ロックアンセム2025-BY ROCK LOVERS , FOR ROCK LOVERS – DAY2 2025年4月6日@幕張メッセ9,10,11ホール

ライブ参戦
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こんにちは、みたらしゴローです。昨日に引き続き、ロックアンセム2日目のレポートをお届けします。今日も暖かめの気候で過ごしやすく、2日券での入場ということもあり、スムーズに会場へ入ることができました。

まずはハルカミライのTシャツを購入し、後方の休憩スペースから観覧することに。昨日よりも明らかに入場者数が多い印象で、会場の熱気も朝から高まっていました。

一方で、場内トイレの構成に変化がありました。常設トイレはすべて女子用に転換され、男子は2か所のみの仮設トイレという、やや過酷な状況に。常設の男子トイレを女子用にすると個室数は増えますが、「小」用の設備が使われず非効率となるため、実際の効果には疑問が残ります。総数自体を増やすなど、全体的な改善が求められる部分だと感じました。

今日のラインナップの影響か、来場者の多くは若年層ですが、昨日よりもやや年齢層が高めの方も目立ちます。それでは、ライブの模様をお伝えします。

ライブレポート

ビレッジマンズストア

2日目のオープニングアクトを務めたのはビレッジマンズストアです。リハーサルから激しい演奏で会場を温めて本番へ、真っ赤なスーツに黒シャツ、白ネクタイというド派手な衣装で登場。「おはようございます!」と水野ギイがシャウトしながら、いきなりフロアへ突入。1曲目は「サーチライト」でスタートしました。

「前の奴、後ろの奴、でっかい声出せ!」と激しく観客を煽り、続いて「勝手にしやがる」へ。「ロックアンセム、今日一日の成功を左右する“お友達アクト”。三浦ジュンさんに感謝! 知らない人もいるかもしれませんが、三浦ジュンは“客”です!」「たまたまフェスを開催できる力を持った“客”! 主役は俺たちです!」と強く語り、3曲目「みちづれ」へ。サビでは「Hey ho! ちゃんとすんな!」のコールが響き渡り、間奏では「真ん中開けろ!」と叫びながらウォール・オブ・デスを誘発。オープニングから会場の熱量は一気に上昇しました。

「ロックアンセム、◎△$♪×¥●&%#?!」と煽りに煽り、メンバーが再び客席に突入。観客の上で後ろに倒れ込むなど、まさに大暴れのパフォーマンス。「Love Me Fender」では演奏と共に一体感が高まり、ラストの「PINK」では「かっちょいい! ロックアンセム、始めます!」と締めくくり、2日目の火蓋を切って落としました。

<セットリスト>
RH1. 黙らせないで
RH2. 1P
RH3. 逃げてくあの娘にゃ聴こえない
RH4. TV MUSIC SHOW
RH5. ボーイズハッピーエンド
01. サーチライト
02. 勝手にしやがる
03. みちづれ
04. Love Me Fender
05. PINK

オープニング

ビレッジマンズストアの熱いステージの後、ロックアンセムのプロデューサー・三浦ジュンがステージに登場し、挨拶を行いました。「さっきも“ただの客”と言われましたが、私は年間250本以上ライブに行っている人間です」と笑いを交えて語り、後方に設置されたキッズコーナーなどを紹介。さらに注意事項の説明も行われました。

この日はファミリーシートが完売したことが紹介されると、会場からは大きな拍手が送られ、ロックアンセムが幅広い層に支持されていることを改めて感じさせる場面となりました。

THE BAWDIES

BLITZKRIEG BOP STAGEのトップバッターを務めたのは、真っ黒な衣装で統一されたTHE BAWDIESです。ダンス王国を思わせるようなSEに乗って登場すると、冒頭から聞き取れないほどの勢いで「◎△$♪×¥●&%#?!」と気合のシャウト。1曲目「IT’S TOO LATE」では、ラストのハミングが印象的でした。

そのまま「JUST BE COOL」「LET’S GO BACK」と、間髪入れずにロックンロールを畳みかけていきます。

MCではROYが、「ありがとうございます。今月から自分たちで立ち上げた “HOT DOG RECORDS” で活動していくことになりました。私、代表の渡邊です。本日名刺ができたばかりで、ティッシュのように配っております」と、新たな門出を報告しました。

「意味が分からなくても、1番歌えば2番からは勝手に歌ってしまうシステムです」と紹介しての「GIMME GIMME」では、観客に大合唱を促し、「まだまだ歌えますか?」とさらに煽ってから、しっとりとした「LEMONADE」で会場を優しく包み込みます。

「ロックアンセム初開催おめでとうございます。ライブ好きな人たちが作って集まっているこのフェス、やっぱりライブが一番ですね」と語り、「HOT DOG」、そしてコール&レスポンスをレクチャーしての「T.Y.I.A.」へ。

最後は「POPCORN」でみんなで歌いながらステージを締めくくり、ツアーの告知をしてTHE BAWDIESの熱くも爽やかなステージは幕を閉じました。

<セットリスト>
01. IT’S TOO LATE
02. JUST BE COOL
03. LET’S GO BACK
04. GIMME GIMME
05. LEMONADE
06. HOT DOG
07. T.Y.I.A.
08. POPCORN

ハルカミライ

WHITE RIOT STAGEのトップを飾ったのは、ハルカミライです。最近のフェス同様、リハーサルは行わずサウンドチェックのみで登場。ジングルよりも先にメンバーがステージに現れ、橋本学が「サンキュー、ロックアンセム!やるしかないだろ!」と叫び、ライブがスタートしました。

1曲目は「君にしか」。観客に「歌っちまえ!」と煽りながら歌い始め、2曲目「カントリーロード」では大合唱が巻き起こります。「始まったぜー!」と間奏で叫び、「ロックアンセム、光栄です。真昼間から後先考えずにやるだけだ!」と感情を爆発させます。ダイバーが続出し、戻り通路には渋滞ができるほどの熱気です。

そのまま「ファイト‼」「俺達が呼んでいる」と続き、関大地は転がるようにステージ上を駆け回ります。

「ツービートは好きかい!?」という声から、朝からハイテンションで「フルアイビール」へ突入。観客の中へ飛び込むように暴れ回り、「春のテーマ」ではさらに勢いを加速させます。

「痺れる歌が歌いたい!」と叫ぶと、小松謙太も応えるように激しく吠え、橋本学は「三浦ジュンさんに感謝。今日は朝から調子が良いです」と話し、「YAEN」では「今日は暴れてやるぜ」と静かに燃える言葉を残します。

次に披露したのは「PEAK’D YELLOW」。橋本が「俺の信じた歌に一生かけてみたいんだ!」と叫び、曲を締めました。

続いての「アストロビスタ」では、関大地がいつの間にか観客の上で演奏しており、ブルーハーツの歌詞の部分をクロマニヨンズに変えて歌うなど、自由で情熱的な姿が印象的でした。「今日のイベントに情熱を感じる。思いっきり遊んで応えたい!」と熱く語ります。

「今日、俺たちがいちばん年下だって。油断できないね」と言ったあと、橋本学がステージ端で歌い始めた「世界を終わらせて」。小松健太は持ち場を離れて、橋本学は再びフロアへと突入。全身で歌を届けていきます。

「エース」では関大地がアンプからジャンプし、ドラムセットの上にも乗り上げるなど終始激しいパフォーマンスを展開。

そして、橋本が「開催おめでとう!!」と叫ぶと、須藤俊が「あと1分、ファイト!」と再び「ファイト!!」を披露し、熱狂のうちにライブを締めくくりました。

<セットリスト>
01. 君にしか
02. カントリーロード
03. ファイト!!
04. 俺達が呼んでいる
05. フルアイビール
06. 春のテーマ
07. YAEN
08. PEAK’D YELLOW
09. アストロビスタ
10. 世界を終わらせて
11. エース
12. ファイト!!

ORANGE RANGE

エイサーのSEに乗って登場したORANGE RANGE。1曲目は代表曲「以心電信」からスタートし、冒頭から会場は大盛り上がりとなりました。

「どうも、ORANGE RANGEの人たちです。早い時間からこのテンションで大丈夫ですか!?」「ORANGE RANGEの知ってる曲は盛り上がるけど、このあと知らない曲は大丈夫ですか?」と問いかけ、観客に「私たちは、知らない曲でも“以心電信”と同じように盛り上がることを誓います」と復唱させる遊び心のあるMC。そのまま「解放カーニバル」へと続け、盛り上がる観客に「さっそく有言実行」と称賛の一言。

続けて「はい!もしもし…夏です!」では、コール&レスポンスのレクチャーを挟み、「パジャマのまんまで」「学校来ちゃった!」とノリよく披露しますが、途中で「ちょっとイメージと違う」と中断。メンバーで相談し、歌詞の「学校」を「幕張」に変更して再スタートするなど、即興力も発揮しました。

そして「次は知ってると思います!」と披露されたのは「上海ハニー」。さらに「沖縄の踊り“カチャーシー”で!」と踊りをレクチャーし、会場を「イヤササー!」の掛け声で盛り上げます。

「心が熱くなってきました!」とラストスパートに突入。「イケナイ太陽」「三線Punk」とノンストップで駆け抜け、最後は「キリキリマイ」でフィナーレ。笑いとエネルギーに満ちたステージとなりました。

<セットリスト>
01. 以心電信
02. 解放カーニバル
03. はい!もしもし…夏です!
04. 上海ハニー
05. イケナイ太陽
06. 三線Punk
07. キリキリマイ

ストレイテナー

続いて登場したのは、ベテランロックバンドのストレイテナーです。自らの楽曲「STNR Rock and Roll」をSEにステージへ登場し、「シーグラス」「COME and GO」でライブをスタートしました。

ホリエアツシは「俺たちストレイテナーです。ロックアンセム、初開催おめでとうございます」と挨拶。「初開催によく呼んでもらえるんですけど、なぜか2回目に呼ばれないことが多くて(笑)。今日は次も呼ばれるように精一杯やります」と冗談交じりに語り、「Braver」「Skeletonized!」「From Noon Till Dawn」と続けます。

さらに、「三浦ジュンさんはインディーズ時代からずっと応援してくれていて、もう20年近くになります。ジュンさん、ガリガリなんですけど(笑)、三度の飯よりライブが好きなんですよね」と笑いと感謝を交えて紹介。

「一つになろうぜ」と呼びかけての「Melodic Storm」、ラストの「Uncertain」では、演奏後にメンバーが整列して最敬礼。誠実なバンドの姿勢が感じられるステージでした。

<セットリスト>
01. シーグラス
02. COME and GO
03. Braver
04. Skeletonized!
05. From Noon Till Dawn
06. Melodic Storm
07. Uncertain

ゲスの極み乙女

続いては、SEに「撃鉄の部屋」が流れる中、ゲスの極み乙女が登場。野球ユニフォームの上にジャージを着た川谷絵音が、1曲目「ロマンスがありあまる」を披露します。

「来てくれてありがとうございます。今日はアンセム、いっぱいやります!」と宣言し、「猟奇的なキスを私にして」「両成敗でいいじゃない」と人気曲を連発。

MCでは「フェスでは最年長なことが多いんですけど、今日はハルカミライの次に若い!」と笑顔を見せ、フレッシュな気持ちでステージに立っていることを表現していました。

「crying march」「シックマン」「アソビ」ではダンサブルに観客を煽り、ラストの「キラーボール」では「踊って!」と叫びながら観客を揺らします。間奏中、ちゃんMARIがキーボードで優雅な旋律を奏でるなか、「ジュンさんは毎日のようにライブ行って、サウナ行って、仕事してないじゃん(笑)」とツッコミも飛び出し、ユーモアも満載のステージとなりました。

<セットリスト>
01. ロマンスがありあまる
02. 猟奇的なキスを私にして
03. 両成敗でいいじゃない
04.crying march
05. シックマン
06. アソビ
07. キラーボール

ACIDMAN

次に登場したのは、重厚かつ深いメッセージを届けるACIDMANです。SEには自身の楽曲「最後の国」が流れ、茶色のハットをかぶった大木伸夫、黒いキャップ姿の佐藤雅俊らが静かにステージへ。

1曲目「world symphony」から始まり、「ロックアンセム開催おめでとうございます!」と祝辞を述べ、「FREE STAR」「白と黒」へと繋げていきます。

MCでは、「初開催おめでとうございます。三浦ジュンさんと共に、このフェスが大きく育っていくことを願っています」と語りながらも、「とはいえ人は死にます。だからこそ、瞬間を大事にして、悔いのない人生を送ってほしい」と静かにメッセージを届けました。「縁起が悪い話はここまでにして、芽吹いたフェスの発展を願って」と締めくくり、ライブは後半へ。

「世界が終わる夜」では荘厳な音の空間を作り上げ、「1分1秒を最高に輝けるものに」と語ったあとの「輝けるもの」では会場にじんわりと感動が広がりました。

最後に「武道館でのライブをやります。もっともっと、宇宙の事を話したいです」と告知し、ラストナンバー「sonet」でしっとりと締めくくりました。

<セットリスト>
01. world symphony
02. FREE STAR
03. 白と黒
04. 世界が終わる夜
05. 輝けるもの
06. sonet

サンボマスター

おなじみ「モンキー・マジック」のSEとともに登場したサンボマスター。ボーカルの山口隆は、オニツカタイガーのロゴが入った半分緑・半分白の特徴的なTシャツ姿で現れました。

「そんなもんか、おめえら!かかってこいコノヤロー!」と、いきなり全開でフロアを煽り、「こんにちは、ザ・クロマニヨンズファンのサンボマスターです!」と自己紹介。1曲目「輝きだして走ってく」で観客を一気に引き込みました。

「踊りまくってくれ!」という掛け声とともに、「時刻は8時になりました、ラヴィット!」と叫びながら「ヒューマニティ!」へ。お決まりの“踊れない協会”の煽りも入り、フロアは自然と踊りだします。

「全員優勝させに来たんだ!」という山口の言葉に呼応するように「全員優勝」の大合唱とタオルの波が生まれ、続いて「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」へ。間奏のギターソロでは「ロックアンセムでも俺、めちゃくちゃギター上手いんですけど!」と叫び、笑いと熱狂に包まれました。

MCでは、「時間がねえんだよ、俺の人生じゃなくて」「ここに置いてけ、金じゃねえ。おめえの悲しいことをここに置いてけ」「弱いと生きてけねえ? はみ出した奴は未来ねえ? そんなわけねえだろ!」と語り、「Future is Yours」を情熱的に歌い上げます。

「伝説のライブにできるのか? 俺たちでするんだ! ロックアンセム!」と再び観客に火をつけ、「できっこないをやらなくちゃ」で最高潮に。さらに、フロアにはたくさんの花束が出現し、「花束」ステージ袖からもスタッフらしき人たちがハート型のペンライトを振って応援。

最後は「Move On Up」のエンドSEが流れ、観客全体に“サンボマスター劇場”の余韻を残しながら、堂々とステージを締めくくりました。

<セットリスト>
01. 輝きだして走ってく
02. ヒューマニティ!
03. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
04. Future is Yours
05. できっこないをやらなくちゃ
06. 花束

気志團

氣志團のステージは、爆音のバイクのSEとともに始まりました。メンバーの後を追うように、綾小路翔が赤と黒のバイクに乗って登場。バイクのスロットル音を響かせながら、「歌って盛り上げるぜ!上等!」の掛け声で1曲目「喧嘩上等」をスタート。

「房総魂」に続き、各曲の終わりにはきっちりと決めポーズ。まるでステージ全体が一本のドラマのようです。

「はじめましてロックアンセム!もっともっと行こうぜ!」と観客を煽り、「スウィンギン・ニッポン」では、西園寺瞳と星グランマニエが台車で左右に運ばれながら演奏するという遊び心満載の演出も。

さらに「萌え萌えROCK’N’ROLL」では、リーゼントやスケバン衣装の“團員”たちがフロアに集結。ツイストを踊り、間奏では独特なヲタ芸風の“萌え振り”を披露。観客にも真似をさせ、「初心者には難しいよね」と弄る場面もあり、笑いと一体感が生まれました。

その後は、綾小路翔がエレキギターを手に取り、「落陽」をしっとりと歌い上げます。そしていよいよクライマックス。

「じゃあそろそろ行こうか!?」「ピリオドの向こうへ!俺たちのロックアンセム!」という叫びとともに、「One Night Carnival」へ突入。2サビは観客だけの歌声で響き渡りましたが、「今が一番の盛り上がりのはずなのに、歌ってるの過半数にも満たないじゃん!」とまさかのダメ出し。

「俺たちのロックアンセムって言ったよね? もしかして“世界はこれを勘違いというんだぜ”」とサンボマスターの歌詞をもじって切り返します。「でも、引き下がれねえ。俺たちは“できっこないをやる”んだよ!」と再点火し、「10-FEETは3人、俺たちは6人だから“20-FEET”だ!」という無理矢理な理屈で、「第ゼロ感」をぶち込み、なんと「One Night Carnival」を超える盛り上がりを見せました。

最後は「楽しく踊って!」と「ジャンボリーカーニバル」で笑顔の渦を作り、「時間ギリギリ!撤収!」と急いでステージをあとに。エンドSEは「Love Balladeは歌えない」。最後まで“氣志團劇場”らしいユーモアとエネルギーあふれるステージとなりました。

<セットリスト>
01. 喧嘩上等
02. 房総魂
03. スウィンギン・ニッポン
04. 萌え萌えROCK’N’ROLL
05. 落陽
06. One Night Carnival
07. 第ゼロ感(10-FEET)
08. ジャンボリーカーニバル

ザ・クロマニヨンズ

ピッグバンド、ザ・クロマニヨンズが登場すると、SE「キラービー」に合わせて、まるでクロマニヨン人のような歩様でステージへ。甲本ヒロトの「ロックアンセム!」という絶叫とともに、1曲目「ランラン」でスタート。勇気と救いをくれる歌声が会場に響き渡ります。

「タリホー」「生きる」と曲名を叫びながら繰り広げられるロックンロール。激しくも丁寧な演奏に、観客はどんどん引き込まれていきます。

MCでは甲本ヒロトが「ありがとう、ここでやれて嬉しいよ!」と笑いながら、「なんか面白いね。今日のこと、自慢してください。俺たちもするよ!」と語り、観客と気持ちを共有します。そして「イノチノマーチ」へ。まっすぐなロックが心にどんどん入ってきます。

続く「暴動チャイル (BO CHILE)」ではハーモニカを奏で、勢いそのままに「エルビス (仮)」「エイトビート」と駆け抜け、ステージ上では甲本がジャンプしながら演奏。ハーモニカも自在に操り、音の渦が広がっていきます。

「紙飛行機」ではシンプルながらも力強いメッセージを届け、「今日は最高!最高!ギリギリガガンガンだ!」と宣言。イントロが始まらず少し沈黙の間を置いた後、「本当はここでイントロに入るとカッコいいんだけどね」と言いながら、仕切り直して「ギリギリガガンガン」を披露。寝そべりながら歌うパフォーマンスに、観客から大きな歓声が上がります。

ラストは「ナンバーワン野郎!」。甲本ヒロトは「楽しかった、ありがとう、またやりたい」と満面の笑みで語り、真島昌利は一言「またね」と静かにステージを後にしました。

<セットリスト>
01. ランラン
02. タリホー
03. 生きる
04. イノチノマーチ
05. 暴動チャイル (BO CHILE)
06. エルビス (仮)
07. エイトビート
08. 紙飛行機
09. ギリギリガガンガン
10. ナンバーワン野郎!

ROTTENGRAFFTY

リハーサルでフロアをしっかり温めたROTTENGRAFFTY。女性のナレーションで注意事項がアナウンスされ、「自分たちの遊び場は自分たちで守りましょう」というメッセージとともに、SEとジングルが流れ、メンバーが再登場。

1曲目は「70cm四方の窓辺」。N∀OKIが「ロックアンセム!全てを解き放て!」と叫び、「ハレルヤ」ではNOBUYAも「聴こえてる奴、全員飛べ!」とフロアを煽ります。次々にダイバーが湧き上がり、前方通路には渋滞が発生。

「誰も知らないステップを踏め!」と「D.A.N.C.E.」へ。観客は音楽に身を任せて踊り狂い、MCでは「メディアの中で数少ないROTTENを応援してくれる三浦ジュンさん、皆さん応援してあげてください」と三浦ジュンを紹介。

さらにN∀OKIは「なんで俺らトリちゃうねん!10-FEETの前にやるってことは、わかってるだろうな、殺す気でかかってこい!」と煽り、「THIS WORLD」で自らフロアに突入。NOBUYAも後に続き、ステージと客席が一体となる迫力のライブとなりました。

「ライブハウス最強バンド、ROTTENGRAFFTYです!」と名乗り、「クロマニヨンズの後にやらせてくれたこと、誇りに思います」と語るNOBUYA。「西の素行の悪いバンド、26年の叩き上げ、当たり前のように見える景色が、末永く続きますように」と深く感謝を伝えました。

「響都グラフティー」「金色グラフティー」と続け、「夕焼け雲に、、、」からフロアからの大合唱。「ダイバー少なすぎるだろ!」というN∀OKIの煽りに応えるように、多くのリフトが上がっていきました。

ラストは「秋桜」で一度クールダウンし、「さっきN∀OKIが間違えたから」と冗談を交えて「暁アイデンティティ」で締めくくり。エモーショナルな演奏の後、無言でかっこよくステージを後にしました。

<セットリスト>
RH1. TEENAGE
01. 「70cm四方の窓辺」
02. ハレルヤ
03. D.A.N.C.E.
04. THIS WORLD
05. 響都グラフティー
06. 金色グラフティー
07. 秋桜
08. 暁アイデンティティ

東京スカパラダイスオーケストラ

白の揃いのスーツに身を包み、華やかに登場した東京スカパラダイスオーケストラ。1曲目は「DOWN BEAT STOMP」。ステージが始まるや否や、フロアはスカのリズムで踊り出します。

谷中敦が「すごい人入ってるね、生声聞かせて!」と呼びかけ、「三浦ジュンさんとは20年来の知己。おのれを知ってくれている人です」「この第一回の参加は、10年20年後まで自慢できることです」と語り、続けて「GLORIOUS」「天空橋」と展開。観客の「わっしょい!」の掛け声が会場に響き渡りました。

続いては、「スキャラバン」でダンスフロアに火をつけたあと、谷中が「この曲は19年前に作った曲。ロックスターとコラボできた喜びは今も変わらない」と紹介すると、白スーツの甲本ヒロトが登場。大歓声の中「星降る空に」を共に歌い上げ、会場は感動の渦に。

さらに、「え、また!?」と思う間もなく、次に演奏されたのは「第ゼロ感」。TAKUMA(10-FEET)が白スーツ姿で登場し、観客のテンションは最高潮に。「俺んとこ来ねえか!?」という決め台詞で氣志團へのお返しも忘れません。

その後もTAKUMAはステージに残り、「風に戦ぐブルース」をスカパラと共に披露。「スカパラ35周年記念のコラボ曲、メンバー満場一致でTAKUMAとの曲です」と紹介され、深い絆が感じられる一幕となりました。

最後は谷中敦が、いつの間にかワインレッドのシャツ姿に、「最後!」と宣言し、アンセムソング「Paradise Has No Border」で大盛り上がり。ステージ端から端までのコール&レスポンスも恒例通りに炸裂し、最高の形で次の10-FEETへとバトンを繋ぎました。

<セットリスト>
01. DOWN BEAT STOMP
02. GLORIOUS
03. 天空橋
04. スキャラバン
05. 星降る空に w/ 甲本ヒロト
06. 第ゼロ感 w/ TAKUMA
07. 風に戦ぐブルース w/ TAKUMA
08. Paradise Has No Border

10-FEET

おなじみの「そして伝説へ」のSEが流れる中、10-FEETが登場すると、フロアには無数のタオルが高く掲げられ、すでに最高潮の熱気に包まれます。金髪のTAKUMAが「よっしゃ行くぞ!今日は絶対笑って帰ろうぜ!」と叫び、1曲目「RIVER」でスタート。大量のダイバーが発生し、フロアは大渋滞となりました。

MCでは、「“僕がついている”という歌詞は、ROTTENGRAFFTYの赤頭、さっき間違えてたN∀OKIが言ってくれた言葉です」とエピソードを披露。「友達はたくさんいらない。少なくても、いい友達がいればいい。NOBUYAも普段は優しすぎるくらいの人」と語り、「goes on」へ。「いくぞ、わんぱくども!」と煽り、フロアは大狂乱となりました。

「普段の自分を突破していこう。誰かと来てる人は、そいつが発狂する姿を見てくれ!」と続けて「風」へ。曲中では超巨大なサークルピットが自然発生しましたが、次のきっかけがつかめず、ゆるやかに消滅。そのまま観客全体が大合唱へと流れていきました。

「ジュンさん、ありがとう!」という感謝の言葉から、「helm’N bass」「ハローフィクサー」と続きます。

再びMCでTAKUMAは、「ロックがあったから生きてこれた。小さくて、いじめられたこともあった。ばあちゃんが助けてくれた、恥ずかしくて、でもすごくうれしかった」と語り、「自分の代わりになってくれるのがロック。ライブは毎回“過去最高”を目指している」と、その強い思いを共有しました。

「頑張れる日も、そうじゃない日も、橋本学を見たりROTTENを見たりして“やらなあかん”と思う。そして氣志團は“怒らなあかん”と思う!」と笑いを交えながら、「今日を人生最高のライブにすること、まだ諦めてない!」と力強く宣言し、「VIBES BY VIBES」へ突入。一度クールダウンしたフロアが、完全回復して跳び、暴れ、応えます。

そして「本物の『第ゼロ感』」で大合唱が巻き起こり、間奏では氣志團の「One Night Carnival」を一節演奏して笑いと愛情で返します。「◎△$♪×¥●&%#?!ヨロシク!」と絶叫し、さらにボルテージは上がっていきました。

「俺らの自慢の友達!」と紹介され、ROTTENGRAFFTYのN∀OKIとNOBUYAが登場。「その向こうへ」をトリプルボーカルで披露し、最高の連帯感に会場中が湧きました。

続く「ヒトリセカイ」で締めかと思いきや、「もう一曲やっていいって!」とサプライズの「蜃気楼」へ。TAKUMAが想いを込めて歌い上げ、幕張メッセの空間は温かい感動に包まれながら、DAY2のラストを迎えました。

<セットリスト>
01. RIVER
02. goes on
03. 風
04. helm’N bass
05. ハローフィクサー
06. VIBES BY VIBES
07. 第ゼロ感
08. その向こうへ w/ NAOKI,NOBUYA (ROTTENGRAFFTY)
09. ヒトリセカイ
10. 蜃気楼

まとめ

初日のオープニングアクトバックドロップシンデレラから、2日目の大トリ10-FEETまで、どの瞬間も目が離せない、まさに“超ストロングスタイル”なロックフェスでした。2日間を通して感じたのは、出演者一人ひとり、そして観客全員が「ロックとは何か?」という問いに自分の言葉と音で答え続けていたということです。

幕間に流れるBGM、各バンドのジングル、ブースやエリアのレイアウトなど、フェスの細部に至るまで、三浦ジュンのこだわりと「こういう場所があったらいいな」という想いが詰まっていました。主催者自身がフロア最前列で誰よりも楽しむ姿に、「参加者と一緒に創る」フェスの本質を見た気がします。

もちろん課題もありました。男子トイレ不足、入場列の混雑、DJブースの音漏れなど、運営面でブラッシュアップの余地はあると思います。ただ、それらを補って余りあるほどの熱量と感動が、この2日間には確かにありました。

全国各地でフェスやイベントが並ぶ週末に、ロックアンセムという選択をして本当に良かったと心から思います。来年の開催にも、今から期待が膨らみます。

みたらしゴローでした。また会いましょう!

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