サバシスター「サバフェス vol.3」2025年4月20日@ムラサキパーク立川立飛 & TACHIHI BEACH 特設会場

ライブ参戦
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こんにちは、みたらしゴローです。今日は立川立飛で開催されたサバフェス、今年で3回目の開催ですが、過去最大規模となりました。一昨年の初回は下北沢SHELTERでの3マンライブ、昨年の第2回は渋谷WWWでの魚?繋がりの3マン、そして今回は一気に自身のバンド主催フェスの様相です。

少し早めに会場へ行き、長蛇のグッズ列に並びました。30分ほどでブースに辿り着きましたが、目当てのコラボTシャツは小さいサイズを残して完売。通常のオフィシャルTシャツを購入し、場内を散策します。TACHIHI BEACHのバーベキュー施設は、半分くらいがサバフェス参加者用の休憩エリア、もう半分は一般のお客さんが普通にバーベキューを楽しんでいて、という不思議空間。ビーチと呼ばれる砂の広場では、子どもたちが中心になってはしゃぎまくっていました。

場内では、普通にるみなすが散策していたり、楽屋の建物の外ではピンクTシャツにサングラス姿のなちがウロウロ。そしてカネヨリマサル御一行がハイエースで到着し、搬入作業など、手作り感満載な光景が広がっていました。

普段は駐車場と思われるスペースには、超小さいサブステージ「BEACH STAGE」と飲食ブースが設置されており、「しげちゃんの涙」をいただいていると、唐突にるみなすとてんぷらDJアゲまさ a.k.a. 小野武正が軽くトーク。19時の終演まで全力で楽しんでいこうと呼びかけていました。ピザの列はめちゃくちゃ長くて大人気。

開演が近づき、メインステージへ移動。TACHIHI BEACHから徒歩1分のムラサキパーク立川立飛へ向かいます。エントランスのドリンクコーナーはソフトドリンクのみで、おかげで飲みすぎずに済みました。この後のすごいライブと適度な転換時間があったので、ここにアルコールがあったら間違いなく撃沈していました。

もともと自転車競技やスケボー競技の施設なので、両端はせり上がり、片側はステージエリア、反対側は最も遠いですがかなり高く、見晴らし最高。中央にはバンプトラックがあり、それを囲う形でファミリーエリアとなっており、大人は立ち上がり禁止。ステージエリアは通常での袖の部分にも壁がないので丸見えで、普段の様子を見ているようで新鮮でした。

まずは最上手前方に位置を取りました。それでは、ライブの様子です。

ライブレポート

ジ・エンプティ

スケルトンのステージ袖には、サバシスターのメンバーや他の出演者たちが集結。オープニングの挨拶があるのかと思っていると、ジ・エンプティのギター、トクナガ シンノスケが上裸になりギターを担いだのを合図に、フロアから大きな拍手が湧き起こります。ダボダボのTシャツに赤いジャージパンツ姿のボーカル、ハルモト ヒナが「準備運動してきましたか!福岡県久留米市、FROM WEST POINT」と自己紹介し、演奏開始。いきなりフロアに突入し「おやすみレイディ」でダイバーが溢れます。最高のスタートを切り、「一番手、最高にしようぜ!」と煽り、「全員座れ!ちびっ子たちも、1.2.3でジャンプ!」と「さよなら涙」へ続きます。「ちびっ子たち、大きくなったら一緒にやろうな!」と投げかけ、ステージ袖の出演者たちも大盛り上がり。なちは時折フロアに入り、その景色を確認していました。

「MY SWEETIE」では「まだ寝てるんですか!?」の煽りでダイバーがさらに増殖。初見の人数を確認しつつ、「アウェイと思ってたけど、違うね」と安心。「踊れ、跳べとかパワハラ言うけど、後ろのせり上がりの上で飛び跳ねてる人、落ちたら怖かー。怪我しないで」と、方言丸出しのMCで和ませます。

「自分だけ不幸せなんて、全員幸せになっていこう」とサバシスターの歌詞を引用し、「テイクミーアウト」へ。ベースのクガ ケンノスケもフロアに突入しながら演奏し、合唱が響きます。「笑っておくれよ」では歌詞がわからなくても「先週あった良いことを思い出して笑って」と促し、なちとるみなすもステージに乱入してスカダンス。フロアではウォールオブデスが発生し、大盛り上がりです。

「朝からどんだけ来てくれるっちゃと思ったけど、一緒に踊ってくれる友達、そろそろ大人に怒られるかも」と、笑いを交えながら語り、少しクールダウンの「Sunday morning」。そして「ウルトラロマンティック」でエモい雰囲気を演出します。

「俺たちは出会うべくして出会った。いつか聞かなくなるかもしれないけど、明日からも一緒に頑張りましょう」とラストの「革命」へ。合唱を促し、青春パンクロックバンドらしい大好物なステージを締めくくりました。

<セットリスト>
01. おやすみレイディ
02.. さよなら涙
03. MY SWEETIE
04. テイクミーアウト
05. 笑っておくれよ
06. Sunday morning
07. ウルトラロマンティック
08. 革命

健やかなる子ら

リハーサルからフルスロットルで2曲を演奏しながらサウンドチェック。その後、しばらくして再登場。ハヤシネオが「健やかなる子ら、始めます」と一言、「夏の跡」そして「bright moon,breeze」へと続きます。短パンに白いソックスのヨシダフミヤは、独特の高さが出ないシザーズジャンプを繰り返し、それを袖で見ていたなちやるみなすが真似して爆笑。後方ではキョウオカタカノリが横向きにベースを演奏しながらコーラスするというシュールな光景も広がります。

「グッド・ボーイズ・ライカ・エンジェル」そして仲間を歌った曲「フラクタル・サマー・シーケンス」サバシスターとの出会いに感謝を語りながら演奏が続きます。バッキングしながらアンプを何やらずっと調整している様子もありつつ、自己紹介。「吉祥寺PATTERN SIX、健やかなる子らです」と挨拶し、サバフェス最多出場、そして「10年20年に一度の衝撃のバンド」とサバシスターを褒め称えます。

「僕らは花瓶のようなもので」から再開し、「数学科準備室と田園」へ。改めての自己紹介では、サバフェス2回出場であること、Dくんが「サバシスターが最多出場」とアピールしつつ、感謝を述べ、初見の観客にも分かってほしいと気合いを入れます。

ラストスパートは、長めのイントロアレンジから「理不尽、そう言う他ないある夜について」。そして「挫けそうになったこともあるけど、その先が今日、サバシスターありがとう」と想いを込めて「西の飛行船」。ライブハウスでも会いましょうと呼びかけ、ハヤシネオはハンドマイクに持ち替え「期待しない僕ら」でフロアへ突入。たまらずダイバーが発生し、最後は「ポエトリージャンキー」で締めくくりました。

<セットリスト>
RH1. 藤
RH2. 春暁は弧線を描いて(achilles)
01. 夏の跡
02. bright moon,breeze
03. グッド・ボーイズ・ライカ・エンジェル
04. フラクタル・サマー・シーケンス
05. 僕らは花瓶のようなもので
06. 数学科準備室と田園
07. 理不尽、そう言う他ないある夜について
08. 西の飛行船
09. 期待しない僕ら
10. ポエトリージャンキー

カネヨリマサル

早々にステージに上がると、入念にサウンドチェック。そして「リハからありがとう」と「わたし達のジャーニー」を本番さながらに披露し、一旦ステージを捌けます。

時間になると温かい拍手に迎えられ、「サバシスターの大切な日、ありがとう!」と感謝を伝え、「君の恋人になれますように」で本編スタート。「はしる、夜」と続けて、じわじわとフロアの温度を上げていきます。

「楽しんでますか!?サバのお客さん優しい。うちらだけ、初めてのお客さんばかりかと心配だったけど」と安心した様子で挨拶し、「春」で再開。「ありがとう、楽しくやれてます。サバシスターがくれたステージ、このチャンスをものにしたいし、良い出会いにしたい」と語りかけ、「ラクダ」へ。

「サバシスター、めっちゃかわいいけど、筋が1本通ってる。素敵な人たち」と、バンドへのリスペクトも忘れず。「人生いろいろあるけど、大好きなこと、音楽があるから明日も頑張れる」と熱く語り、いよいよラストスパートへ突入。

「一緒に歌おう」と声をかけ、「ハッピーニューデイ」でボルテージを一気に上げると、最後はキラーチューン「ガールズユースとディサポイントメント」で締めくくりました。

<セットリスト>
RH1. わたし達のジャーニー
01. 君の恋人になれますように
02. はしる、夜
03. 春
04. ラクダ
05. ハッピーニューデイ
06. ガールズユースとディサポイントメント

Dizzy Sunfist

続いては、大阪生まれハイスタ育ちのDizzy Sunfist。朝からピンク髪が目立ちっぱなしのあやぺたが登場し、ボイスチェックとサウンドチェックを済ませると、「リハーサルやります」と「The Magic Word」を本番さながらに演奏スタート。フロアもそれに応えて、本番さながらにダイバーが大量発生。セキュリティもすでにしっかり配置され、万全の態勢。

Rancidの「Hooligans」をSEに再登場すると、あやぺたは「OK!」を連呼し、「サバシスターの姉気分として、しっかりぶち上げにきたぞ!」と叫び、「No Answer」で本編スタート。ダイバーが転がりまくり、「So Beautiful」と続けて一気にボルテージを上げます。

「◎△$♪×¥●&%#?!いこうぜ!」と勢いまかせに「Andy」へ。「サバフェスもっといけんだろ!?◎△$♪×¥●&%#?!」と加速して「Someday」へ突入。「ここをライブハウスに変えに来たぞ!」と絶叫し、ファミリーエリアのキッズたちはあまりの盛り上がりにポカーンと眺めている場面も。

「サバシスターありがとう!サバシスターの姉貴です。サバシスターになんかいらん事する奴おったらぶっ殺す!」「今日はいつもよりフロアが若い気がする。うちがパンクロックで人生変わったように、変わらせてやる!」とさらにヒートアップ。続けて「Punk Rock Princess」「そばにいてよ」でフロアは再び熱狂。

「よっしゃ、真ん中のファミリーエリアの周り、全員参加で回れ!」と巨大サークルピットというか行進が発生し、「Tonight, Tonight, Tonight」でフロアはカオスに。あやぺたの叫びと共に、その場は完全にライブハウス化。

「サバシスターに出会ってほんとうによかった。新生活なんかあっても、何でもいいからタオル掲げて!」とラストスパートへ。「The Dream Is Not Dead」では再びダイバーが最前に押し寄せて転がり、最後は「FIST BUMP」でフロアは激しく整理体操。熱狂のステージを締めくくりました。

<セットリスト>
RH1. The Magic Word
01. No Answer
02. So Beautiful
03. Andy
04. Someday
05. Punk Rock Princess
06. そばにいてよ
07. Tonight, Tonight, Tonight
08. The Dream Is Not Dead
09. FIST BUMP

MAKI

リハーサルではサウンドチェックのあと、山本響がエレカシの「小宵の月のように」をアカペラでマイクチェック。しばらくして再登場すると、奥田民生の「さすらい」を演奏し、「リハとかないんで、よろしく!」とそのまま「春と修羅」へ。「サバシスターが俺らをこの時間にしたのは、やりたいようにやれってことだろ」と語り、「斜陽」で一気に熱量MAX。ダイバーが大発生し、「あと何秒?」と確認してもう一回「斜陽」を高速でぶちかまします。

そのまま本番突入。「好き勝手やっていきます。ここスケボーとかやる場所だけど、ロックンロールやりにきた」と、サバフェスの黒Tシャツ姿の山本響が宣言し、「Lucky」でスタート。サバシスターのポテサラと似た繊細な選曲で、しっとりと魅せます。「今日雨予報だけどMAKIが来たから晴れてる。サバシスター、可憐な女の子で『Lucky』のイメージでした」と語ると、ここからは大暴れモード。「ストレンジ」「シモツキ」では間奏で「サバシスターと一緒にカルチャー創りに来た!」と叫び、大合唱へ。

「ちびっ子たちも楽しんでる?堀北真希さんから名前をとったMAKIです。大きくなったらバンドやろうな!」と語りかけ、ジャンプを促すと、三度目の「斜陽」。ちびっ子も一緒にジャンプジャンプで盛り上がります。続けて「see you later」でフロアの熱はさらに上昇。

「俺たちみたいなドブから生まれたバンドではなく、可憐なバンドを尊敬してます」「クソみたいなインディーズでやってます。バカ犬メジャーレーベルと喧嘩して、でも見返してやりたい」と語り、「Record Dogs」を合唱。改めてサバシスターへの思いを、「かわいい妹じゃなく、ロックバンド仲間として尊敬してる」と感謝を伝えます。「俺はスケボーもBMXもローラースケートもできないけど、好きなものに夢中になる眼をしてる奴と歩みたい」と熱く語り、「バンド!サバシスター!好きですか!?」と叫びます。

ラストスパート「平凡の愛し方」ではリフトとダイバーが大量発生。捌けるのか?というレベルでしたが、そこはプロ。しっかり受け止め、最後は「こころ」で締めくくりました。

<セットリスト>
RH1. さすらい/奥田民生
RH2. 春と修羅
RH3. 斜陽
RH4. 斜陽
01. Lucky
02. ストレンジ
03. シモツキ
04. 斜陽
05. see you later
06. Record Dogs
07. 平凡の愛し方
08. こころ

サバシスター

いよいよオーラス、サバシスターの登場です。ここまで「BEACH STAGE」を含め、すべての演者を観てきたようで、あのピンクTなど目立つ格好から着替え、メンバーは緑のジャージにサングラスという出で立ちでリハーサルへ。あちこちから「かわいい!」の声が漏れます。セキュリティも当然のように配置につき、サウンドチェックを行うと「ジャージ」で一瞬にして大きな手拍子と歓声に包まれます。続けて「!」では、るみなすとごうけのコーラスも響き渡ります。一旦メンバーはステージを捌けますが、BGMで流れる「スケボー泥棒」「ジャージ」に合わせて、待ちきれないフロアは大合唱や手拍子で盛り上がります。

ビッケブランカの「Ca Va?」が流れ、上手側のシャッターから再びメンバーが登場。デニムに白と黒のPIZZA OF DEATH RECORDSのラグランスリーブTシャツ姿。なちは「◎△$♪×¥●&%#?!」と叫びますが、大声援に掻き消され、「新曲!」と「My girlfriend is PIZZA OF DEATH」でスタート。大きなレスポンスとダイバーの大群で一気にヒートアップし、「My girlfriend is PIZZA OF DEATH II」、そしてイントロを長めにアレンジした「ナイスなガール」へと続きます。

「よろしくお願いします!!」で登場、「スケボーパークでスケボー盗まれた曲やります!」と「スケボー泥棒」。歌い終えると、再び「よろしくお願いします!」と感極まった様子で叫びます。るみなすが「楽しんでますか、朝早くから遠くからありがとう」と感謝を述べ、なちも「ここまで準備してきたけど、当日になって実感しました」「大好きなお兄ちゃんお姉ちゃん、幼馴染みたいなバンドも出てくれて」と胸いっぱいに感謝を伝えます。

ハンドマイクを持ち、出来るだけ前にせり出せるポイントを探しながら「こっちが良い」とつぶやき、「ポテサラ」では大合唱。ダイバーとジャンプでフロアはぐちゃぐちゃに。続いて「22」、間奏でメンバー紹介も行われ、気合いのこもった演奏が響きます。そして終盤へ。「ミュージック・プリズナー」では、いつも涙があふれるこの曲に、今日はなぜだか達成感や嬉しい感情が溢れ出しました。

長めにアレンジしたイントロから「覚悟を決めろ!」、なちの歌声にもさらに力がこもります。早くもラストと告げ、「タイムセール逃してくれ」。全力で演奏し、「ありがとう!」と叫んで一旦退場。エンドSEにはBBQ CHICKENSの「PIZZA OF DEATH’S THEME」が流れ、かっこよすぎる捌け方で幕を閉じます。

すぐにアンコールが起き、Dくんが登場。「みんなもうわかってるじゃん、もう俺疲れてます」「アンコールの点数100点、でも満点じゃ足りないじゃん」「120点、1000点出して終わるのが俺たちの役目ジャン!」と、立川市からクレーム来るくらい盛大なアンコール。

メンバーが再登場し、るみなすが「沢山の人の力でフェスって出来てるって、ありがとうございました」と感謝を伝え、なちは「リップ塗るの忘れた!」。るみなすが「なくてもかわいいよ!」と返し、なちが「サバの日にイベントやりたいと思い始めて、3回目でこんなに大きくなるなんて、来年は規模縮小するかも」と、なちらしいコメント。「当たり前とは思ってないけど、学校も仕事も当たり前ではない。みんなの協力と愛を実感。すごいと言われたけど、みんなのおかげ」と語ります。「どんどん広まって、続いていったらいいな。精一杯まっすぐに好きな音楽、音楽やってるみんなが好き、聴いてくれるみんなが好き」と締めくくりました。

アンコールは「ハッピーなんて」で再点火。とんでもないダイバーと大合唱が巻き起こり、ハンドマイクに持ち替えてフロアに突入し「サバシスター’s THEME」。そして「最後まで怪我なく、仲良く手をつないで帰ってください!」と本当のラスト「サバカン」。ライブ中、何度も何度も「ありがとう!」と繰り返していたなち。その感謝の気持ちで締めくくられました。

出演者も全員集合し、記念写真。Dくんが「サバフェス、いいフェスだったんじゃないですかね!」と締めのコメントをして撮影し幕を下ろしました。

<セットリスト>
RH1. ジャージ
RH2. !
01. My girlfriend is PIZZA OF DEATH
02. My girlfriend is PIZZA OF DEATH II
03. ナイスなガール
04. スケボー泥棒
05. ポテサラ
06. 22
07. ミュージック・プリズナー
08. 覚悟を決めろ!
09. タイムセール逃してくれ
EN1. ハッピーなんて
EN2. サバシスター’s THEME
EN3. サバカン

まとめ

3回目の鯖祭、素晴らしい主催フェスになりました。少し身の丈を意識したような発言もありましたが、本当に立派です。これからのロックバンドを象徴する存在になるかもしれません。なんだかお祝い気分で、帰りは途中下車して上ロースステーキ300gで少し贅沢して締めました。ますます目が離せませんね、みたらしゴローでした!

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