KNOW ME」と立て続けに披露。今日は令和7年7月7日、「思いっきり楽しみましょう!」と「ザ・ストレンジャーズ」へ。「みんなの狂った姿見せて!頭のネジ飛ばそうぜ!」と呼びかけ、「Fleeting」へと続きます。ダンスはキレッキレで、フロアのコールも一体感があり、序盤から最高の盛り上がりです。
最初のMCで、KINCHANは早くも白いジャケットを脱ぎ捨て、「さすがに暑いですね」と笑顔。プー・ルイが「『BOO BOO STAR』にお越しの皆さま、PIGGSです!」と改めて挨拶し、メンバーが一人ずつ自己紹介します。KINCHANは「お餅パンチ2発」、BIBIは「昔お父さんが言ってました。頑張った日は気持ち良いって」と語り、「びびびびーむ」を2発炸裂。2人の“攻撃”でフロアは全滅状態に。プー・ルイは「おならブー」の“偉い人担当”、SHELLMEは「3度の飯よりチョメチョメが好き」という“ポンコツパリピ担当”、SU-RINGは足踏みで“真面目な鉄人”、BAN-BANは“爆竹担当”としてそれぞれキャラ立ちした自己紹介を披露。「こっからもバイブス上げていきますよ!段になってて、良く見えてるよ!」と煽りを入れてライブが再開します。
「余すことない全霊で」では、KINCHANのシャウトが少し枯れてしまうも、「夢を見させて」「1ミリでも」「デジャブー」と力強く繋げていきます。
SHELLMEが「ここからはノンストップでやりたいと思います!」と宣言し、「BOO BOO STAR」の連呼と、「BOO BOO BO SHUT」のコールの練習を挟み、「BOO!SHUT」「VISITOR」「Route 91665」「生きて帰る、」と一気に畳み掛けます。さらに「NAKED BORN NAKED DIE」では、恒例の「ナーナナナナナナ」の大合唱と肩組みが発生し、感情も熱気もピークに。そしてラストは「LINK EMOTION」で拳を掲げ、本編の幕をしっかりと締めました。
アンコールの掛け声「アンコール行くぞー!」がフロアから起こりますが、なかなかメンバーは姿を現しません。しばらくしてBIBIを先頭に登場しますが、信じられないほど表情が硬く、続いて出てきた他のメンバーも明らかに違和感のある雰囲気を漂わせています。
プー・ルイが「アンコールありがとうございます。ここで、私からお知らせがあります!」と切り出すと、フロアからは「オー!」と期待の歓声が上がりますが、次の言葉に一気に空気が変わります。「わたくし、プー・ルイは11月29日のCLUB CITTA’公演をもってPIGGSを脱退します!」と告げると、驚きと悲鳴が響き、一瞬でフロアが凍りつきます。メンバーたちの目には涙が溢れ、誰もが言葉を失います。
プー・ルイは間違えないようにと手紙を読み上げながら、すすり泣くフロアとメンバーを前に語ります。驚かせてしまったことへの謝罪、悩みに悩み、話し合いを重ねて出した決断であること、決して不仲が理由ではなく、PIGGSにとって最善の選択であること、今後も社長としてマネジメントに関わること、そしてアイドルを引退するわけではないということを丁寧に説明しました。
さらに、1年ほど前からメンバーとの関係性に変化が現れ、すれ違いが増えたこと、話し合うたびに関係性が近づいたり離れたりしたこと、根本的な解決には価値観や人生観の深い部分に踏み込む必要があったことも明かしました。「深掘りしなくても仲がいいんだから」と思った時期もあったそうですが、「夢を共に叶える共同体」として、時にはぶつかることも必要であると気づいたといいます。夢と“好き”の間で葛藤したままではいけない、頑張るための限界値が揃っていないといけない。社長として強制できる立場でも、それではいけないと判断したこと。自分が始めたPIGGSは、もはや自分だけのものではないと語りました。
一度は解散も考えたそうですが、話し合いの末、5人のPIGGSを支えていくことが最も良いという結論に至り、これからはアドバイザーとしてPIGGSを支え続けていくと宣言。アイドルとしての夢や目指す場所は変わっておらず、プープーランド内で新グループを立ち上げて挑戦を続けていくと話しました。「11月29日までは最高の6人のPIGGSとして、そしてそれ以降もよろしくお願いします」と力強く結びました。
SHELLMEは、メンバーを代表して話し始めますが、涙で言葉が詰まり、なかなか話すことができません。「大好きなぶーちゃんズのみんなへ、突然の発表で驚かせてごめんなさい」と声を振り絞り、これまでたくさん話し合い、5人で続けていく決断に至ったことを語りました。「アイドルやPIGGSでいられるのは当たり前ではないのに、当たり前になっていた。今も正直不安です」と率直な思いも吐露します。しかし、それでも乗り越えて、これからも楽しみや元気を与えられる存在でありたいという思いは「1ミリも変わらない」と断言。「解散でもおかしくない状況だったけど、5人で続けること、そしてプー・ルイの想いを受け継いでいく」と力を込めて話し、「11月29日からは関係性が変わるけど、切磋琢磨し続けます。6人最後のツアー、最高にします。よろしくお願いします」としっかりと未来を見据えた決意を語りました。
プー・ルイは「さっきまで大暴れしてたのに、急にしんみりさせてごめんね」「11月29日までは6人だし、それ以降も社長として関わっていくので、見守ってください」と伝え、フロアは温かい拍手に包まれます。
ここで気持ちを切り替えるように、ラスト2曲へ。「ワイルドサイドを歩け」は通常営業で堂々とパフォーマンスし、さすがの貫禄。そして「とらえる」のラストサビでは、プー・ルイが喉がちぎれそうなほどの絶叫で歌い上げ、思わず涙が溢れました。
「発表して、曲やって…最近、目が合っても笑えてなかったけど、やっと笑い合えてよかった!」とプー・ルイ。「だって、BAN-BANが最近目合わせても微妙な顔してたんだもん」と泣きじゃくるように話すと、BAN-BANが「私もそう思ってた」と返し、場が少し和みます。
「これからも前を向いて、楽しいことが2つになる」「これからも、よろしくね!」「教え合って、若返って、頑張ります!」と再びツアーを告知し、「どんな顔で浴衣姿で特典会に出るのか?」と笑わせながら、挨拶して終演。新たな挑戦へと気持ちを切り替えました。
<セットリスト>
01. 豚的六大欲求
02. PIGGS-モナ・リザ-
03. YOU KNOW ME
04. ザ・ストレンジャーズ
05. Fleeting
06. 余すことない全霊で
07. 夢を見させて
08. 1ミリでも
09. デジャブー
10. BOO!SHUT
11. VISITOR
12. Route 91665
13. 生きて帰る、
14. NAKED BORN NAKED DIE
15. LINK EMOTION
EN1. ワイルドサイドを歩け
EN2. とらえる

まとめ
気合いの入ったライブで、すっかり元気をもらったのですが、アンコールでの最大級のサプライズ発表ですべてが吹っ飛びました。少し寂しさもありますが、5人でどのような進化を遂げるのか、そして新たなグループでの挑戦にも注目していきたいと思います。みたらしゴローでした。

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