こんにちは、みたらしゴローです。いよいよCOUNTDOWN JAPANも後半戦に突入しました。今日は雲一つない冬晴れの下、会場へ向かいます。昨日は飲みすぎたこともあって少々疲れが出ているため、今日は少しゆっくり目に過ごそうかと思います。
会場に到着すると、まずアーティストグッズのコーナーへ。今日の出演アーティストのグッズは何も持っていなかったので物色してみましたが、Adoのタオルはすでに売り切れ。人気ぶりを実感しました。
気を取り直してGALAXY STAGEに向かうことに。それでは、三日目のライブの様子をお届けします!
ライブレポート
アイナ・ジ・エンド
GALAXY STAGEの朝礼担当は山崎育三郎。「今日も4万人です。助け合って最高の日にしてください」と挨拶し、観客に呼びかけました。「参加者の予想を良い意味で裏切る体験を届けるのがフェス。心を開き、マインドとセンスを磨いていきましょう」とメッセージを送り、予測不能で期待を超えるアーティストとして、アイナ・ジ・エンドを呼び込みます。
「CDJ2425元気ですか!?」と声を上げて登場したのは、全身白のセーターにミニスカート、タイツとブーツを合わせた衣装のアイナ・ジ・エンド。ダンサー6人を引き連れ、彼女たちも白いレース生地の衣装で揃えていました。もしかすると、アイナの妹もダンサーとして参加しているのかもしれません。1曲目は「Frail」。パフォーマンス中、アイナが「こっちも見えてるよ」と可愛らしく観客にレスを送り、会場を沸かせました。
続いて披露されたのは、犬のダンスが特徴的な「ZOKINGDOG」。軽快なリズムに自然と体が動き出します。曲中でアイナは「改めましてアイナ・ジ・エンドです!ありがとう!ここはドッグランです。犬になってください!」と観客に呼びかけます。「でも、でかい犬になって、ゴールデンレトリバー目指して!」と冗談を交えつつ、曲に合わせて「ワンワンワン」とドスの効いた声で盛り上げました。観客も笑顔で応え、一体感が生まれました。
続いて披露されたのは「Poppin’ Run」。さわやかなメロディーが印象的な楽曲で、観客を優しく包み込みます。アイナ・ジ・エンドは「ありがとう!CDJ元気!ライブ納めの人おるでしょ?2024年お疲れさまでした!」と呼びかけ、「つらいこともあったけど会いに来てくれてありがとう」と感謝を伝えます。そして、「なにがあっても関係ない!」と絶叫し、「関係ない」を披露。黒服の男性コーラスダンサー、ゆかんぬが加わり、アイナはギターを抱えて熱いパフォーマンスを繰り広げました。
「CDJまだまだいけるか!」と観客を煽りつつ、「ゆかんぬ、大阪出身」とメンバーを紹介。さらに「今の新曲でした。乗ってくれて嬉しかった!」と喜びを表し、一緒に歌いたいと語りかけると、「風とくちづけと」をしっとりと披露。観客はその繊細な歌声に耳を傾けました。
一転して、「Love Sick」では激しく熱唱。感情を爆発させるようなパフォーマンスに、観客も息を飲みます。
ラストは、「愛してるよ、ありがとう!」という言葉とともに、アイナ・ジ・エンドらしいけだるさとさわやかさが同居する「サボテンガール」で締めくくりました。観客に深い余韻を残しながら、ステージを後にしました。
<セットリスト>
01. Frail
02. ZOKINGDOG
03. Poppin’ Run
04. 関係ない
05. 風とくちづけと
06. Love Sick
07. サボテンガール
CLAN QUEEN
COSMO STAGEでCLAN QUEENを初めて観ます。リハーサルでは、ボーカルのyowaは姿を見せず、歌唱だけを披露。映像制作も自分たちで手がけているようで、ベースのマイは監督業としても活躍しているとのこと。多才なバンドのようです。
本番のジングルが鳴ると、幻想的な映像とともに、重い扉が開くようなSEが流れ、メンバーが登場。観客の手拍子がステージを彩ります。ドラムサポートには、ずっと真夜中でいいのになどでも活躍する河村吉宏(よっち)が加わり、演奏の厚みを支えます。
1曲目は「自白」。ラップバトルのようなパートで始まる独特な楽曲です。ステージ全体が逆光で包まれ、yowaの姿はぼんやりとしか見えませんが、その神秘性がかえって魅力的です。yowaは顔出しをしておらず、真っ黒なジャケットとフレアスカートをまとい、赤く染めたショートボブの髪型が印象的でした。
続いて披露されたのは「求世主」と「サーチライト」。ここからモニターに歌詞字幕が表示されるようになり、観客に楽曲の世界観がより明確に伝わります。yowaとAOiのデュオのような歌割が目立ち、曲ごとに異なる魅力を感じられます。
曲間ではAOiが「初めまして、我々がCLAN QUEENです」と挨拶。続けて披露されたのは「APPLE」へ。少しの静寂の後、波打ち際のさざ波を思わせる映像が流れると、会場の雰囲気が一変し、「天使と悪魔」へ。ここでは急に失望感を表現する展開となり、それまでの流れとは異なる空気が漂いました。
ラストスパートは「ゲルニカ」からスタート。激しい演奏に合わせて観客にも合唱を促し、ステージは再び熱気に包まれます。yowaが「CDJおどれる?」と問いかけると、「踊楽園」へ。これまでとは打って変わり、モニターにはファンタジックな映像が映し出され、会場全体が幻想的な雰囲気に包まれます。
最後に披露されたのはスローテンポの「Bad End」yowaが感情を込めて歌い上げ、楽曲が終わると小さな声で挨拶をし、ステージは真っ暗に。メンバーは静かに去っていきました。ほぼMCなしで進行されたステージは、終始ミステリアスな雰囲気を貫いたままでした。
<セットリスト>
RH1. プルートー
RH2. Loud Land
01. 自白
02. 求世主
03. サーチライト
04. APPLE
05. 天使と悪魔
06. ゲルニカ
07. 踊楽園
08. Bad End
Chevon
そのままCOSMO STAGEのPAブース後ろの柵に位置取りし、Chevonを待ちます。十分に入場規制が予想されましたが、出足はやや遅め。しかし、リハーサルが始まると誘導スタッフの声掛けにも力が入り、会場の熱気が徐々に高まります。谷絹茉優が「ほんなら今年最後のライブやるんで、みんなは親を大切にしてください」とユニークなコメントを残し、会場に笑いが広がりました。結局、開演直前にはCOSMO STAGEがパンパンに埋まりました。前回よりステージが少し広くなったようで、モニターも3つ配置されていたように思います。
遊牧民を思わせるようなSEが流れ、モニターにはヤギのロゴが映し出されます。アンプの上にはヤギのぬいぐるみも置かれ、ユーモアが効いています。お団子緑ヘアーの谷絹茉優を先頭にメンバーが登場し、1曲目「No.4」がスタート。軽快な煽りを挟みながら、「今年最後のライブですよ、盛り上がれないわけないだろ、てめえらゴルァ!」と勢いよく叫び、続けて「冥冥」へ。会場から心地よいコールが飛び交い、一体感が生まれます。
谷絹茉優が「足りねえぞCDJ!外で入れなかった奴にも声届けるぞ!」と叫び、新曲「銃電中」を披露。これまで何度か、彼女の力強い声に対応しきれない音響を見かけましたが、さすがにCDJでは最高の音質でその声を余すところなく響かせました。
谷絹茉優が「2025年も我々、大行侵していきたいと思います!」と宣言し、披露されたのは「大行侵」。力強い雄たけびとともに、楽曲のパワーが会場に響き渡ります。続けて披露されたのは「Banquet」。彼女が「体力を残すんじゃねぇ!」と叫びながら足を真横に90度上げるパフォーマンスは圧巻で、観客から大きな歓声が巻き起こりました。曲中の大合唱がさらに会場の熱気を高めます。
「あと2曲、踊れますか?」と観客に問いかけ、ラストスパートへ突入。披露されたのは「ダンス・デカダンス」。その名の通り、大熱狂のダンスパフォーマンスと観客の声援が一体となり、ステージの熱量は最高潮に達します。
「2024年お疲れさまでした!最後に一番でっかい声で!」と叫びながら、ラストナンバー「光ってろ正義」を力強く披露。谷絹茉優の絶叫と感謝の言葉がステージを締めくくり、大興奮のまま終演しました。
<セットリスト>
RH1. ノックブーツ
RH2. antlion
01. No.4
02. 冥冥
03. 銃電中
04. 大行侵
05. Banquet
06. ダンス・デカダンス
07. 光ってろ正義
yama
GALAXY STAGEでは、仮面をつけたバンドメンバーたちが、まるで深夜の舞踏会のような雰囲気でサウンドチェックとリハーサルを行っています。
本番が始まると、爽やかさと重厚さが共存するSEが流れ、モニターにはやたらカッコいいアニメ映像が映し出されます。「こんなのあったっけ?」と思いながら眺めていると、バンドメンバーとともにyamaが登場。1曲目は「色彩」。楽曲と連動する映像も可愛らしく、観客を惹きつけます。
短い挨拶を挟んで、続けて披露されたのは「憧れのままに」と「a.m.3:21」。yamaの透明感のある歌声が会場を包み込み、幻想的な雰囲気が広がりました。
「CDJ、今年もありがとうございます。どんな一年…どういった…、一緒に楽しみましょう!」とyamaらしい天然なコメントで観客を和ませ、披露されたのは「偽顔」。モニターには引き続き可愛らしいアニメ映像が流れ、観客の目を引きます。続いて「Downtown」で盛り上げ、「Oz」ではしっとりと聴かせ、yamaの歌声が会場に染み渡ります。
MCでは、「毎年良い年なんですけど、自分の嫌なところも少し許せるようになってきた気がします。みんなも『いい年だった』って言い合えるようになりたいですね」と語りかけ、観客に共感を与えます。「緊張してお腹痛いと思ったけど、昨日の筋トレが効いているみたいです」と冗談を交えつつ、自然体のトークで和やかな雰囲気に。
次の曲に移ろうとしたところで「あっ!」と驚いた表情を見せ、忘れていたライブ告知を急いで行い、観客の笑いを誘います。そして披露されたのはキラーチューン「春を告げる」。2サビでは観客だけに歌わせ、会場全体が一体となる瞬間を生み出しました。
ラストは「新星」。しっとりとした歌声を伸びやかに響かせ、観客の心を優しく包み込みます。「みんな最後まで楽しんでいってください!」と温かい言葉を残し、yamaのステージは感動的に締めくくられました。
<セットリスト>
SC1. 春を告げる
RH1. あるいは映画のような
01. 色彩
02. 憧れのままに
03. a.m.3:21
04. 偽顔
05. Downtown
06. Oz.
07. 春を告げる
08. 新星
モーニング娘。’24
今日の前方当選ステージはモーニング娘。’24。やや下手寄りの中央付近で観覧しました。ジングルが流れ、荘厳なSEに合わせて観客の手拍子とオイオイコールが響く中、メンバーが登場。黒と暗い赤のかっこいいミニスカート衣装をまとい、1曲目「Wake-up Call~目覚めるとき~」で華々しくスタートしました。続いて披露されたのは「最KIYOU」。迫力あるダンスと歌唱に引き込まれます。
生田衣梨奈が「こんにちは、モーニング娘。’24です!」と挨拶し、「2024年楽しかったですか?それを上回るライブを届けます!真っ赤な衣装のように燃えましょう!」と短いMCを挟んで再びライブが再開。どうやらここから最後までノンストップのステージになりそうです。
少し懐かしい「シャボン玉」でライブは再び加速。「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」と続け「ムカ好き!」ではメンバーがモニター下の通路まで繰り出し、愛嬌たっぷりのパフォーマンスで観客を魅了しました。その後、「One・Two・Three」「勇敢なダンス」「Help me!!」と圧巻のノンストップで畳みかけます。
前髪ぱっつんが可愛らしい山﨑愛生の動きや、最年少の弓桁朱琴のはつらつとしたパフォーマンスに目を奪われました。彼女たちのキレのあるダンスと楽しそうな表情が印象的です。ライブ後に大好きなハム焼きを楽しむ姿を想像すると、ほっこりしますね。
休む間もなく披露されたのは、懐かしい「わがまま 気のまま 愛のジョーク」。観客からは「愛されたい!」の大合唱が巻き起こり、会場の熱気がさらに高まります。
そしてラストを飾るのは、さらに懐かしい「恋愛レボリューション21」。自分が生まれる5年以上前の曲を、最新の楽曲のように踊り、歌う彼女たちの姿にはエモーショナルなものを感じます。モニター下までいっぱいに広がったメンバーが、華やかにラストを彩りました。
怒涛のノンストップパフォーマンスを締めくくり、パフォーマンス中はシンプルに可愛らしいロゴだけが映し出されたモニターが印象的。観客からの「娘。最高!」コールに包まれ、ステージは感動的な余韻を残して終了しました。
<セットリスト>
01. Wake-up Call~目覚めるとき~
02. 最KIYOU
03. シャボン玉
04. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
05. ムカ好き!
06. One・Two・Three(23 Ver.)
07. 勇敢なダンス
08. Help me!!(updated)
09. わがまま 気のまま 愛のジョーク(23 Ver.)
10. 恋愛レボリューション21(updated 23 Ver.)
羊文学
インターバル中、弓桁朱琴のパフォーマンスを見て思い出したハム焼きを買いに行くことに。今日はスムーズに購入できそうだったので、お高め新商品の霧島黒豚ハム焼きをキメました。さらに、今日は抜いていたはずのビールもつい飲んでしまい、至福のひとときを過ごしました。急いでGALAXY STAGEに戻り、羊文学のステージに備えます。
リハーサルではしっかりと演奏を披露していたメンバーたち。昨日までなかった後方の仕切りが設けられており、入場者を誘導するための対策が施されていました。たしかに昨日までは前方と後方がパンパンで、中央付近がスカスカになっていたため、うまく対応している印象です。
本番が始まり、ジングルが流れる中、メンバーが登場。黒髪のポニーテールを三つ編み三段重ねにした塩塚モエカが印象的。「楽しんでる?」という妙に艶っぽく聞こえる挨拶からライブがスタートしました。
1曲目は「パーティーはすぐそこ」塩塚の声が会場に響き渡り、観客を引き込んでいきます。続く「永遠のブルー」では、塩塚が力強くもどこかクールに歌い上げ、楽曲の持つかっこよさを存分に引き出しました。
塩塚モエカが「HEY, CDJ!」「2024もおつかれ」と呼びかけ、観客と「GO」のコール&レスポンスを行います。「ギャラクシーって感じ、最高」とゆるく語りながら披露されたのは「GO!!!」。観客からは自然に「GO」の合唱が起こり、会場は一体感に包まれます。
続いて塩塚モエカと金髪の河西ゆりかによる、ゆるいトークMC。「3年目だけど、人が多くなってる気がして嬉しい」と語りつつ、「ついてこいよな~」と独特なテンションで観客を煽ります。そのまま「Burning」と「OOPARTS」を披露。河西ゆりかはモニター下の通路で暴れ回り、コーラスパートでは慌ててマイクに戻るというコミカルな動きで観客を楽しませました。
さらに「more than words」をしっとりと聴かせた後、塩塚モエカが「では最後の曲、みんなこの後も全力で楽しんでね」とゆるく語りかけ、ラストナンバー「Addiction」へ。感情を込めて歌い上げ、最後に「ありがとう、歌いましょう!良いお年を」と挨拶し、ステージを後にしました。
初期の寡黙でミステリアスなイメージは完全に払拭され、今や良い意味で“面白い天然お姉さん”となった塩塚モエカ。その柔らかい人柄と力強いパフォーマンスで、観客を魅了したステージでした。
<セットリスト>
RH1. 光るとき
01. パーティーはすぐそこ
02. 永遠のブルー
03. GO!!!
04. Burning
05. OOPARTS
06. more than words
07. Addiction
佐野元春 & THE COYOTE BAND
COSMO STAGEへ。今年も佐野元春 & THE COYOTE BANDが登場します。最近は毎年のように出演しており、コロナ禍の真っただ中に観て以来、客席には「どこに隠れていたの?」と思うほどの諸先輩方が集結しています。いくつになっても音楽を愛したいですね。
バンドメンバーのサウンドチェックが終わると、ジングルの前にメンバーが再登場し、拍手で迎えられます。黒の革ジャンと革パンツに身を包んだメンバーたちがステージに立ち、佐野元春が「佐野元春 & THE COYOTE BAND」と宣言。1曲目は「Youngbloods」。懐かしさに胸が熱くなります。
「ありがとう、佐野元春です!ロックンロール万歳!ポップミュージック万歳!渋谷陽一万歳!そしてここにいる皆が一番万歳!」と元気よく語り、伝えたいのは「Beat Goes On」と宣言、「つまらない大人にはなりたくない」懐かしいけど、今っぽいメッセージが観客の心に突き刺さります。
その後も「ジュジュ」「欲望」と続き、観客は手拍子で音楽に浸りながら会場の熱気をさらに盛り上げます。
続いてはジャズのような音色が印象的な「自立主義たち」を披露。深みのある演奏に観客は聴き入ります。
「ありがとう、最後の曲だけど、ちょうどみんなと同じ年くらいのときに書いた曲です」と紹介され、披露されたのは「街の少年」。どの世代に向けたかは不明ですが、原曲が1981年ということを考えると、佐野元春が20代中盤の頃に書いた曲。彼は現在68歳。桑田佳祐と同い年です。あと渋谷陽一が休養して1年経ちますが、復帰を望む声が大きいですね。いつまでも若さを忘れずにいたいと感じさせる、熱いステージでした。
<セットリスト>
01. Youngbloods (New Recording)
02. つまらない大人にはなりたくない (New Recording)
03. ジュジュ (New Recording)
04. 欲望 (New Recording)
05. 自立主義たち (New Recording)
06. 街の少年 (New Recording)
Ado
トリを飾るのはAdoのEARTH STAGE。いつも通り撮影防止の厳戒態勢が敷かれています。会場は当然パンパンの満員状態。比較的見やすい穴場の下手側前方へ向かい、ステージに備えます。
バンドメンバーが配置につく中、ジングルが鳴り止むと、いきなり披露されたのは「唱」。ステージ中央に設置された檻の中で、シルエットだけが見えるAdoが踊り狂いながら力強く歌唱。火炎の特殊効果がステージを彩り、観客は大盛り上がりで踊り出します。客席には多数の球体型ペンライトが輝き、熱気が会場を包みます。
続いて披露されたのは「新時代」。歌い出しの瞬間に大歓声が巻き起こります。そのまま「ルル」へと続き、圧倒的な歌唱力で観客を圧倒。曲間のインターバルでは、観客からのどよめきが止まりません。
「そうでもないよ」という歌い出しで始まったのは「アタシは問題作」最後の「あんたはどうだい!?」というフレーズが突き刺さり、私もつい「私も問題作かも…」と感じてしまいます。
久々に披露された「うっせぇわ」では、とてつもない歓声が上がりました。おなじみの映像がモニターに流される中、観客は興奮のピークに。そして「阿修羅ちゃん」では、モニターで阿修羅が暴れ回る映像が映され、会場全体が一体となる迫力のステージを展開「アンダスタン」のコールアンドレスポンスが会場を美しく彩ります。
続いて披露されたのは「Episode X」Ayase提供の楽曲で、Adoはその難易度の高い楽曲をいとも簡単に歌い上げます。「私に失敗はない」という歌詞がそのまま彼女自身を象徴しているかのようです。さらに、恐怖すら感じさせる世界観を持つ「0」を歌唱。深い闇の中に引き込まれるようなパフォーマンスに、息を飲みます。
ステージの籠が初期状態の青に変わり、終演かと思わせますが、再び檻の状態に戻ると、ギターを抱えたAdoが登場。「ヒトリエに敬意を込めて、アンノウン・マザーグース」と宣言し、ヒトリエのカバーをギターを弾きながら歌唱しました。時折、癖毛なのか毛先の跳ねたポニーテールを振り乱しながらの熱演。華奢すぎるシルエットから繰り出される圧倒的なパワーには、どこか神秘的なものを感じます。
その後、MCに移ります。「こんばんは、Adoです!」と挨拶し、「今年楽しかった人?」と問いかけた後、「何も見えない」ととぼけて観客を笑わせます。「ギターボーカルをさせてもらいました。今年からギターをやり直して、CDJで披露したかった」と感謝の言葉を述べました。
2年前のデビュー年、初めてのフェスだったCDJに出演した際の思い出を振り返ります。「『バーチャル』『影武者』『小娘をなぜ出す』など、いろんなことを言われた。でも、CDJに失礼だと思ったし、観に来た人たちにそんなことを言わせたくないと必死だった」と語り、しかしステージでは、緊張で自分の声と心音しか聞こえなかった当時のエピソードを明かしました。
「歌い終わって、歓声と拍手が聞こえたとき、本当に嬉しかった。ライブが好きで、最高だと思った」と感慨深げに語り、目の前の観客に感謝の気持ちを伝えます。
「私がロックにふさわしいかどうかは、聴いた皆さんが決めてください」と話し、「ここにいるすべての皆さん、本当に本当にありがとうございました」と深々と頭を下げ、感謝の言葉でMCを締めくくりました。
最後に披露されたのは、自身が高校二年生のときに作詞作曲した楽曲「初夏」。その後、書き直したというこの曲を、Adoはギターボーカルで丁寧に歌い上げました。彼女自身を描いたという楽曲に、観客は息を飲むように聴き入りました。
歌唱が終わると、照明は変わらず、アンコールが起こりそうな予感が漂います。会場からのアンコールの声が高まる中、しばらくしてバンドメンバーが再び登場。ステージ中央の檻の青い照明が消えると、Adoが姿を現し、「CDJ2425!皆さん、まだいけるんですか?」と叫び、ラストナンバー「踊」を披露しました。
燃え尽きるような熱唱と圧巻のパフォーマンスで、会場は大盛り上がりの中終演。観客の心に強烈な印象を残し、Adoのステージは幕を閉じました。
<セットリスト>
01. 唱
02. 新時代
03. ルル
04. アタシは問題作
05. うっせぇわ
06. 阿修羅ちゃん
07. Episode X
08. 0
09. アンノウン・マザーグース(cover)
10. 初夏
EN1. 踊
まとめ
後半戦3日目の今日は、素晴らしい歌唱にどっぷり浸る一日となりました。複数回出演しているアーティストたちの背景や、その年の努力を思い浮かべながら観ると、歌に込められた魂がずんずんと胸に伝わってきます。
そろそろ疲れもたまってきましたが、明日はいよいよラストスパート。全力で楽しみたいと思います。みたらしゴローでした!また明日お会いしましょう。
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