こんにちは、みたらしゴローです。今週末は幕張メッセで開催されたロックアンセムに参加してきました。今回が初開催となるロックフェスで、4月最初の週末は各地でさまざまなフェスやライブが行われており、どこに行くか迷いましたが、三浦ジュンがプロデュースするこのフェスを選びました。
彼は以前、Love musicフェスのプロデュースも手がけていましたが、いつの間にかフジテレビからテレビ朝日に転職していたようです。正直、あまり深くは触れにくい話題ではありますが……。
会場に到着すると、入場列がとにかくすごい。1日券のスタンディング、指定席、親子席、2日券など、細かくレーンが分けられていたものの、長蛇の列は1日券スタンディングのみでした。もう少し別の運用方法があったのでは?と感じましたが、ひとまず入場。
朝イチだったので、さっそく行列ができていたアーティストグッズ売り場に並び、ヤバイTシャツ屋さんのTシャツを購入。気候もちょうどよく、心地よい陽気で気分も上がります。このあたりには子ども向けの縁日コーナーなどもあり、ステージエリアのフロアもとても広い構造。並列で設置されたふたつのステージの中間には、Love musicと同じようなペガサスがどーんと配置されていました。これはテレビ局の垣根を越えた演出……なのでしょうか?
まずはステージフロア後方の休憩スペースにある椅子に座り、オープニングアクトを観はじめます。それでは、その様子をお伝えします。
ライブレポート
バックドロップシンデレラ
リハーサルから精力的に音を鳴らしていたバックドロップシンデレラは、ヒット曲には恵まれていないものの、熱量あふれるバンドです。最後のサウンドチェックでは、四星球の「クラーク博士と僕」を演奏し、その姿勢から本番にかける意気込みが伝わってきました。
注意事項のアナウンスの後、ジングルとコミカルなSEが流れ、再びメンバーが登場しました。1曲目は自虐的なタイトルの「バズらせない天才」からスタート。赤と緑のシャツを着たボーカル・でんでけあゆみは、いきなりフロアに飛び込みダイブ。観客の上を転がりながら熱唱し、そのままステージに戻って「台湾フォーチュン」を飛び跳ねながら歌い上げました。最初から短パン姿だったようにも思えますが、その勢いのまま「フェスだして」へと続けていきます。
MCでは「あさイチだな!まだ眠いか!?起きろ!」と呼びかけ、観客をさらに盛り上げていきました。
ギターの豊島“ペリー来航”渉は、「聞いてくれ。フェスには2種類ある。主催者の熱い想いが込められたフェス、そして主催者の尋常じゃない熱い想いが込められたフェス」と語り、「三浦ジュンは偉い人だけど、ただのやばい客だと思っている。お前らは客として三浦ジュンに勝てるのか!?」と熱く問いかけます。「フェスだして」では、冒頭からフロア全体が大合唱となり、まさに“やばい客”の集まりのような盛り上がりを見せました。
「とんでけ鳥」「月あかりウンザウンザを踊る」では再び客席に突撃し、間奏でステージに戻ると「でっかくでっかく!」の掛け声でウォール・オブ・デスを発生させました。
ラストの「さらば青春のパンク」では、「欽ちゃんジャンプ」を繰り返しながら、朝一番から観客のテンションを最大まで引き上げてくれました。熱くて楽しい、最高のオープニングライブでした。
<セットリスト>
RH1. ジャクソン
RH2. COOLです
RH3. 2020年はロックを聴かない
RH4. 本気でウンザウンザを踊る
RH5. クラーク博士と僕(四星球)
01. バズらせない天才
02. 台湾フォーチュン
03. フェスだして
04. とんでけ鳥
05. 月あかりウンザウンザを踊る
06. さらば青春のパンク
オープニング
三浦ジュンが、両ステージの中間に設置されたペガサスの下に登壇し、「みなさんこんにちは」と挨拶をしました。オープニングアクトならぬ“友達アクト”として出演したバックドロップシンデレラへの感謝を述べた後、自身がフジテレビからテレビ朝日に転職して初めて携わるイベントであることを明かし、その期待と不安を率直に語りました。
注意事項のアナウンスでは、熱い想いがこもった長めの説明が続きます。好きなことを語り出すと、ついつい話が長くなるようです。周囲では拡声器による誘導案内の音が大きく、ところどころ聞き取りにくかったのが少し残念でした。
最後に、「信頼し合って楽しめば絶対大丈夫です」という言葉でスピーチを締め、大きな歓声の中、フェスの幕が正式に開きました。
Chevon
出演アーティスト紹介のVTRが流れた後、インド映画のようなSEが鳴り響き、Chevonが登場しました。ボーカルの谷絹茉優は「かかってこいよ、幕張!」と力強くシャウトしますが、くまさん団子のヘアスタイルから螺旋たらしの髪型へのギャップが目を引きます。
1曲目は「大行侵」からスタート。何度もシャウトを繰り返しながら「あなた方を信じています」と語りかけ、「Banquet」「◉」「冥冥」「銃電中」と、次々に楽曲を畳みかけていきました。
MCでは、「ジュンさんができると思って呼んでくれた!」と客席を煽り、「antlion」へ。そこからはラストスパートに入り、「残すところ、あと2曲」と叫んで「ダンス・デカダンス」へと突入。パフォーマンスはどんどん熱を帯びていき、「がまんできるわけねぇだろ、ロックンロール!」と絶叫。最後は「正真正銘最後です!」と宣言して代表曲「光ってろ正義」を披露し、フロアからも大合唱が起こりました。
谷絹茉優は、最後に「北海道の◎△$♪×¥●&%#?!Chevonでしたー!」と叫び、「しぇぼんくん」を抱きかかえながら手を振りつつ退場。その姿まで、ギャップ満載のステージとなりました。
<セットリスト>
01. 大行侵
02. Banquet
03. 冥冥
04. 銃電中
05. antlion
06. ダンス・デカダンス
07. 光ってろ正義
ヤバイTシャツ屋さん
リハーサルに現れたありぼぼは、「おはよう!朝ごはん食べた?」と観客とやりとりを交わし、「抜かな無理やね、ありがとう!」と感謝を伝えてから、メンバー全員で入念にサウンドチェックとマイクテストを行いました。結局2曲を演奏して、一旦ステージを後にします。
その後、モニターにはメトロックの告知映像が流れましたが、日程がヤバTの志摩スペイン村ライブと丸かぶりですが大丈夫でしょうか。
ジングルが鳴り、バンドの代表曲やアンセム的な楽曲がショート動画と共に紹介されるようです、「ハッピーウェディング前ソング」が流れ、いよいよ本編がスタート。「はじまるよ!」というSEとともに1曲目「かわE」が始まり、サークル、モッシュ、ダイバーが一斉に発生。落ちサビ前のタメからの「よくできました!」で、フロアは一気にヒートアップしました。
その勢いのまま「ゆーえすびー」から「Universal Serial Bus」へと続き、「Blooming the Tank-top」では、モニター内の“タンクトップくん”も一緒に踊っていました。続く「あつまれ!パーティーピーポー」では、大合唱と大ダンスが会場を包み込みます。
さらに「ハッピーウェディング前ソング」でも、フロア全体からの大合唱が起こり、ようやく一息ついたところでMCへ。
こやまたくやは「ロックアンセム始まりました。ジュンさんはテレビ朝日の、ただのロック好きのおじさんです。信頼できます」とコメント。ありぼぼも「いつもライブにいます」と続け、こやまたくやは「年間300本ライブ行って、夜中はサウナで会うけど、いつ仕事してるんですか?」と笑いを交えながら、「良い大人です」と締めくくりました。
「ここから先はジュンさんのリクエスト曲です」と言って、ライブは後半戦へ。
手拍子から始まった「癒着☆NIGHT」、続けて「ちらばれ!サマーピーポー」では、「でっかいサークル作ってください!左回り!」の掛け声で会場はお祭り騒ぎに。さらに「ヤバみ」では「もっといくよ、おいでおいで、もっとつめろ!」とフロアを煽り、密集ダンスで会場がひとつに。
「NO MONEY DANCE」でさらに加速し、ラストは「テレビに映せへんくらいにしてください!」と叫んでからの「無線LANばり便利」。大合唱とともに狂喜乱舞のまま、最高の盛り上がりでライブを締めくくりました。
<セットリスト>
RH1. ダックスフンドにシンパシー
RH2. ええがな
01. かわE
02. Universal Serial Bus
03. Blooming the Tank-top
04. あつまれ!パーティーピーポー
05. ハッピーウェディング前ソング
06. 癒着☆NIGHT
07. ちらばれ!サマーピーポー
08. ヤバみ
09. NO MONEY DANCE
10. 無線LANばり便利
ハンブレッダーズ
ハンブレッダーズは、フロアから見て左側の BLITZKRIEG BOP STAGE に登場しました。リハーサルでは「がんばります、よろしくお願いします」と一言添えて、一度ステージを後にします。
ジングルが鳴り、SEとともに再登場すると、「最初はグー!」と爽やかに声を上げて、「グー」でライブがスタートしました。
「スクールカーストの底辺から、青春の愛と勇気を歌いに来ました。自由の歌!」と語りかけ、「はじめから自由だった」へと続きます。
白Tシャツ姿のムツムロ アキラは、「どうもどうも、ハンブレッダーズです。ロックアンセム、よろしく、いかれたおじさんのフェス。常識の範疇で自由に楽しんでください」と挨拶し、そのまま「常識の範疇」を披露しました。
続いて、「3つの課題、ご存知でしょうか?」「ギター、ギター、ギター!」とフロアに呼びかけ、「ギター」へ。さらに、「踊るっていうのは、体を動かすだけじゃなくて、目玉が動くのもダンス。魂が揺れることもダンスだと思うんです」と語り、「DANCING IN THE ROOM」で観客の心を大きく揺らしていきます。
「ありがとう。このステージの名前はRamonesの楽曲から取ってるんですよね。僕ら世代じゃないけど、音楽が好きな人にはわかりますよね」と語り、大阪で開催予定の自主企画フェスにも言及。「自分たちも、こういう楽しい空間を作っていきたい」と意気込みを見せました。
ラストは「ロックバンドである以上、一瞬で電気のようにビリビリさせる存在でありたい」と言い、「⚡️(ビリビリ)」で締めくくりました。静かに熱を帯びたステージに、観客も深く心を揺さぶられた様子でした。
<セットリスト>
RH1. BLITZKRIEG BOP 〜 サレンダー
RH2. DAY DREAM BEAT
01. グー
02. はじめから自由だった
03. 常識の範疇
04. ギター
05. DANCING IN THE ROOM
06. バタフライエフェクト
07. ⚡️
四星球
ハンブレッダーズのライブが終わった瞬間、勢いよくステージに飛び出してきたのは四星球です。これはサウンドチェックのはずですが、すでに「ふざけてナイト」を演奏し始め、「あれ!?生まれたての馬じゃない!?」と驚きのセリフとともに「UMA WITH A MISSION」へ。
馬の雄叫びに続いて「馬がありがとうって言ってます」と一言。まだ時間があるとのことで、「メロコアバージョン、馬コアやりましょう。ぐるぐる回るのもできます。サークルモッシュじゃなくて“ケイバ”と呼んでます」と案内し、「馬コア」を披露。合図の「ヒヒーン!」で始まる「パッパカパー」なケイバ(競馬)演出に観客も巻き込まれていきます。
さらにお着替えタイムまでの間に、THE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」を熱唱。「ロックアンセム初開催おめでとう!」という言葉も添えられました。残り1分あるということで、再び「馬コア」。ほとんど本番のような盛り上がりの中、たくさんのサークルが生まれ、競馬的モッシュ“ケイバ”が会場を駆け巡りました。
ジングルが鳴り、ナレーションが「ロックアンセム、テレビ朝日主催ということで」と流れると、のび太に変装した北島康雄が登場。「幕張メッセ広いなあ。ハンブレッダーズ、僕もスクールカーストの底辺!」と自己紹介。
続いてジャイアン姿のU太、しずかちゃんになりきるモリス、スネ夫風のまさやんが登場しますが、スネ夫の髪型がリーゼントのように前に伸びていて邪魔なため、ギターストラップを足から通すというお約束の展開に笑いが起こります。
ライブは、まさやんこと竹田まさゆきの楽曲「鋼鉄の段ボーラーまさゆき」から本格スタート。青と黄色の“どこでもドア”もステージに登場しました。
「クラーク博士と僕」を一節歌ったあと、「そっち行っていい?」とMステのテーマ曲「#1090 Thousand Dreams」を一小節だけ演奏しながらフロアに突撃。「痴漢したやつはペガサスの上に乗せます!」「三浦ジュンさんはプロデューサーではなく、ライブハウスから来たスパイです」といったMCで笑いと注目を集め、「音楽を愛するLOVE MUSIC、みなさんのお友達です!」と語りつつ、ロックアンセム“レギュラー”を目指すと宣言しました。
再び「クラーク博士と僕」に戻ると、ペガサスに棒で吊るされた人参で“餌付け”したり、ステージ上でフラフープを回したり、まさやんがアンプ台からバック転を披露するなど、大暴れのステージが続きます。
「テレビ朝日といえば、仮面ライダーなどのヒーロー番組!」という流れで、北島康雄がちょんまげマンに変身し、「ちょんまげマン」を披露。どこでもドアから段ボールの三浦ジュンが現れ、フロアへとダイブ。観客に担がれて、あっという間に最後方まで運ばれていきました。
その後、北島康雄は上半身裸になり、バラード曲「カーネーション」を感情たっぷりに歌い上げ、「1週間おつかれさまでした!」と語りかけます。そこからは“ロックフェスにおけるコミックバンドの意味”を語り、「ロックバンドはでっかい音を鳴らす、コミックバンドはそれに“笑い声”をプラスして鳴らすんです」と説明しました。
次に、U太がUFOを呼ぶという設定で「Mr.COSMO」へ。段ボール製のUFOが京葉線仕様の電車に乗って登場し、「京葉線でUFOが来ました!」とフロアに突入。ミステリーサークルのように観客を回転させますが、途中で「危ないから」と「徹子の部屋のテーマ」を一瞬流して落ち着かせる演出も。再び「Mr.COSMO」でステージとフロアを駆け巡りました。
「後ろ全然飛んでない!飛ばない人の数だけフレデリックの曲減らしますよ!」という煽りも飛び出し、まさやんはスタンドマイクを口で押し回転しながら演奏するなど、見どころ満載の展開でした。
ステージに戻った北島康雄は、「京葉線で来た人は?総武線もあるよね」と呼びかけ、もう一台段ボール電車が登場。「TRAIN-TRAIN」を演奏し、「また呼んでほしい!呼んでもらえるようにライブハウスを続けます」と語りました。
ラストは「薬草」で再びフロアに突撃し、観客を巻き込んでフィナーレへ。「とんでもない数のダイバーを捌き切ったセキュリティーさんに拍手!」の呼びかけで笑いを誘い、最後に“どこでもドア”を開けると、そこには段ボールの三浦ジュンが佇んでいました。
「ドラえもんのうた」のエンドSEを流しながら、四星球は最高の盛り上がりの中、ステージをあとにしました。
<セットリスト>
RH1. ふざけてナイト
RH2. UMA WITH A MISSION
RH3. 馬コア
RH4.TRAIN-TRAIN(THE BLUE HEARTS)
RH5. 馬コア
01.鋼鉄の段ボーラーまさゆき
02. クラーク博士と僕
03. #1090 Thousand Dreams(松本孝弘)
04. クラーク博士と僕
05. ちょんまげマン
06. カーネーション
07. Mr.COSMO
08. TRAIN-TRAIN(THE BLUE HEARTS)
09. 薬草
THE BACK HORN
続いて登場したのは、結成から26年を迎えるベテランバンド、THE BACK HORNです。大きめのシャツを身にまとったボーカル・山田将司をはじめとするメンバーがステージに現れると、「こんにちは、THE BACK HORNです」と挨拶をして、1曲目「声」を披露。続いて「罠」へと続きます。
MCでは、「改めまして、最年長なんですがありがたいです。激しい曲も静かな曲も、楽しんでください」と語り、静かで熱量のある「美しい名前」へと進みました。
「ロックって、なんでもありなのがロックなんです。最高の時間にしていきましょう!」という言葉とともに、「コバルトブルー」「太陽の花」とアンセム的楽曲を連発。「ありがとう!ロックアンセム!」と感謝の言葉を述べ、ラストは「刃」を熱演。「また会いましょう!」という力強い一言で、ライブを締めくくりました。
<セットリスト>
01. 声
02. 罠
03. 美しい名前
04. コバルトブルー
05. 太陽の花
06. 刃
打首獄門同好会
続いては、白の半袖七分丈ジャージ姿が新鮮だった大澤敦史率いる打首獄門同好会です。リハーサルから全開で、「死亡フラグを立てないで」や、四星球の「クラーク博士と僕」などを演奏し、続いては「きのこたけのこ戦争」すでに本番のような盛り上がりを見せました。
「#1090 Thousand Dreams」を一節演奏したあと、「ジュンさん、まだテレ朝に行って間がないけどね」とコメントし、拍手が起きます。
「時刻はちょうど午後3時を回りました」とのアナウンスとともに、“うまい棒”が観客に配られ、「うまい棒回せ!」の大合唱が巻き起こり、一旦休憩を挟みます。
ジングルが流れ再登場すると、大澤敦史が「ロックアンセム!」と叫び、SEが鳴り響く中、「デリシャスティック」へ。配られた“うまい棒”がフロアで振られ、会場全体が笑顔に包まれました。
「幕張!スクワットしませんか!?」の呼びかけで「筋肉マイフレンド」がスタート。観客全員でスクワットをする光景が広がります。「ほっこりニュース大集合」では、モニターに映った三浦ジュンが関係者席で唯一手を上げてノリノリな様子が紹介され、会場はほっこり。
「部長ぷっちょどう?」では、ラスサビ前に河本あす香が何度も観客を煽り、「獄門!」のコールが響き渡ります。
再び「ロックアンセム!」と両手を上げ、「なんか、チケット売れてないって聞いてたけど、全然違うぞ!」と感激の声。「ステージごとの雰囲気の違いが面白い、こっちはいつも対バンしてるバンド、あっちはまだない。主催者の趣味が出てますね」と笑いを交えながら、「せっかくだから、ちょっと呼んでいいですか?」とレキシの池田貴史を呼び込みます。
池田貴史は「ハードル上がってるよ!」と言いつつ登場し、「ロックアンセム、アンセム!」と叫び、なぜか「風の谷のナウシカ」の話題へ。「ナウシカ・レクイエム」を「ラン、ランララ、ランランラン、応仁の乱」と口ずさみ、「どうも、BLUE ENCOUNTです」などとボケを連発。
コラボ曲へ行く流れで、「あれ、Vaundyですか?」と大澤の服装をいじりつつ、フロアに現れた稲穂が壊れそうで危険なので“モッシュ・ダイブ禁止条約”を宣言。「日本の稲は世界一!」とふざけながら、ようやく「鬼の副長HIZIKATA」をコラボで披露しました。
レキシが退場すると、ラストスパートへ突入。「BUN BUN SUIBUN」から「おやおや、魚の気配が」とマグロのバルーンがフロアに投入され、「島国DNA」で大盛り上がり。
「こういうフェスは育っていくもの。今はまだ田植えです」と語り、最後は「日本の米は世界一」をフロア全体で大合唱。「ロック、アンセム!」の掛け声でステージを締めました。
<セットリスト>
RH1. 死亡フラグを立てないで
RH2. クラーク博士と僕
RH3. きのこたけのこ戦争
01. デリシャスティック
02. 筋肉マイフレンド
03. ほっこりニュース大集合
04. 部長ぷっちょどう?
05. 鬼の副長HIZIKATA feat.ぼく、獄門くん(レキシ、ぼく、獄門くん)w./レキシ
06. BUN BUN SUIBUN
07. 島国DNA 08. 日本の米は世界一
BLUE ENCOUNT
BLITZKRIEG BOP STAGEに登場したのは、エネルギッシュなステージが魅力のBLUE ENCOUNTです。リハーサルでは英語詞の「HEART」を本番さながらに熱演し、一度ステージを後にします。
本番がスタートすると、田邊駿一が「あなたたちとロックをやりに来ました!」と叫び、1曲目「KICKASS」で勢いよく幕を開けました。続く「Never Ending Story」では、サビ部分をコール&レスポンスで観客と共有し、会場全体が一体感に包まれます。
「どうも、BLUE ENCOUNTです」と挨拶しつつ、「さっきダイブしてた人、ROTTENGRAFFTYのTシャツ着てたよね?明日出るけど!」と笑いを交えながらMCへ。「ライブハウスっぽいロックフェスに呼んでもらえて光栄です」「ロックって、何だろうって思うけど、あなたと全力で楽しむことがロック」と、真っすぐな想いを語りました。
「VS」ではさらにギアを上げ、「バッドパラドックス」「ALIVE」と畳みかけ、フロアを激しく揺らしていきます。
そしてアンセムソング「ポラリス」で会場のボルテージは最高潮に。「あっちのステージ行ったら舞台監督さんに睨まれました。でもロックだから許してください!」と笑いを誘いながら、「ロックには明確な定義があるわけじゃない。好きなように楽しむのもロックだけど、責任もある。守ることは守って、やるときは全力でやる。それがかっこいい“好き勝手”だと思います」と、三浦ジュンへの感謝とともに語りました。
ラストの「もっと光を」では、「あんたが歌う番だよ!」と観客にマイクを向け、クライマックスへ。自身のワンマンツアー告知も行い、拍手と歓声の中ステージをあとにしました。
<セットリスト>
RH1. HEART
01. KICKASS
02. Never Ending Story
03. VS
04. バッドパラドックス
05. ALIVE
06. ポラリス
07. もっと光を
キュウソネコカミ
リハーサルから全開だったのはキュウソネコカミです。ヨコタシンノスケは「跳びたい日もあるよな!」と呼びかけ、「メンヘラちゃん」を披露。観客が前方へ慌てて集まる中、「慌てなくていいよ」と優しく声をかけます。そのまま「KMDT25」で早くもフロアは大熱狂。
「元気かお前ら!」と叫び、「家」へ。楽屋からは、後方で休憩しながら観ている人たちの姿がよく見えたそうで、ヤマサキセイヤは「俺もそうやって観るよ。前にずっといる人の方が異常だよ!」と共感の言葉を投げかけ、もう一度「家」を演奏して一度ステージを後にしました。
本編が始まると、いきなりトップギアで「ビビった」からスタート。「歌って踊りまくるぞ!」と「ファントムバイブレーション」でダイバーが大量発生します。自身のワンマンではダイブ禁止なのに、ここではOKというギャップに少し笑ってしまいます。
そのまま「正義マン」、さらにヨコタシンノスケが隣のステージに向かって駆け出し、最敬礼して侵入するという“反復横跳び”のような動きも見せてくれました。
勢いを緩めることなく「3minutes」へ。「幕張メッセ、ようこそ!」と声をかけてステージを締めます。
ヤマサキセイヤは「西宮から来ました」と自己紹介し、「ばかやり続けてたら、ジュンさんみたいな人に出会えて、支えてもらえています」と感謝の言葉を述べます。「ロックバンドは替えがきかない存在。存在そのものがアンセムだと思ってください!」と叫び、ライブは再びヒートアップ。
「The band」ではヨコタシンノスケが暴れ回り、「君か!?ROTTENGRAFFTYのTシャツ着てたのは」と、BLUE ENCOUNTにいじられていたダイバーを発見。「好きなだけ暴れてくれ!」と煽り、「ざけんな! 涙ちょちょぎれる!」というMCとともに「DQNなりたい、40代で死にたい」へ。
「ヤンキーこわい!」の大合唱のあと、フロア全体にスマホのライトを灯させて「ナウシカ・レクイエム」をアカペラで大合唱。そこに現れたのは筋斗雲に乗ったヤマサキセイヤ。「俺を支えるのに全力を注げ!」とフロアに飛び込み、最高の盛り上がりを演出しました。
ラストは「ネコカミたい」で大合唱。観客が一体となって手を振り、熱狂のステージを締めくくりました。
<セットリスト>
RH1. メンヘラちゃん
RH2. KMDT25
RH3. 家
RH4. 家
01. ビビった
02. ファントムバイブレーション
03. 正義マン
04. 3minutes
05. The band
06. DQNなりたい、40代で死にたい
07. ネコカミたい
フレデリック
BLITZKRIEG BOP STAGEに登場したのは、独自の世界観と高揚感あるサウンドで魅せるフレデリックです。リハーサルでは「KITAKU BEATS」を本番さながらの大音量で披露し、すでにフロアは手拍子で一体となっていました。続いて「リリリピート」を演奏し、一旦ステージを後にします。
ジングルと高速バージョンの「オドループ」のSEが鳴り響き、いよいよ本番がスタート。1曲目はもちろんアンセムソング「オドループ」。涼しげなシャツを着た三原健司は、「さあさあやってまいりましたロックアンセム!年間300本、51歳のミュージックジャンキーな三浦ジュンさんに負けるのか!?」と叫び、「ジャンキー」へとつなげます。
さらに、曲名をエモーショナルに語りかけるように紹介し、「飄々とエモーション」を披露。「唐突ですが、人はいつか死にます。映像は後から見られるけど、今体感している汗や暑さは、ここにいないとわからないんです」「俺たちのロックは、“やるかやらないか”だけなんで」と熱く語り、観客とアカペラで「ウォーウォー」のコール&レスポンスを交わしました。
続いてはジャズの要素を取り入れた「ペパーミントガム」、そして静謐な空気から一転、「バジルの宴」へ。最後は「どうもありがとうございました!バンドを愛して、大事にしていこうぜ!」というメッセージとともに、「スパークルダンサー」でフレデリックらしいポップとエモーションを融合させたステージを締めくくりました。
<セットリスト>
RH1. KITAKU BEATS
RH2. リリリピート
01. オドループ
02. ジャンキー
03. 飄々とエモーション
04. ペパーミントガム
05. バジルの宴
06. スパークルダンサー
レキシ
先ほど打首獄門同好会のステージに乱入していたレキシが、今度は自身のステージに登場です。ジングルのあと、ホラ貝の音が鳴り響き、「というわけで始めましょう!」と開幕宣言。「思った以上の稲穂!あっちは全然ない!」と、隣のステージをいじりながら笑いを誘います。「ユニゾン側もいじりますよ!ユニゾン稲穂ガーデン!」など、開幕から全開のレキシ節が炸裂します。
「武士〜」と天井を仰いだかと思えば、「星がない、時間もない、時計じゃないのよ」と中森明菜の曲を歌い出したり、「まだ歌いませんよ!」といいつつ延々イントロが流れる中でふざけ倒します。
「幕張の空を見上げるよ!」と叫んでは「ちょっとくらいピアノ弾けるからって!」とサポートピアノの渡和久(風味堂)をいじり、「キラキラ武士〜、You’re everything〜」とMISIAの名曲まで飛び出すカオスっぷり。「優しい武士などいらない、欲しいのはあなただけ!」と完全に暴走気味ですが、ようやく1曲目「きらきら武士」へ突入します。
一度ラストソングのような雰囲気で締めたかと思えば、「まだ話してる途中でしょうが!」と再びピアノと漫才のような掛け合い。名作ドラマ「北の国から」の名シーンを真似するも観客はポカーン。すかさず「フジテレビの名作!あ、今フジテレビって言っちゃいけなかったんでした!」と自虐で笑いを取りにいきます。
「残り2曲になっちゃいました。稲穂は今いいけど、帰りの電車で恥ずかしいかもしれません。ほかのバンドでは振らないで!“稲穂ガーデン”や“go!go!稲穂ズ”になっちゃう!」と冗談を交えながら、「縄文土器、弥生土器どっちが好き!?」の掛け声とともに、ようやく2曲目「狩りから稲作へ」へ。フロアでは無数の稲穂が揺れます。
間奏では「暮らし安心クラシアン」や「ウルトラソウル(B’z)」の一節を混ぜ込み、ひたすらフロアをいじりまくり。「3曲しかやらないのに時間が足りない!」と焦りつつも、叫びまくり「高床式!劇団四季!」と訳の分からないボケも止まりません。
そこへ突如乱入してきたのは、イルカ、南こうせつ、そして三浦ジュンに扮したキュウソネコカミのメンバーたち。池田貴史が喋り倒す中、ついにヤマサキセイヤが「時間ないから曲いけよ!」と本気でツッコミ。ようやく3曲目「KMTR645」へ。
「キュウソネコカミと遊ぼう!キュウサイの青汁じゃないよ!」と冗談を飛ばしながら、残り時間1分のなか、セイヤが再びキレ気味。「セイヤ、俺は腹を括った」と言ったあと、なぜか「それでは聴いてください、『粉雪』!」と始めようとし、「オイ、違うだろ!」とまたもツッコミ。最終的にキュウソとコラボで「ビビった」を披露しました。
ステージは8分オーバーで終了。「ありがとうございました!ごめんなさい!」という言葉でフロアも一安心(?)の、笑いと混乱に満ちたステージとなりました。
<セットリスト>
01. きらきら武士
02. 狩りから稲作へ
03. .KMTR645
04. ビビった(キュウソネコカミ)w/キュウソネコカミ


UNISON SQUARE GARDEN
BLITZKRIEG BOP STAGEのトリを務めたのは、UNISON SQUARE GARDENです。リハーサルはマイクと音のチェックのみで、すぐに本番へ突入しました。
荘厳で穏やかなSEに包まれてメンバーが登場すると、拍手に迎えられて1曲目「オーケストラを観にいこう」でライブがスタート。歌い終わると、「UNISON SQUARE GARDENです」と簡潔に挨拶し、すぐさま「カオスが極まる」へと流れます。このあたりから田淵智也がステージを激しく動き回り、エネルギーが加速していきます。
少しの沈黙のあと、斎藤宏介が「チケット全然売れてないって聞いてたんですけど……」と話し始め、「三浦ジュンさんって、年間何百本もライブに行って、関係者席では手も上げられないって言って、だから普段はフロアにいて。お金の計算もできなさそうで心配だったけど、大丈夫かな?」と冗談交じりのトーク。その上で「ここからライブに通う人がもっと増えてほしい」と、真剣な想いを語りました。
その後はノンストップで、「流れ星を撃ち落とせ」「ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ」「世界はファンシー」「23:25」「傍若のカリスマ」と矢継ぎ早に披露し、代表曲「シュガーソングとビターステップ」では田淵がステージを全力疾走。鈴木貴雄は、なんとドラムスティック1本だけでパフォーマンスするなど、ユニゾンらしいユニークさも炸裂しました。
「UNISON SQUARE GARDENでした、ありがとう!」と一言残し、ラストは「Cheap Cheap Endroll」。田淵が床に寝転んだまま演奏するという大暴れのフィナーレで、見事にトリを締めくくりました。
<セットリスト>
01. オーケストラを観にいこう
02. カオスが極まる
03. 流れ星を撃ち落とせ
04.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
05. 世界はファンシー
06. 23:25
07. 傍若のカリスマ
08. シュガーソングとビターステップ
09. Cheap Cheap Endroll
go!go!vanillas
WHITE RIOT STAGEの初日大トリを務めたのは、go!go!vanillasです。リハーサルから気合いのこもった演奏を見せ、本番への期待が高まります。
METROCKや「ハマスカ放送部」のCMが流れたあと、ジングルとSEに乗ってメンバーが登場。「ぶちかましていくぞー!」の掛け声から、1曲目「平成ペイン」でスタート。「◎△$♪×¥●&%#?!嘘じゃねえから!」と絶叫しながら「デッドマンズチェイス」、さらに「one shot kill」では牧達弥がフロアに突撃するパフォーマンスを見せます。
「最高だぜ! 声聞かせてくれ!」と叫び、「GoGo!ロックアンセム!」「go!go!vanillas!」とコール&レスポンスで盛り上げたあと、「カウンターアクション」へ。
「俺たちのアンセム、届いてるか!?」と問いかけながら、ステージ名“WHITE RIOT”がThe Clashの名曲からきていることを話し、その一節を披露。「知ってる?」と客席に尋ねたあと、「平安」へと続けました。
「みんな跳んでもいいかな!?」と声をかけ、「ワンツースリー!」の合図で「来来来」へ。牧は再びフロアに飛び込み、会場をさらに盛り上げます。
ステージに戻ると「エマ」を披露。「ロックアンセム初開催、初日のトリを任せてくれてありがとう。ジュンさん、いつもフロアの最前で笑顔で見てくれて、そんなフェスに出られて嬉しい」と語りかけ、「バニラズのアンセム、届きましたか?」と問いかけました。
そして、ジュンさんとの特別な1曲として「アメイジングレース」を披露。牧と長谷川プリティ敬祐が一つのマイクで向かい合い、キスしそうな距離で歌うシーンに、観客からも歓声が上がります。柳沢進太郎のソロプレイも光る、感動の時間となりました。
ラストは「マジック」。明るい未来を感じさせるポップチューンで、素晴らしいDAY1を締めくくりました。
<セットリスト>
RH1. ヒンキーディンキーパーティークルー
RH2. お子さまプレート
01. 平成ペイン
02. デッドマンズチェイス
03. one shot kill
04. カウンターアクション
05. 平安
06. 来来来
07. エマ
08. アメイジングレース
09. マジック
まとめ
フジテレビからテレビ朝日に転職し、イベントプロデューサーとなった三浦ジュン。好きなことを仕事にしている姿は、羨ましくもあり、純粋に尊敬の気持ちを抱かせます。
当初はチケットの売れ行きを心配する声もありましたが、実際にはしっかりと客席が埋まり、盛況でした。入場レーンの振り分けでは一部に長蛇の列ができていたものの、その他の動線や会場内のスペースは快適に保たれていました。キッズやファミリー向けに輪投げや射的などの縁日コーナーもあり、参加者の目線を理解したフェス設計に感心しました。
フェスはまだ1日目。明日もさらなるドラマが生まれる予感がします。また明日、お会いしましょう!
みたらしゴローでした!

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